「入国審査する側の背景も考えると興味深さが増す」入国審査 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
入国審査する側の背景も考えると興味深さが増す
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南米出身の夫とスペイン人の妻が、アメリカ移住をしようとして入国審査に引っかかる。それだけのことをじわじわと意地悪に描く約70分。ベネズエラ人である監督のスペイン入国時の体験がもとになっているそうで、決してトランプ政権下のアメリカに特化した話ではないのだろうが、自身もラテン系のマイノリティである入国審査官など、主人公夫婦だけでなくそれぞれの背景を考えながら観ると、より多層的にアメリカが抱えている構造的な問題が見えてくるように思う。ラストは好みが分かれるでしょうが、この映画で描くべきことはここで終わりですという覚悟が見えて好きです。
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