劇場公開日 2024年11月29日

「思っていたのと違った」正体 TSさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5思っていたのと違った

2024年12月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この作品は観るつもりはなかったのだが、レビュー評価が高いので、平日仕事帰りに映画館に足を運んだ。

しかし、疲れのせいなのか、前半は集中できなかった。
万博工事現場の現場責任者(駿河太郎)と高齢労働者が、「地面師たち」の第1話の不動産詐欺のキャストだなー、これいつ撮影したのかなーと気が散ったり。
(地面師にハマりすぎで何かと結びつける病が未だに続いている)
アシリパ!じゃなくて山田杏奈はやっぱり雪景色が似合うなーとか。
西田尚美も宇野祥平も今年は沢山観るなーとか。

だんだんと集中できるようになってきて、主人公鏑木(横浜流星)の逃亡中の行動の背景にあるものに徐々に気づいてくると、なるほど、これは原作が素晴らしいんだろうなと感心してしまった(原作未読)。

話の展開だけではなく、脇役にベテラン、実力派俳優をずらりと並べている豪華布陣で「あ、この人も出てるんだ(酒向さんとか一瞬だったけど)」と次々とキャストを登場させて観客を飽きさせないあたりは、TBSらしい。
テレビ局製作のメディアミックス作品や原作の映画化作品は、フジテレビがいち早く取組んで成功したイメージ。ドラマはテレビ朝日が後を追っていた気がする。最近はTBSが元気がある感じ。「ラストマイル」に引き続きスマッシュヒットを出したなと思う。

主人公を演じた横浜流星の変化ぶりは素晴らしく、表面上は決して見せない強い信念を所々垣間見せる演技もよかった。

吉岡里帆は、前々から、会話の前後の「間」の取り方が特徴的で凄くよいと思っているのだが、今作でもやはり、間の取り方が上手かった。
山田孝之もまた、別の意味で信念を貫いた抑制の効いた演技が魅力的。

ただ、冤罪を扱った作品であることと、タイトルから私はかなり先入観を持って観てしまったため、かなり肩透かしを食らったのも事実。社会派の骨太作品なのかと思っていたので。ご都合主義的な展開と脚色に若干引いてしまった。
冷静に考えれば、テレビ局製作で、横浜流星が主役なら大衆向けエンタメ作品なのは当たり前なんだが。

先入観なく観れば、違う評価になったと思う。
あと、映画を観るコンディションは重要だと痛感した。疲れているときに観るのはよくないですね。

(2024年映画館鑑賞34作目)

TS
ファランドルさんのコメント
2024年12月15日

コンディション重要。同感です。

ファランドル
Mさんのコメント
2024年12月15日

相性ってありますよね。多分。

M
レントさんのコメント
2024年12月15日

こんばんは、私は体調万全での鑑賞でしたが、同じ感想を持ちました。社会派サスペンスと思いきやただの大衆受けを狙ったエンタメ作品だったのは少々がっかりでしたが、原作自体がそういう作品でしたね。

レント
ゆきさんのコメント
2024年12月14日

こんばんは。
ただ、〜からのくだりに大共感です。そうなんですよね!テレビ局制作なんだからこうなりますよね〜(°▽°)
私も、藤井監督・流星君なのでかなり社会派な骨太作品を期待してしまいました。
高評価多いですが、ちょっと肩透かし。。な印象でした。
もっとガツンと喰らいたかったです(°▽°)

ゆき