「Keep On Marching」ハロルド・フライのまさかの旅立ち uzさんの映画レビュー(感想・評価)
Keep On Marching
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とりあえず、タイトルの雰囲気とポスターの色彩は詐欺だろ、コレ。笑
もっと明るくコミカルなものを想像してました。
導入から旅立ちまでは、驚くほどスムーズ。
そこからは様々な人と出会いながら、断片的に過去を振り返っていくロードムービー定番の流れ。
道中で受ける親切が大袈裟でないのは美点。
ハロルドの年齢や見た目、立ち振る舞いからも、説得力を感じる。
安宿を選んでも相当かかりそうだな、と思ったら後半は財布含めた諸々を家に送ってて驚いた。
いや、でもサスガに無謀ではないかな…
1枚の写真からニュースになり、支援を受けるようになるものの、同行者が増えキャラバンの様相に。
あの軽薄なパリピ感は嫌いだったので、ちゃんと違和感を感じて離れてくれたのは良かった。
しかし、全体としてまとまりに欠けた印象もある。
旅の目的であるクイーニーより、彼女に助けられる元となった息子の件が大き過ぎたことがひとつ。
更に最終的な着地点が夫婦愛の再確認だったことで、どうにもクイーニーにピントが当たらない。
ウィルフも行動の変化が唐突過ぎて、結果的にトラウマ誘発装置の役割に思えてしまう。
キャラバンで当然のように隣にいるおばちゃんも謎だし、お隣さんはいい人なのに便利屋扱い。
ラストのプリズム(まさかウマ娘と被るとは…)が当たるキャラも少なすぎないですかね。
90分くらいで短くまとめるか、120分超えてでも何人かは奥行きのあるキャラが欲しかった。
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