「歩いていくことの大切さや、親が子にできること」ハロルド・フライのまさかの旅立ち yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
歩いていくことの大切さや、親が子にできること
今年207本目(合計1,299本目/今月(2024年6月度)7本目)。
(前の作品 「チャレンジャーズ」→この作品「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」→次の作品「罪深き少年たち」)
さて、こちらの作品。
趣旨としては理解できるし、「小説の範囲では」理解ができるのですが、どうしてもこの手の映画では実話化のほうが何かとお客さんがおおかったようで(この映画は実話ものではない)、そこがちょっと残念でしたが、それは「実話もの以外は全部だめ」ということを意味しません。
誰もが何らか間違えることもあるし、もう最後の力を振り絞って出した手紙に反応して「その(郵便で返すのではなく)直接人に会いに行こう」という考え方は理解できるし、それが実際に届けていくか、あるは郵便物でとするのかは、法律に触れない限り自由だろうと思います。
映画が進んでいくと、もとの家族に子供がいたこと、その子がよくない亡くなり方をしたことも示されますが、そうですね…。国も違う日本の行政書士の資格持ちの立場では、こうした類型の自死をとげる類型は一定数いるので、異変に気が付いた時点でダルクなり当事者の会につなぐなりの対応をしてほしかった点です(特に何もしてない模様?)。
ただそれらも含めての小説でしょうし、そのような自死をとげた子であってもその子が親であること自体は(戸籍などは別としても)残り続けます。その「自死をとげてでも伝えたかった」その子が親である主人公に何を残し、また、どのようにストーリーにからんでいくのか…といったところです。
なお、若干ながらイギリス英語を聞き取ると有利な点があることを確認していますが、大きな面ではないので、フルスコアにしています。