劇場公開日 2024年6月21日

「ジゴロ映画」フィリップ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ジゴロ映画

2024年6月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

1960年に出版直後に過激な性描写のためかドイツ人女性を侮蔑する内容のためかよくわからないが、発禁処分となった小説を60年経って映画化。
女性向けのR15映画?
主人公の膝の上のヒロインのお尻のくぼみは確かに美しくエロかったけど。
ハンブルクの高級ホテルのレストランで働く外国人のフロア係は夜中にひとり宴会場でストイックに肉体を鍛えるギャルソン。昼間は戦時下とは思えないリゾート感に溢れるプールサイドで友達とチャラいナンパに明け暮れて、次々と多数の女性と速攻でいたすシーンが続く。女性たちの区別がとてもつきづらい。
本命のドイツ人女性は写真技術研究所に勤めるお嬢様だけれども、南米やスペインの血が濃いようなサルマ・ハエックを清楚にしたような女優さん。
最後の方は彼の身元を知っているポーランド人女性やナチス将軍の娘の婚礼パーティー中にホテルの部屋を用意してくれと言ってくる女性がドイツ将校の公妾なのかスパイなのかもよくわからない。
最後ブロンドヘアを切られてしまうピエールとも仲の良かったドイツ人女性は性格も良いイイ女だった。彼女がいちばん可哀想だったな。1939年ものの高級ワインの名前はなんだったけ?

ワルシャワのゲットーでナチス統治下で歌や踊りの集会を開いていて、些細なインネン銃乱射により殺戮される冒頭シーンも、だったらおとなしくしてればいいのにねと思ってしまう。
その後、主人公がドイツのハンブルグに偽フランス人として渡り、職を得るのだが、裏で画策してくれる大物人物(強制労働の工場主)が銃で自殺した動機も他殺なのかもよくわからない。ただ彼が用意してくれた偽造パスポートがパリヘの逃亡に役に立ったのはわかる。
自国のポーランド語のみならず、ドイツ語、フランス語に堪能な男のバックボーンはイケメンの芸能人だということは確か。ドイツ語よりフランス語のほうが多かったのも違和感。親友のピエールや絞首刑になるイタリア人のスケコマシ給仕男フランチェスカ(女の名前?)も彼を恨んで死んだような感じ。
女をメロメロにさせることを娼婦にするという字幕も違和感。
復讐というよりもドイツ人女性を騙してヤりまくるエセフランス人ジゴロ。運良く生き延びたヤリチンの話になってしまっていた。ちょっと残念。
ワルシャワで殺されてしまう恋人役の女優さんはとてもキュートでカワイイ系だった。

カールⅢ世
talismanさんのコメント
2024年7月2日

フィリップがたくさんの女性と関係もつシーン、全く記憶にないのは、そのとき寝落ちしていたのだとやっとのわかりました!ほんの少しだけウトウトしていただけ、が大間違い。重要な箇所を見逃してたんだなあ、残念!

talisman
満塁本塁打さんのコメント
2024年6月28日

返信ありがとうございます😭確かに都市名でした👍。勉強になり📚ます。鋭い論理的なレビューありがとうございます😭確かに

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2024年6月27日

変な❓名前のワイン❓  確かに 女性は混乱😵‍💫 確かに 復讐というより ジゴロ
確かに 最初の動きは 不審。鋭いですね ツーか最初は創作のような気が・・聞いたことないですから
ゲットーの内部の派手な音楽会も 敢えて 儀式の途中に乱入も。失礼します。

満塁本塁打
かばこさんのコメント
2024年6月27日

共感とコメントありがとうございます。

フィリップはチャラいスケコマシだが信念とプロ意識を持ってて自分にぴったりの方法で個人でレジスタンス運動していた複雑な人物、と見えました。
複数の語学に堪能だし、イケメンを最大限利用して要領よく生き抜いていくタイプと思いました。後に発禁本出すくらいなのでたくましく生き延びたんですね。

かばこ