「ものたりないなぁ」赤羽骨子のボディガード madamdamさんの映画レビュー(感想・評価)
ものたりないなぁ
全体的に楽しかったのだが、タイトルにあるように、何か足りない映画。
ポテンシャルからして、ラウール君はもっとできるはず。
原作が少年漫画だから、(ごめんなさい・よんだことないです)もっとはちゃめちゃで荒唐無稽にできるはず。漫画の映画化は難しいと思うんだが、これを求めるのは酷と言うものかもしれないが、やはり日本のアニメのレベルにはまだまだ遠いとしか言いようがない。
ラウール君が好きなもので、老体に鞭打って初日に出かけました。そして大画面で彼を堪能してまるでジュリーのポスターの前の樹木希林さんみたいになる予定だったんですけどね。なんというか、スノーマンのミュージックビデオの中でのラウール君の方が輝いて見えるんだね。なんでだろう?私が強く印象に残った俳優は奥平さんと言う人です。初めて見る俳優さんでしたが、引きつけられました。女性で高橋さん?この方も初めて見る人ですね。あの烏合の衆みたいなガードマン部隊の中では群を抜いてこの2人が良かったです。
あと、芝さんと、カナデちゃんが出てきたとき、くすっと笑ってしまいました!あんな大きな制服を作ったなぁという感じでしたが、印象に残ったのが制服だけなんですよね…そこもですね。もう少し頑張って欲しかったですね。あの強烈なキャラクターがたくさんいるって言うのも考えものですよね。だから、1番地味な人に目がいってしまったのかな…もっとボディーガード一人ひとりに脚光を当当てたらいいのにと思たけど、時間が足りなくなるし、今みたいにやっちゃったらあれだしで、「帯に短し、襷に長し」になっちゃうんですもんね。難しいのはわかるんですけどね。
あのごちゃごちゃしたボディーガード集団が精鋭集団に見えるような演出って他にないんでしょうか?あぁするしかないんでしょうかね。あれが有閑倶楽部位の人数だったらまだいいんですけどね。
ベテラン勢の土屋太鳳ちゃんはさすがの存在感がありました。
悪役集団もまずまずですね。ラウールくんのお父さん役の人と、あの悪役の人の相似形がとてもよかったと思います。
でもどうしてあの人たちがあの普通の女の子に執着するのかっていうのが100億と言う大金を以ってしても弱いんですよね。あの女の子の価値と言うのは100億ですか?そして、アクション映画なら、そういう今まで書き連ねたごちゃごちゃした御託が無意味になる位など迫力が必要だと思うんですよ。それがないじゃないですか。
なんだかんだと酷評してしまいましたけど、私の感想です。なんでマッドマックスみたいにやらないんですか?お金が足りないのかな?
ラウール君大好きでこんなこと言ったらがっかりされるかもしれないけど、早くブレイクアウトが流れないかなってブレイクアウトが流れると言う事は終わりと言うこととわかってはいたものの、この映画館の大音響でブレイクアウトを聞きたいなというのが私の感想でしたね。
それと、ラウルくんのキャラ設定なんですが、欠点が馬鹿ということだけですよね。それが弱いんですよ。馬鹿なら馬鹿なりに徹底的な役作りというのが必要だと思うんです。寅さんでも見てみたらどうかなぁと思うんですけどね。あんな魅力的な馬鹿いませんから、それか、松潤の道明寺でもいいかもしれませんね。道明寺まで行ってませんもんね、このキャラクター…少なくとも道明寺はつくしに惚れているという感じがしましたので。こんなことほんと言いたくないんですよ。ファンなので。でも絶対にラウールくんは成長してくれると思うから…あんなんじゃ全然あの女の子に心底惚れてると思えない。だめだよね。。最低限そのぐらいのリアリティを出さないといけないと、私は思いますけどね。