「ハロルド・フライの贖罪の旅」ハロルド・フライのまさかの旅立ち ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ハロルド・フライの贖罪の旅
手紙を出すのを躊躇して、そのまま800Kmを徒歩🚶で歩こうなんて
思うかな〜!?という疑問が頭に浮かびながら
ハロルド・フライのロードムービーを鑑賞しました。
ハロルド・フライが会いに行く相手クイーニーに
自分が徒歩で会いに行くからそれまで生きていてくれ!と
ホスピスに伝言するわけですが、その動機が彼の旅とともに明かされていきます。
彼は息子との関係性がうまくいかず息子を亡くしていることと、
それが影響して夫婦仲が険悪となり、職場で荒れた彼の身代わりとなって
同僚のクイーニーが免職されるという、この二重苦と言いましょうか、
これらの発端が自分自身にあるという後悔から、贖罪の旅に出たというのが
本筋であろうと思います。
にしても、上映時間がちょっと長いかな〜と感じましたね。
彼の徒歩の旅がイギリス中でニュースになって、同行者が出てくるのは面白かったのですが、
それが彼の旅に与える影響はあまり描かれていない気がしておりましたが、
それでも妻が夫のことに想いを馳せ、実際に会いに来るところは、じんわり心に沁みました。
ハロルド・フライは旅を通して妻をも不幸にしてしまうところだった、と、
どこかのタイミングで気づいたと思うんですよね。
それがゆえのラストの二人で手をつなぐシーンに繋がったのだろうと思いました。
おそらく高齢のハロルド・フライが800Kmを歩ききるバイタリティがあるというのには
驚きをかくせませんし、たぶん自分の方がまだまだ若いので
負けていられないなと思いましたね笑
コメントありがとうございます。
本当の“巡礼者”になったんでしょうか? それはそれでアブナイ、クイーニーは日々死に向かっているのに・・どこかで何か悟ってしまったんですかね。
トミーさん、ありがとうございます。鑑賞前は、ハロルド・フライと一緒に歩くのが一大ムーブメントになって大盛り上がりのエンディングになると思っていました笑笑
共感ありがとうございます。
イギリスって意外と話題無いのかなあと思いましたね。ただ歩いてるだけの老人、ピンボールの魔術師、すぐ教祖に祭り上げる国民性なんでしょうか。