正体のレビュー・感想・評価
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彼の正体を知った時涙が止まらなかった
すごく良かった。横浜流星が良すぎた。
顔が綺麗な俳優さんって、その美しさが時にノイズになってしまったり、見た目の印象で何やっても同じ役に見えてしまったりすることが多いんだけども、横浜流星さんは役のたびに印象が変わって見える。
今作でもその役の人物を生きていて、鏑木という人物にしか見えなかった。
流浪の月の、あのクソ男と同一人物とは思えない。笑
横浜さんは役作りがストイックとテレビで聞いたことがあったけど、本当に深くまで掘り下げて演技されてるんだろうな…。
今回周りの俳優さんももれなく良くて、山田孝之さんは目の揺らぎだけで感情を表す演技は流石の一言だったし、吉岡里帆さんも過去一良かった。
話の内容は王道系の逃亡劇といえばそれまでだし、いやそんなんで逃げ切れる?とか、さすがにそれじゃ綺麗な顔は隠せないよ…。とか思ったりもしたけども、テンポがすごく良かったのと、蛇足もなく終わったのが良かった。
最後の畳み掛けのクライマックスは釘付けになったし、鏑木の逃げた理由がすごく刺さって、あのシーンは涙が止まらなかった。
正しいことを正しいと認められる、正義を信じることができる世の中で生きていきたいな。
そういう世界であってほしい。
横浜流星渾身の一作誕生!!今年一番のオススメの映画です♪
染井為人の同名ベストセラー小説を、「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督が映画化。主演は2025年のNHK大河ドラマの主役にも抜擢され、今ノリに乗っている俳優横浜流星さん。これは、期待大で映画館へ足を運びましたよ。
イケメンすぎたり、個性が立ちすぎている俳優さんって、役の幅が狭まるというか、どんな役でもこなす演技派で認識されることは少し難しい気がします。どうしても端正すぎるお顔に目がいってしまうのです…。しかし横浜流星さんはこの作品で、そういった壁をひとつ乗り越えた気がしました。「5つの顔を持つ」逃亡犯という難しい役柄を、見事に丁寧に演じきっていたと思います。最初からラストまで、少しも見逃すことができない、渾身の演技に大注目です🧐その他、重要な役を演じていた、刑事役の山田孝之さん、吉岡里帆さん、とてもよかったです。久しぶりにおふざけなしの真面目なおふたりの演技にもう釘付けでした。お笑い封印です🥸SixTONESの森本慎太郎くん、いい味出してました。映画のいいスパイスになっていたと思います。私は原作を読んでいませんが、原作とは違うというラストにも大注目です。希望があります。
究極のところ、
おい!責任者(松重豊)でてこい!!てな話ですが、ネタバレになるので、やめておきます。本作はぜひ劇場でじっくり味わって欲しい、2024年通してイチオシの映画でございます。ここにきて本年度アカデミー賞有力候補が現れました。横浜流星くん、そろそろ主演男優賞とらせてあげたいなぁ、なんて個人的には思っちゃいますがどうなることでしょう。とりあえずもう一回じっくり観に行きます。そして、原作も読んでみたいと思います。
今年★5をつけた作品は、本作品を入れてここまで4本。
「あまろっく」
「ゲゲゲの鬼太郎 真生版」
「キングダム 大将軍の帰還」
「正体」
今年もあとひと月で終わりですね。
いい映画に出会えて幸せです🤭
映画って
ほんとにいいでものですね💕
(水野晴郎風に)
知らんね…😅
さよなら、さよなら、さよなら🎬
(淀川長治風に)
これも、しらんかね…🙄
原作をブラッシュアップした映像化作品の成功例
横浜流星主演の原作付き作品ということで気合が入り、公開日を聞いた時期に染井為人の原作を読んだ上で観に行った。
(原作の内容と結末にも触れる感想になるので、これから原作を読みたい方はご注意ください)
最近キャスティングの上手い邦画が増えてきた気がして何だか嬉しい。特に、実力とビジュアルで鏑木役に横浜流星以上の適任はいないのではないだろうか。ビジュアルというのは、原作の鏑木もくっきりとした二重に通った鼻梁、ネットで写真を見た舞(映画では酒井杏奈)に「わりとイケメンじゃん」と思わせる容貌だからだ。
そんな彼が、背中を丸めたベンゾーからおだやかな佇まいの桜井まで、七変化ならぬ五変化の姿を演じる様は見応えがあった。逃亡中、世を忍んだ生活でほとんど喜怒哀楽をあらわにしなかった彼が、沙耶香(吉岡里帆)の言葉に泣き、井尾(原日出子)と対峙して感情をほとばしらせる姿には胸が詰まった。
他のメインキャストのジャンプこと和也(森本慎太郎)、又貫(山田孝之)、舞や沙耶香に関しても置かれた環境や心情が過不足なく描写されており、彼らの鏑木との出会いが終盤に集約されていく展開を、限られた時間の中で自然に見せていたように思う。
原作からの変更部分も、よい改変が多かった。
一番驚いたのは、鏑木が死ななかったことだ。原作では、介護施設に立て篭もった鏑木は警官に撃たれて死ぬ。死後にかつて彼と出会った人々が集まって、裁判で名誉を回復するというラストだ。冤罪の理不尽さを描こうという意図は伝わってくるが、あまりに救いがない。
また、原作では鏑木を追い詰めるただの敵対者のようだった又貫が、組織の論理と個人的な良心の板挟みになる人物として描かれていたのもよかった。社会的権力を持つ組織の問題を描く時、その中にいる個人を単純に悪魔化してステレオタイプの批判的描写をしても意味がないと常々思う。組織の構造にスポットを当てる必要がある。本作では松重豊がその説明役を担っていた。
終盤に又貫が組織の意向に逆らい再捜査を宣言する場面は、ラストの無罪判決と並んで希望を感じさせるシーンになっていた。
沙耶香は父淳二の痴漢冤罪と闘っている設定だったが、原作では沙耶香と淳二は赤の他人だ。別の時期に鏑木が遭遇した2つのエピソードを映画ではひとつにまとめた形になるが、これはとてもよいアレンジだと思った。
原作の沙耶香は、映画と同じくライターの那須を自宅に住まわせ、彼が鏑木であると察してもなお彼を守るが、その動機が知り合って数ヶ月の那須への好意や恋愛感情以外に見当たらず、犯人隠匿という危険を犯すには弱いような気がしていた。
それが、淳二を父親にして冤罪の理不尽さと向き合っている人物にすることで、彼女の行動の説得力が格段に増した。
この改変、なんと吉岡里帆のアイディアだという。吉岡里帆すごい。
改変「されなくて」ちょっと残念だった部分もあった。
鏑木が現場で逮捕された時の状況はほぼ原作通りの描写なのだが、特殊な状況すぎてちょっともやもやしてしまう。
それなりに分別あるだろう高校3年生が、室内が血の海とわかっても通報せず入っていくのか? 足利(山中崇)は涎垂らして血まみれのまま出ていく感じだったけど、そんな犯人が全く指紋や足跡を残してない、目撃者も全くないなんてあり得るのか? などなど(他にも言いたいが省略)。
警官現着時に現場で鎌持って血まみれになってたけど犯人ではありません、という超レアケースで冤罪の理不尽さを語るのは適切なのか疑問に思った。
原作では鏑木が現場を通りかかった理由など、さらに不自然な説明がなされていて、悪の組織警察が色々と握りつぶしたことになっていて萎えてしまったのだが、その辺の細部を省いて映像の力で押し切ったのはよかった。
また、事件の設定などの惜しい部分を横浜流星の熱演がカバーしていた。原作の鏑木はあまりにただの善人で実在感がなかったのだが、映画で生きた鏑木を感じられたのは彼のおかげだと思う。
原作の残念ポイントを緩和したこと、鏑木や沙耶香に関する効果的な改変で、個人的には非常によい原作映画化作品だった。星の数は、原作由来の不満点を除いて、脚色の妙と俳優陣の素晴らしさで多めに付けた。
原作についてちょっときつめに書いてしまったが、鏑木を狂言回しにしたオムニバス小説としてはさくさく読めて十分面白い作品。冤罪問題を真剣に考えるたたき台としては物足りないが、エンタメとしてはお勧め。
生き直す、逃亡者
「青の帰り道」の気持ちのすれ違い、「新聞記者」の組織の冷酷さ、「余命十年」のまっすぐなあたたかみ…挙げ出すときりがない。つくづく、藤井監督の魅力の結晶が凝縮された作品だった。
なりふり構わず脱獄し、居場所や風貌を変え、逃亡を続ける主人公。逃亡ものは、追う者と追われる者の攻防戦となりやすい。ところが本作は、逃亡者をあっさりと視界から追いやる者、得体が知れず恐れる者に加え、「なぜ逃げるのだろう」と立ち止まる者が現れることで、前のめりになりがちな観る者をとどめ、ゆっくりと揺さぶりを掛ける。
養護施設で育ち、高校生で拘束された彼は、逃亡してはじめて、世の中を知る。建設現場のパートは、さだめしホラー。接触する若者とシンクロし、彼の底知れぬ闇に触れたようで、身が凍る思いをした。一方で彼は、初めてお酒というものを飲み、友達になろうと誘われる稀有な体験もする。
そこから一変、下請けライターとなった彼は、透明感を増していた。もがきつつ闇から浮上した彼は、「信じる」と言ってくれる存在に出会い、スポンジが水を吸うように、瑞々しい感情を次々におぼえていく。ああ、まるで小さな子どもが成長し、さまざまな体験を経て感情を豊かにしていくようだ、と思い、引き攣りこわばった心が、少し緩んだ。
さらに雪深い街に流れ着き、介護職に就いた彼は、周りに慕われ、頼られる存在になる。彼に憧れを抱く彼女は、かつて真逆の感情を持っていた。そんな皮肉に打ちのめされるのは、日々のニュースを聞き流し、眺めているだけになりがちな、私たち自身でもあるかもしれない。
一方、感情を全く出さずに押し殺し、執拗に彼を追う刑事(山田孝之)も強烈だ。主人公や彼に関わる人々が揺れ動く中で、刑事だけはぶれることなく対峙し続ける。本作の軸となっている彼が、ふっと感情をにじませる瞬間が忘れがたい。
ラスト、彼と最も心を通わせたであろうライターの表情が、大きく映し出される。静寂の中、彼女の表情が少しずつ、そして大きく変化する、そのうねり。いくらでも盛り上げようがあるくだりで、あえての描写はさすが!と、心の中で快哉した。
熱にうかされたのち、少しずつ日常に戻りながら本作を思い返すたび、近しい人の「正体」、さらには自分自身の「正体」について、ふと考えずにはいられない。
横浜流星の多彩な魅力
横浜流星が色々なタイプの人物に変装して逃げるという設定を活かして、演技力を発揮している作品で、彼の佇まいが最大に見どころになった作品だ。いきなり、口の中を傷つけるシーンから始まり痛々しいのだが、作品全体の読後感は痛々しさより、人の優しさが沁みるみたいな感じになる。この辺りは藤井道人監督の持ち味という感じだろうか。
横浜流星演じる主人公は、本当に人を殺したのか? 彼の正体はなんなのか?という点をミステリーとして引っぱる構成ではあるのだが、彼と接する人々がみんな割といい人なので、ミステリーやサスペンス要素はそれほど強くない。むしろ、ヒューマンドラマ的な要素の方が強い。結構、すぐにみんな主人公のことを信頼してくれるのだ。
それは、少し甘いのでは、と思わなくもないのだけど、良くも悪くも藤井監督の持ち味はそこにこそあるとは思う。人を信じるのが難しい時代なので、映画の中でくらいその甘さが成立してもいいかなという気分にはなる。
日本アカデミー賞最有力候補作級の横浜流星の演技が光る、地頭が良い死刑囚の決死の逃亡劇。
凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた主人公が、決死の逃走をするところから始まる映画。
転々と場所を変え潜伏する主人公は、その都度「別人」になりすます。それらの行動は一見すると❝その場しのぎ❞ですが、見えてくるのは主人公の自頭の良さ。それにつれ、主人公の行動における必然性のようなものも見え隠れしてきます。
そして、それぞれの現場で出会った人たちとのやり取りにおいて主人公の人となりも見えてきます。
“5つの顔”を演じ分ける主人公を横浜流星が演じていますが、見事に演じ分けていると思います。強いて言えば、変装のバリエーションにも限界はあって、特にマスコミの現場における潜伏時は、周りの人間が当該「事件」を探っているので「これは瞬時に見破られるのでは?」という疑問はありました。
ただ、これは「人による」というのが正解なのでしょう。実際に「瞬時に見破る人間」も描かれているので、リアリティーは担保されていると言えそうです。
逃亡者をメインに描きながらも、山田孝之が扮する担当刑事も重要な存在になっています。本作で特筆すべきは、バディを組んでいる部下とのやり取りが物語の構成上、非常に上手く機能している点です。
部下の素朴な疑問を通して状況を整理したり、物語のカギを握る担当刑事の葛藤を、部下の行動との対比によって見事に描き切っているのです。
全体の構成は、4つの潜伏先でのシーンは均等ではなく、大胆に物語の重要度で分けているのは観客への配慮として望ましいです。
また説明のあるシーンと自分自身で読み解くシーンが分かれているので、繰り返し見ることで、より深く全容を読み解けるようにもなっています。
演者と制作陣の力強い熱量が感じられ、日本アカデミー賞の行方と共に注目しておきたい作品です。
べらぼうな脚本と演出
どう考えても凶悪殺人犯に見えない人がやっぱり凶悪殺人犯じゃなかったという話。それも予告の段階からわかりきってるわけで、はたしてこの作品はどこにおもしろみがあるのだろうか?
袴田事件を例とする冤罪がテーマというには話が杜撰すぎて警察・検察批判にもならないし、横浜流星がやりたいことがあると言っていたのも実は自身の冤罪を晴らす証言を得ることだったわけで意外性もなにもない。それどころか終盤のムショでの面会で、「もう一度世界を信じてみたかった」などとぼんやりしたことを述べたり、逃亡中に知り合った舞ちゃんが「これからは逃げないで生きる」とか突然言い出すに至っては、なんで感動シーンぽくなってるのか理解不能…。
展開のみならず演出も毎度の藤井道人監督らしい雑な印象。吉岡里帆の部屋で何度も悪夢にうなされるとか、そんなん今どきやるか? 駿河太郎や他のチンピラが無駄に和也を殴ったり事件現場がものすごい血の海だったりの過剰なバイオレンスもうんざり。横浜流星もオンかオフかの演技になっちゃっててツラい。一口食っては次の串に手を出す焼き鳥の食い方も気になったし…(爆)。
ツッコミたくなる部分が無数にある割に本作の点数は高いけど、結局さまざまなご都合主義やステレオタイプ、表現不足や不自然さは、横浜流星のファンムービーなので目をつぶるということなのか? また、本作が国内有名映画賞を受賞したり候補になっていたりとか、藤井監督は日本の映画界で大事にされる何かがあるんだろうか? 唯一よかった山田杏奈のブスかわいさに☆をプラス…。
横浜が魅せる。
わけわからんぐらい良かった
ベタな物語であるけれども
お願い!と祈る気持ちで観た
君には未来を生きる権利がある
年末、施設にいる高齢の母が体調不良で救急外来に連れて行き大事なかったものの、新春「ビーキーパー」1本観たら母がインフルエンザAに罹患し、付き添い、入院、面会等で評判だった映画も観られず。
1月16日(木)
母も無事退院したので施設から近いMOVIX川口でやっと「正体」を観る。
無実の罪で殺人罪、死刑宣告を受けた鏑木(横浜流星)は自傷し搬送される救急車から脱走する。
建設現場作業員、フリーライター、水産加工業者、介護施設職員と職を替えながらある目的のために逃亡を続ける。
高校生の時に冤罪で逮捕され3年後に死刑判決を受けた鏑木には就労経験が無いが、フリーライターを除けば人手不足で就労しやすい。家の近所の工事現場では外国人だらけ、母のいる介護施設の職員も外国人も含め良く変わっている。
それだけにフリーライターで採用された事の説明が欲しかった。
安藤(吉岡里帆)が父親の弁護士(田中哲司)が痴漢の冤罪で有罪になった事で鏑木の正体が判った時もやっていないと信じるのを補完する意味でも、最初のきっかけが何だったのかは重要だ。
私も映画に関するライターの仕事をバイトでやった事があるが、ライターの友人の紹介だった。いきなり出版社から依頼は来ない。何がきっかけだったのか。
安藤は、鏑木がやっていないと信じるから銃を向けた又貫(山田孝之)の腕にしがみつき鏑木を逃がす。「逃げて!」目があった鏑木の唇は「ありがとう」と動く。逃がしてもらえた事ではなく、信じてもらえた事への感謝だったと思う。本作のテーマは「信じる」
(しかし、東京都内であれだけの衆人環視の中、川に飛び込んで逃げ切るのは??ここが一番信じられない)
1960年代に「逃亡者」というTVドラマシリーズがあった。妻殺しの嫌疑がかけられ死刑を宣告された医師リチャード・キンブルが護送中の列車事故で脱走し、真犯人を探してあちこちの町で出会った人たちとの触れ合いを描いた。日本でもヒットした。4年に渡って放映され最終回の視聴率は米国で50.7%、日本でも31.8%だった(あ、これもTBSだ)。
これを元に逃げる医師キンブルをハリソン・フォード、追うジェラード警部をトミー・リー・ジョーンズで映画化したのが映画「逃亡者」(1993)である。追跡、捜査をする内に本当に真犯人なのかと思うようになる又貫は映画版のジェラード警部か。
本作もTVドラマ版があるらしい(未見)が、一部改変して映画向けの脚本にしてあるようだ。それがSNSによる証言のライブ配信で、その最中に署長命令で突入されて鏑木は右肩を撃たれる(鏑木は左利きなので一番ダメージが無い所)。そして又貫は上司の意向を無視し、記者会見で誤認逮捕の可能性に言及する。
ラスト、約3年後の鏑木の再審の判決言渡しのシーン、又貫や後藤も傍聴席で固唾を飲む中、裁判長の主文以降無音になる。しかし、法廷内の風景から無罪になったのが判る。「CODA あいのうた」の無音のような演出。
横浜流星と山田孝之は見事だった。特に上司の署長(松重豊)の理不尽な指示に従うしかない寡黙な刑事の苦悩が良く出ていたと思う。
本作も編集は見事である。また、長野や地方の風景を美しく撮るのも藤井作品か。
1年で二度藤井監督作品に泣かされた。
「青春18✕2 君へと続く道」「正体」と邦画マイベストを2本も撮った藤井監督、今度は公開されたら直ぐに観ます。
ひきこまれた、でもひとつ疑問
山田孝之を魅るために観たけど、横浜流星を初めてちゃんと観た気がします。
ストーリーは良かった。人と人との関わり、つながり、などを感じられた。
最後はハッピーエンド過ぎてありきたり…チープに感じた。
冤罪、無罪だと認められて拍手喝采のシーンがあったけど、あれは実際にありえないのでは。
海外ならまだしも、日本で法廷という重んじられている場であんなに日本人が感情を爆発することは映画ならではの絵空事?
リーガルハイでコミカド先生が拍手して侮辱罪だと言われていたような…これもドラマだけど。
真実
WOWOWドラマ、主人公亀梨君で観ていたので内容知りつつ鑑賞
横浜流星君も良かった
無実の罪で捕まり、
逃走するなかで
色んな人に出会い
知識を蓄え、無実をつかむドラマ
再度捕まり、面会の場面で逃走した時に出会った人達とのシーンには
まんまと泣かせられる
正しい事を正しいって言える自分でいたい
重すぎず軽すぎず暗くなく光も兆す
2つの冤罪と接点のある人たちの物語。
横浜流星×森本慎太郎のタッグをまた観たい
始まってすぐ、かなり激しい暴力の演出に引きつつ…
どうやって服変えれたの?仕事なんでできてる?とかはいいこっなしの、仕事を変え、人相を変え逃げまくる横浜流星
そりゃ、その美しさと儚さに女たちはメロメロになるわ
とはいいつつ、この映画の功労者はなんといっても
森本慎太郎
ドラマ『だが、情熱はある』の演技、最高でした。
また演技が見たいと思っていたら…やっぱいい男
話の内容としては、映画の2時間でまとめるにはいい感じに落ち着いたハッピーエンド。
しっかり泣きました。
微妙なツッコミとしては
『なぜ逃げたのか?』という問いに対して
『人の優しさに触れたかった。信じたかった』
みたいなこと言ったけど…
いやいや違うじゃんw
『死刑になってたまるかーーー!!
記憶喪失のおばちゃんに真実を話してもらうんだ!!」
って思ったから、どうにでもなれ!
ってあんな警察をボッコボッコにして逃げたんでしょ?
最初はこう思ってたけど、人の優しさに触れられてよかった
とか、なんとか言って語ってほしかった。
うすーーーい言葉になんじゃそりゃ!ってなったかなw
でもそれ抜きにしても評価の良き映画!
社会派とエンタメの狭間で
横顔も見よ
人は多面的に見なければわからない。
正面から見る顔、右から見る横顔、左から見る横顔、色んな角度から、見る人によってその人の見え方は違う。
自分で自分の顔を見るのは正面から。
横顔というのは他人にしか見えない自分の顔だ。
最初のインタビューから後半まで時々出てくる出演者の横顔が印象的だ。
横浜流星の表情がクルクル変わる。見事に別人を演じ分けていて惹き込まれた。
吉岡里帆が演じる女性はジャーナリストで父の痴漢の冤罪を晴らそうとしている娘というベースがあるから、その人の本質を見抜いて信じようと懸命になるところも納得がいき胸が熱くなる。こんな原作にない設定、吉岡里帆すごい役作りだ。
行って!と逃がすシーンは泣ける。
森本慎太郎もダチになってやるよ、という人生詰んでる役が絶妙にハマっていた。資格試験を勉強するまでになる変化も素敵だ。
刑事として上からの命令と己が信じる正義との葛藤のある役を中堅俳優でここまで深みが出せるのは山田孝之ならでは。渋いゾ!
後半の面会の横顔の対比。
横浜流星、首長っ!山田孝之、首短っ!
というのは思ったとて…置いといて。
もうその辺から息をつく暇がなくなってコーヒーを飲むのもすっかり忘れてスクリーンに釘付けだった。
気がついたらポロポロ泣いていた。
テンポも良くて本当によくできた脚本。
ものすごく好きな映画がまたひとつできた。
単調すぎる
物語が予想通りに進みすぎてて、伏線とかが好きな人にはつまらなく感じると思う。
例えば途中の
「僕にはやらなきゃいけないことがあるんです」
というセリフも結局自分の無罪証明をするだけの話で終始意外な展開がなかった。
あと所々違和感を覚えるシーンもあった。
演技力や演出は良かったと思う。
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