「怖いかな、どうかな」あのコはだぁれ? callさんの映画レビュー(感想・評価)
怖いかな、どうかな
アマプラでミンナノウタが公開されたので予習してから見に行きました。
ミンナノウタを知っていると面白さが倍増、というより知らないとナンノコッチャになりそう。
続編なら続編とタイトルで言っておかないといけないです。
さて、見た後の感想としては…。
ミンナノウタとあのコはだぁれ?をセットにして、ようやく映画一本分の満足度です。
いや、確かに怖いんですよ。
冒頭にトラックがつっこんできたときは「異世界転生www」とか心の中で笑ったものです。
でも、あの手この手で取りこまれていく様は非常に怖い。
今回も一番怖いのはおかあさんですね。あのループは本当にこわい。
だからこそ老いたあの二人を生かしておいたのはちょっとよろしくない。
ここに本人がいるならあの二人は誰なのよ、と。
サナちゃんが作り出した疑似家族なんでしょうかね。
いや、細かい理屈はどうでもいいんですがそういう変なトコ気になると映画に集中できなくなりますので、無駄な引っ掛かりは避けていただきたかった。
ゲームセンターのシーンはいりません。
コメディを撮りたいという監督の気持ちがいらんところで出てきてしまいました。
怖くもない。なんか乾いた笑いを誘われている気分にしかならない。
ラストももうちょっとじわっとそれらしい雰囲気を出すことで怖くできたんじゃないかな。
例えば急に態度が冷たくなるとか、話しかけても無視されるとか。そういうワンクッションをいれたほうがよかった。だってストレートだもん。
あと中盤以降にどんどん取り込まれた周りの人たちが無傷で起き上がっているのはかなり拍子抜けでした。
だってよくわからんうちに消えて、よくわからんうちに起き上がっているだけなんですもの。
もう一歩、怖い要素があってもよかったんじゃないでしょうか。
とはいえ、冒頭に書いた通りミンナノウタと合わせ技一本です。
お名前がとしおだったり、カヤコさんのいる家の階段を彷彿とする構造だったりと、そこらへんの小ネタは満足でした。
もう一つ。
あのコはだぁれ?というより、「あのコ」ってだぁれ?って感想。
サナちゃんでもいいけど、登場内容的に糸井さんもそれっぽかったよね。