「漫画実写作品として気軽に楽しめる良作だと思う」赤羽骨子のボディガード zoozuuさんの映画レビュー(感想・評価)
漫画実写作品として気軽に楽しめる良作だと思う
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何人かコスプレ感が強い見た目の役者がいたものの、漫画実写の映画としてはなかなかの良作なのでは?と思った。
ストーリーも前半は物語の説明、キャラクター紹介が中心で、中盤はだらける箇所があったものの、後半のバトルはアクションもストーリーも良く、エンディング曲と合わせて「終わり良ければ全て良し」の充実感を得た。
俳優の演技面でいえば、主演のラウール、奥平大兼、土屋太鳳、松岡広大、鳴海唯、戸塚純貴が特に良く感じた。かつらを用いる漫画原作の実写化は下手をすれば観客に羞恥心を与えるが、上記の役者たちは漫画のキャラクターらしく、けれど羞恥心を与えるような暴走はない。
ラウールと奥平大兼は演技の仕方がまるで正反対のように思えるが、それが二人が演じるキャラクターの性質そのものでそれぞれが正解の演技だったように思える。
ラウールと土屋太鳳もコメディーの演技が二人共上手く、間合いも表情もテンポがよく楽しく見られた。
惜しむらくは、アクションが得意な山本千尋のアクションをもう少し長く見たかったのと、彼女が演じるキャラクターの性質上仕方がないのだが、一言も喋らず仕草だけで気持ちを伝えようとするので彼女の言葉を代弁するのは別の人物、というところが漫画実写特有の羞恥心を少し感じてしまったこと。
そして話がこの作品から少しずれてしまうが、それぞれの戦闘時に敵に見合ったおしゃれな挿入曲が流れるため、個人的にアトラスゲームを感じてひとりテンションが上った。
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