「Passport」入国審査 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Passport
移住のために受ける入国審査でのトラブルを描いたという視点が気になりましたし、上映時間のコンパクトさも良さげだなと思い鑑賞。
尋問、尋問、尋問、といった感じで息が詰まるような77分でした。
自分はまだ海外に行った事がないのでこういう事が実際に起こっているのかなと思うとゾッとしますし、圧をかけられるのが苦手なのでとにかく気分がズーンとするのも特徴的でした。
初っ端からちょっとした違和感を感じさせつつ、なんやかんやで入国審査までたどり着く事実婚のパートナーの2人が検査で引っかかって個室まで連れて行かれての入国審査がスタート、ここまででも警備員やスタッフの圧が感じられるのですが、個室に入ってからはもう圧迫面接じゃないですか…ってくらい詰められるのでまぁ〜心臓に悪かったです。
飛行機に乗っているところから微妙に行動をしていたりするんですがほとんどは関係なく、密室で起きる外的要因なトラブルも特段関係無いので、映画的盛り上がりのためのアクションはちとイマイチだったかなと思いました。
これまでのパスポート含め、なぜ移住をしたいのかあたりまでを聞くのはそりゃ当然だよなと思いつつも、どんどん質問はエスカレートしていき、それでいてプライベートにもズカズカ踏み込んでは荒らしまくっていくので中々にタチが悪いです。
あんな事そんな事まで聞いて2人がギスギスしていったり、なんか踊らせてみたり、実体験でこんなもん経験したら移住するどころか旅行するのも嫌になってしまうよ…ってくらいキツいものがありました。
ラストはあっさりと、だけど強烈なまでに理不尽な終わり方。
これを狙いすましたかのようなラストだったので肩透かし感はありましたが、何気ない質問の連続で関係性がギクシャクしたまま入国とかいやらしすぎるわ〜となりました。
エンドロールにあっという間に突入していくので呆気に取られたのもまた事実です。
ワンシチュエーションものとしては短い上映時間のはずなのに体感がとてつもないくらい長く感じましたし、アンビリーバボーを見ているかのような淡々とした感じは好みが分かれそうですし、実際あんまし好きでは無かったんですが、一種の擬似体験と思うと良い経験になったかなと思いました。
いつかはアメリカに行ってみたいもんですが、別に大した隠し事は無いのでサクッと入国させてくれることを願います。
鑑賞日 8/4
鑑賞時間 16:05〜17:25
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