「何かやましいことが?」入国審査 toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)
何かやましいことが?
予告編を見た印象では何もやましいことをしていないのに別室へ
連れて行かれて、何をされるんだろう?というスリラーのような
空気感があった。審査官の方に悪意があるような。あるいは
人違いで何か誤解されているとか。
でも主人公の二人には結局不審な点がいくつもあって、不法移民を
水際で食い止める必要がある職員はそれを問い詰めていく、という
内容だった。
立場が違えば物事の見え方も変わる。審査官には普通の職務遂行
かも知れないが審査される側の視点ではそうではない。
審査官や職員の言動が嫌がらせに感じられることもあるし、何で
そんなプライベートな事まで立ち入って聞くの?何でそんなに
高圧的なの?というのは確かにある。そういう状況下の不安な
心理が良く伝わってきた。
長時間拘束されて根掘り葉掘り質問され、秘密を暴かれ、全く良い
気がしないものだが相手はそれが仕事なんだから逆恨みしては
いけない。
結局法に触れることはしていなかったから審査は通過できて、まあ
良かったね。だけど精神的にぼろぼろにされたね、という話。
77分の上映時間が丁度良い。ほぼ入国審査の場面だけでこれだけ
緊張感を保てる脚本・演出が良かった。
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余談
引退してから海外旅行する機会が増えた。なので入国審査を受ける
機会もたくさんある。
自分はやましいことがないから審査を通過できて当然だけど、
それでもやっぱりあの瞬間は緊張する。
国によっていろいろ質問されたり指紋を採られたり。観光地を訪れる
ワクワク感を味わうと同時に「何事もないといいな」という不安も
少し感じる、ちょっとドキドキする特別な時間だ。
こちらこそありがとうございます。フォローさせていただいていたのに、外れてしまっていたようですみません。
(どうもスマホの指の位置のせいか?たまに寝落ちした時などにやってしまう)
海外しばらく行ってないのでうらやましいです。入国審査は何とも妙な緊張感で、あっちのレーンがいいとか、あの係員が良さそうとかありますよねぇ。