ハロルド・フライのまさかの旅立ちのレビュー・感想・評価
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軽い乗りに見せかけた罠です。贖罪の旅です。
こころ温まるロードムービーかと思ったら結構シリアスで重く、ズシンときた。「コット、始まりの夏」の撮影監督なのね、英国らしいしっとりとした絵とキリッとした構図がカッコいい。フォーカスの薄っぺらいロングや顔のクローズアップも老人のモヤっとした孤立感を凄く良い感じに切り取っていた。
癌でホスピスに入ってる昔の仕事仲間に会うために歩いてイングランドを南北に縦断する話ですが、その間に奥さんと息子の話、同僚の話、そして旅の仲間達の人生に触れて行きます。どれ一つ軽い話はなく、えっ!?ちょっと待って的なのが次々と噴出。
甘さ控えめ大人のロードムービー、、、いや無糖。
なかなか見応えアリです。
歩くことは生きること
とても素敵な映画でした。
希望と言う言葉が人に与える力の強さを改めて感じました。
ホスピスにいるクイーニーの手紙から、その場所まで歩くことを決意するハロルドさんですが、ハロルドさんがそこへ歩いて行ったからと言ってクイーニーの病が良くなる訳でもない。でも会いに行こうとする力と会いに来てくれる人を待つ力は紛れもなく希望と言う名の力になりますね。
ずっとハロルドさんの行動に反対していた妻のモーリーンさんが、くじけそうになったハロルドさんの最後の力になりました。
モーリーンさんもまたハロルドさんを待つ希望の力が最後に背中を押させたのではないのでしょうか
クイーニーの事、息子の事、最後に明かされますが、人生いろいろ、希望を持って生きて行きたいものです
信じる心…?
500マイル離れた町のホスピスからお別れの手紙を送ってきた友人のもとへ歩いて旅をする男の話。
手紙を返しに携帯も持たず家を出て、近くのポストへ、そして町のポストへ、郵便局へと出し倦ね、ミルクを買いに立ち寄ったガソリンスタンドで青髪ねーちゃんの言葉に動かされ、サウス・デボンからベリックまでイングランドを縦断し会いに行くことになるロードムービー。
出会った人との交流に、嫁との関係、息子とのこと、そして友人クイーンとの過去や想いをみせていくけど…息子の行差し込み過ぎ。
そしてTVとか赤T軍団とかの絡ませ方が中途半端。
62日目のTELからの急な泣き言ラッシュもなんだかね…。
基本的にこう言う話しは好みだし、期待値が高かった分気になるところは多々あったけれど、25年の時を経て、過去を振り返り乗り越える物語でもあって、なかなか面白かった。
歩くとは走馬灯のように
ある事件から、愛と祈りを忘却した老人ハロルド・フライであった。
そんな彼に、その事件で一助の手助けをしてくれた旧友からのホスピスにいると言う通知が届いた。
返事を書き、その時のお礼と感謝の手紙を手にして外出したものの、
ポストに手紙を投函するつもりでいたのだが、沸々とあの大恩人に最大の恩義を返しに、
面会による延命と安らかなる終末を願う巡礼に旅立たないと居た堪れなくなる。
その理由は何であるのか?
どんな事があったのか?
妻と何があった?
子供がいたのか?
リタイヤ前は何をしていた?
恩人との関係は?
恩人のために800キロを徒歩で見舞いすることは慈悲であり、自己探求であり、
自分と関係者への贖罪でもある。
旅は次第に巡礼と変わり、懺悔懺悔、六根清浄へと変わる。
その道程は、走馬灯のように過去を回想され、歩行による気づきと浄化によるトラウマとの昇華を繰り返し、今の感じ方が考え方が変わる。
それは自身の視点が変幻して愛慕の感覚が蘇生して行く…
ああ、ラストの余韻に不足感が否めなく、
ハロルド・フライやドライブではなく、
どうぞ、復路は妻の伴歩をして帰宅してあげて下さい。
と願わずにいられなくなり僕は夜道を徒歩で帰宅した。
(^_^)
ハロルド・フライのまさかの旅立ち
劇場公開日:2024年6月7日 108分
イギリスの作家レイチェル・ジョイスによる
小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」を、「アイリス」のオスカー俳優ジム・ブロードベント主演で映画化。
定年退職し妻モーリーンと平穏な日々を過ごしていたハロルド・フライのもとに、
北の果てから思いがけない手紙が届く。
差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。
近所のポストから返事を出そうと家を出るハロルドだったが、
途中で考えを変え、800キロ離れた場所にいるクイーニーのもとを目指してそのまま手ぶらで歩き始める。
ハロルドには、クイーニーにどうしても会って伝えたい、ある思いがあった。
ハロルドの思わぬ行動によって自身も変化していく妻モーリーンを、「ダウントン・アビー」シリーズのペネロープ・ウィルトンが演じた。
原作者ジョイスが自ら脚本を担当。
ハロルド・フライのまさかの旅立ち
劇場公開日:2024年6月7日 108分
思ったほどじゃなかった
もう少し感動するかと。よく歩きよく頑張ったおじいちゃんの旅。散々伴走しながら観ての最後はちょっと物足りなかった。
ワンコはあっさり抜けましたね。
もしかしたら最後現れると期待しましたが。
ハロルド・フライのまさかの旅立ち 安定した作品。所々追求したくなる...
ハロルド・フライのまさかの旅立ち
安定した作品。所々追求したくなるシーンはあるが、作品全体として見たら心温まりそして勇気を与えてくれる作品であった。
息子の自殺により夫婦間にも失った時間が20数年あった中、友の為に真っ直ぐで直向きな姿を見て夫を心から愛してる事再認識できたというシーンはなんとも熱かった。
旅の友となった息子と似たドラッカーの子は喧嘩別れした後どうなったか気になったが映画では語られる事なく少し心残り。
二度三度見たくなる作品ではないが映画を通して心温まりたい人にはお勧め。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 マッドマックス:フュリオサ 4.7
5 アイアンクロー 4.7
6 ありふれた教室 4.7
7 オッペンハイマー 4.7
8 クレオの夏休み(横浜フランス映画祭2024) 4.7
9 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
10 ARGYLLE/アーガイル 4.7
11 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
12 9 恋するプリテンダー 4.5
13 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
14 システム・クラッシャー 4.5
15 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
16 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
17 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
18 アクアマン/失われた王国 4.5
19 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
20 マリア 怒りの娘 4.0
21 異人たち 3.7
22 ミツバチと私 3.6
23 ブリックレイヤー 3.5
24 猿の惑星/キングダム 3.5
25 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
26 胸騒ぎ 3.4
27 オーメン:ザ・ファースト 3.4
28 RHEINGOLD ラインゴールド 3.3
29 12日の殺人 3.3
30 インフィニティ・プール 3.3
31 ゴーストバスターズ フローズン・サマー 3.2
32 プリシラ 3.2
33 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
34 コヴェナント/約束の救出 3.0
35 僕らの世界が交わるまで3.0
36 ブルー きみは大丈夫 3.0
37 ゴジラ×コング 新たなる帝国 3.0
38 ブルックリンでオペラを 3.0
39 ストリートダンサー 3.0
40 カラーパープル 2.9
41 弟は僕のヒーロー 2.8
42 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
43 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
44 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
45 関心領域 2.6
46 ハロルド・フライのまさかの旅立ち 2.5
47 ボブ・マーリー ONE LOVE 2.5
48 タイガー 裏切りのスパイ 2.5
49 ジャンプ、ダーリン 2.5
50 またヴィンセントは襲われる 2.4
51 人間の境界 2.4
52 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
53 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
54 マダム・ウェブ 2.3
55 落下の解剖学 2.3
56 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
57 哀れなるものたち 2.3
58 PS1 黄金の河 2.3
59 ティアーズ・オブ・ブラッド 2.3
60 フューチャー・ウォーズ 2.3
61 殺人鬼の存在証明 2.3
62 エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 2.3
63 ザ・エクスチェンジ 2.2
64 DOGMAN ドッグマン 2.2
65 パスト ライブス/再会 2.2
66 リトル・エッラ 2.2
67 パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ 2.2
68 ボーはおそれている 2.2
69 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
70 瞳をとじて 2.2
71 ゴースト・トロピック 2.2
72 葬送のカーネーション 2.2
73 Here ヒア 2.1
74 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
75 ハンテッド 狩られる夜 2.0
76 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
77 トランスフュージョン 2.0
78 ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ 2.0
79 ゴッドランド GODLAND 2.0
80 キラー・ナマケモノ 1.9
81 ザ・タワー 1.9
82 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
83 マンティコア 怪物 1.9
84 FARANG/ファラン 1.9
85 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断(イタリア映画祭2024) 1.9
86 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
87 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
88 デストラップ 狼狩り 1.6
89 No.10 1.5
90 VESPER/ヴェスパー 1.5
91 ナイトメア/夢魔の棲む家 0.9
92 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
ソウルフル・ワールド 5.0
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
あの夏のルカ 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
犯罪都市 NO WAY OUT 4.5
アバウト・タイム 愛おしい時間について リバイバル 4.0
DUNE デューン 砂の惑星 リバイバル 4.0
バジュランギおじさんと、小さな迷子 リバイバル 2.0
メメント リバイバル 2.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
貴公子 1.5
マイ・スイート・ハニー 1.5
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5
ソイレント・グリーン デジタルリマスター版 1.5
素晴らしい演技
心の変化を表す演技が素晴らしかった!旅の始まりは苦行の様で痛々しかったが、出会う人々もユニークで面白かったです。歩いている時に見る風景、光の使い方、主人公夫婦の関係、など、全て美しかったです。
歩くことで見える風景もある
ハロルドが歩きながら呟く言葉に何故か序盤から涙ウルウルが止まらない。
彼が信じたのは神様の力じゃなかったかもしれないけど、神様からの御導きにしか見えない出会いが重なって行く。
その出会う人の数だけ増えていくドラマもどれも学びがあったな。
彼が何かを決断するたびに見える天使の梯子が降りてくるのが美しかった。
お爺ちゃんだから辿り着けないかもしれん、というハラハラが観る前はあったけど、いざ観てみるとこんな急にどこかへプラッと行って帰ってこない旦那居たらどうする!?と奥さんの方に感情移入してしまったのだけど、話が進むにつれ、何故彼がこんな行動を取っているのか、何の旅なのかがわかってくる。
きっと最後はみんな温かい気持ちになると思う。
彼が美しい風景の中、途中途中でその時の思考に挟み込まれるように思い出すあれこれに胸は締め付けられるけど、同じように途中途中で色んな人から沢山の愛を受け取りながら進むので苦しくなりすぎなくてよかった。
観た後に私は優しさに包まれたよ!
ただひたすら歩く
2024年5月26日
映画 #ハロルド・フライのまさかの旅立ち (2022年)鑑賞
ホスピスに入院中のかつての同僚からの手紙に返事を出そうと家を出たハロルドは、直接手紙を届けようと800kmを歩き始める
息子の死、妻との関係など歩きながらの贖罪の旅です
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
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