正体のレビュー・感想・評価
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「いい人」だからこそ
一言で言うと
無実を訴える死刑囚が脱獄して
真相究明する話。
ってなっちゃうから
「ありがち」みたいになっちゃって悔しい。
見終わって、
振り返ってみると
めちゃくちゃいい人。
いい人だから
助けようと思って現場に行き
犯人にされてしまった。
たいていは
少なからず悪いやつだったり
真犯人と関係があったり
犯行動機があったりするけど
それがまったく無い。
真犯人にハメられたとかじゃなく
捕まえてしまった警察が
引っ込みつかなくなってしまった
だけのこと。
だからこそ、どうしようもない。
ここがこの作品の最大のポイント。
それをどうくつがえすのか。
結果として
いい人を貫いたことで
救われたのかも。
それも、
作戦でそうしてたわけではなく
[素]で自然とそうしていたことが
「この人はそんなことしない」に
つながったんでしょうね。
撃たれたところ、
捕まったところ、
で終わるのかと思ったら
その後
再審請求が出され、
それが通って裁判になり
判決が出る
というところまでやって
きれいにハッピーエンドになってるのも
良かったです。
ほろほろろ
隅っこまでの満席、試写会だからか笑。抽選で決められた座席は最前列左端と厳しい状況。だが作品のタイトな進行により直ぐに気にならなくなった。藤井道人横浜流星山田孝之。他、サブまで豪華な配役陣、駿河太郎に松重豊は久々の純粋憎まれ役ではまり役。辰巳の遠藤雄弥も出てたけども少し良い役あげとくれ。山田杏奈、演技は上手いがちょっと太った?ともあれ後半からほろほろと頬伝う何やら。きちんと作られた映画で満足しました。安心して見に行っとくんなはれ。
試写にて鑑賞〜原作を読んでからの鑑賞を強くオススメします
ネタバレの感想とネタバレなしの感想「両方書きたい!」
と感じるくらいたくさんの想いが去来する作品でした
まずはネタバレなしの感想を…
オープニングからグイグイ吸い込まれ
エンディングまであっという間の映画です
監督や役者さんもみんな素晴らしく
国内各賞にノミネートされること間違いなしの力作です
横浜流星さんは当然のこと
準主役の山田孝之さん、吉岡里帆さん
その他脇を固める皆さん
それぞれが非常にハマってて良かったです!
ネタバレになってしまうから言えませんが
脚本、ストーリーも秀逸で
原作を知っているとラストシーンが
より心に突き刺さることになると思います
今年No.1と言っても過言でない
そう思えるほど素晴らしい作品でした
TOHOさん
お招きいただきありがとうございました!
ドラマ版とダブルで楽しめた!!
ドラマ版(全4話)をサブスクで観て、特に1話と2話が面白いと感じましたが、映画版はまた違った感じで、同じプロットでも制作者が違うと、ここまで変わるのかと楽しめました。ドラマ版の主人公は有能さを隠し切れない行動的な感じでしたが、映画版の主人公は精神的に追い込まれていて、特に序盤は怖いBGMを多用していました。シーンのみならず、ドラマ版で特に印象的だった台詞がいくつかカットされているので、映画版だけを観て熱い!面白い!と感じるかは分かりませんが、先に観るならドラマ版の方がお勧めです。弁護士の痴漢冤罪が晴れていないので、ヒロインの父親というだけでは彼が尽力するモチベーションが薄いと感じました。宗教団体のパートをどう怖く面白くするか観たかったです。吉岡さん良かったですが、口がサイヤ人みたいに曲がっていて気になりました。横浜流星君目当てで行くと、山田孝之の同じ表情のアップを長時間観続ける事になります。山田杏奈ちゃんが可愛くなくなった気がします。「足利」という、冤罪事件のキーワードが真犯人の名前なのは、原作者の悪趣味だと思います。
藤井道人×横浜流星 最高の一本が生まれた
藤井道人×横浜流星は本気でヤバかった。
忘れられない傑作に出逢えた気持ちでいっぱいだ。
間違いなく、2024年の最高の一本になる、と思えるほど、冒頭からの数秒でもう、心が掴まれたまま、エンディングまでノンストップで、ただただ、その世界観に没入してしまった。
主人公の絶望的な孤独感と、それでもどんどん射し込んでは消えてゆく希望の光…その絶妙なバランス感が、観る側の感情を揺さぶり、どんどんと惹きつけてゆく。
過酷な運命を背負いながらも、ある目的のために突き進んでゆく主人公は、物語りが進むにつれて、感情移入せずにはいられないほどの魅力に溢れる存在で、横浜流星さんは、その魅力を、圧倒的な存在感で本当に見事に演じられていた。
と言っても、私は途中、本気で、横浜流星さんの存在を忘れてしまっていたほどだ。
横浜流星という俳優の存在を忘れてしまうほど、鏑木慶一そのものの存在をスクリーンの中で追ってしまっていた。
もう演じているとかではなくて、主人公の鏑木本人にしか見えなかったからだ。死に物狂いで逃げて逃げて逃げまくる鏑木が、そこに確かに居て、圧倒的なあらゆる力と闘いながら、そこに鏑木慶一が生きていた。
それを、これでもかと印象的に、1秒も目を逸らす事のできないような展開で投げかけてくる、藤井監督の世界観にも、存分に惹き込まれた。
そして、この映画の素晴らしいところは、横浜さんだけではなく、山田孝之さん、吉岡里帆さん、森本慎太郎さん、山田杏奈さん…言ってしまえば、登場するすべてのキャスティングの素晴らしさだった。
山田孝之さんの存在感は、この作品に圧倒的な説得力を与え、吉岡里帆さんはその存在自体がこの作品の中での光であり、救いに思えた。
原作者の染井為人さんが、この作品は小説のアンサー作品だと仰っていた言葉の意味が、映画を観てしみじみと分かり、ただの一原作ファンとして、心のどこかに抱えていた、人としてやり場のない、やり切れないもどかしさのようなものを、この映画を観れたことで全てが浄化されたような、救われたような、幸せな気持ちになれた。
他人を信じることに対して、臆病になりつつある今の世情だからこそ、沢山の人に観てほしいし、届けたいと思える作品だった。
個人的には、やはり、小説を先に読んでから映画を観ることをお勧めしたい気持ちでいっぱいだ。理由は、主人公の抱えている状況や、圧倒的な孤独さを、より分かった上で鑑賞することで、私自身、感情移入や没入感が更に奥深いものになり、アンサー作品である事の意味が深く深く心に染みたからだ。
間違いなく、横浜流星さんにとっても、藤井道人監督にとっても、代表的な作品が生まれた気がした、本当に素晴らしい一本でした。
出逢えたことに感謝です。
公開されたら必ずまた劇場に行こう。
横浜流星の代表作になる
藤井道人×横浜流星で傑作が生まれた
松竹、TBSというバッグアップの大きな予算の中で今までの二人のそれぞれの作品の中でも1番のエンタメ×ヒューマンサスペンスになっていた
森本慎太郎、吉岡里帆、山田孝之、山田杏奈、脇の脇を固める俳優さんも全員が演技力お化けかつうまいバランスで成り立っている
逃げて、疑われて、見つけて、逃げるアクションがすごいからハラハラさせられてあっという間の2時間
最後の方は泣かないと思ってたのにずっと泣いていた
最後に流れるヨルシカの太陽がまた秀逸
山田杏奈ちゃんがめちゃくちゃかわいいし、吉岡里帆さんがかっこいいし、山田孝之さんの迫力にビビり、森本慎太郎さんが好きになる映画
つい最近袴田さんも無罪に
つい最近袴田さんも無罪になったと報道された
世の中に冤罪はきっと沢山あるんだと思うけど
権力を持つものは常に思い込みをやめて真摯に向き合って欲しいものだと思うぅ
きっとできねぇんだろうなぁ
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