「期待度○観賞後の満足度△ うーん、もうひとつ面白くない、心に響かない原因は何だろうと観賞後2時間ほど考えた挙げ句、話の語り口が上手くないのだという結論。」正体 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度○観賞後の満足度△ うーん、もうひとつ面白くない、心に響かない原因は何だろうと観賞後2時間ほど考えた挙げ句、話の語り口が上手くないのだという結論。
.*《原作未読》
①いま人気のイケメン俳優(私の基準ではイケメンではありませんが)を主役にしたよくあるサスペンス物の一つだろうと余り期待せず(あまり面白くなかった『ビィレッジ』も同じタッグだったかな)に観に行ったけれども、はじめの三分の一ほどは「おっ、これは期待できるかも」と見直したが、心を打つシーンは一つ二つ有ったのに、後半に入ってから感情のレベルが下がり続けてそのままジ・エンド。
②題名は『正体』ってあるけれども、“正体”捜しの謎解きミステリーではなく、何か目的があって行く先々で姿・名前を変える男の“正体”が知り合った人々にばれるかどうかのスリル・サスペンスの方が主でありさ、初めの2エピソードは確かに少々ハラハラしたが、段々そのスリル感・サスペンスフルさは薄れていくというか物語の重要な核ではなくなって行く。
何故そう感じだしたかというと、横浜流星が正体を偽りなから目的に辿り着くまでに必死に逃亡するからにはかなり重要な事なんだろうとおもっていたら、語が進むにつれて、杜撰な警察の捜査の実態や警察の面子を立てたり面倒をミニマイズするための様子がきちんと描かれるので、死刑判決が出たら覆すのは殆ど出来ないことであるのは分かるけれども、先ずはあの程度の状況証拠で死刑に成るのかしら。検察官が非常に優秀(というか、悪知恵が回っ)で、弁護士は無能だったのかしら。
映画を観ている限りは唯一生存した原日左子の証言が決め手になったようだけれどと、当時はパニックに陥っていて、現在でもPDSTを抱える人間の証言にどれだけ信憑性があるが警察は疑義を挟まなかったのかしら。
あれくらいで裁判で死刑判決でるなんて、どんな裁判よ、と思ったくらい。
④横浜流星側にしても、冤罪であり疑いを晴らしたい、死刑になりたくないと必死なのはわかるけれど、逃亡を続けた目的が有罪を決定つけたらしい証言を覆しすために今でもPTSD に苦しむ原日出子に近づく為で、目的がハッキリしてからは、原日出子が思い出してくれたからいいものの、PTSDに苦しむ人を更に苦しめることには変わりはないので、とても共感できない。
足利が出てきた時点で話の先が読めちゃったし。
突入した警官隊にナイフで抵抗するところも若いからの突っ走りからしれないが、横浜流星自体がもう分別のある大人にしか見えないのでいい大人が頭に来ちゃったかとしか見えないし、横浜流星は熱演ではあるけれども、おしなべてミスキャストだと思う。
あんなイケメン(まあ、私はイケメンとは思いませんけど…これで二度目か)ならすぐ足がついちゃうだろうし(って現れたところでは実はすぐついちゃ炊けど)、もう少し特徴のない顔の演技力のある若手にやらせた方が良かったと思う(あま、それでは客入んないだろうけど)。
⑤賞なんて所詮人間が選ぶものだから受賞結果に拘っても仕方ないし、報知新聞賞と過去からの受賞作品賞等を見ると、「うん、わかる」と「えー、これ/この人が?」とか色々だけど、今年は本作が選らはれて「えー、これ/この人が?」の方。
少なくとも私には『ぼくらのお日さま』『本心』の池松壮亮より本作の横浜流星の演技かわ優れているとは思えない。
⑥私の働いている会社の健康保健室の先生と映画の話で盛り上がっている時に、その先生(女性)が横浜流星ファンで『正体』を観に行くと言っておられた。今からその先生に“『正体』どうだった?”と訊かれてどう答えるの方が私にとってはスリルとサスペンス😱
好意的なレビューを参考にさせてもらおうかな😅