劇場公開日 2024年9月13日

ぼくのお日さまのレビュー・感想・評価

全174件中、21~40件目を表示

4.0スケートに没頭する中学生男女と、見守るコーチの物話。 言葉数はかな...

2024年10月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

スケートに没頭する中学生男女と、見守るコーチの物話。
言葉数はかなり少なく。
光の明るさや、表情で、機微が伝わってくる
繊細で凛とした物語でした。

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woodstock

5.0心に残る映像と音楽

2024年10月17日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

鑑賞したのは1ヶ月前。監督さんと俳優さんの舞台挨拶があるということで映画館に行きました。
停電があった後で空調設備も回復しないなかでしたが、映画の雪景色の美しさもあり、暑さもさほど感じませんでした。

なんといっても主役の二人が可愛らしくて、心が洗われるような映像でした。池松さんはスケート初心者とは思えないほど自然で、役としての佇まいが素晴らしかったです。

舞台挨拶に登壇した監督さんを見て「こんな俳優さんでてたっけ?」と思うほど、お若く素敵で驚きました。これからも作品を楽しみにしています。
1ヶ月たった今でも主題歌がずっと頭の中で流れています。

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Aki

4.5せつなく美しい映画でした。

2024年10月15日
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泣ける

悲しい

幸せ

非常に光が美しく、コーチと子供達がはしゃぐシーンは幸せそのもの、いつまでも続いて欲しかった。メインの三人はすばらしく、また若葉竜也くんも相変わらず素晴らしい。

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ささき

4.5ガラスケースに入れておきたい

2024年10月15日
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なかなか劇場に行けず、見逃してしまうかと思っていましたが、今日見に行けて実に良かったと思いました。
(私が知らなかっただけかもしれませんが、高い前評判や鳴物入りでないと思われたこの作品が、息長く劇場で掛かっていたことに感謝しました)

監督、まだ26歳くらいと非常に若いですが、すごい才能を感じました(偉そうな言い方ですが)。
また、個人的には2024年音楽賞をあげたい程、劇伴音楽としての素晴らしさがありました。音楽をつくっているハンバートハンバートも、それを映画に溶け込ませた監督も、抜群のセンスだと思います。

その劇中の音楽や、光の使い方、スケートシーンのクライマックスの盛り上げ方(湖に課外レッスンみたいに行くシーンと、その後の別れの後の、さくらのソロスケーティングのシーンと2回もクライマックスがある、珍しい構成)なんかも相まって、邦画なのに洋画っぽい、美しくて大切に飾っておきたくなる、独自性と味わいのある映像作品だったなぁ…と、感動が沁み入りました。

また、この映画における、少年少女の「透明感」や「壊れやすさ」みたいなものがひとつ主題として描かれている点が、さらにその「宝物感」を創り出しているように思いました。

この先が楽しみな方がまた一人登場して来ました。センスという点では、エンディングロールの作り込みも、これまた天才的でした。

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mayuoct14

4.5光の映画

2024年10月15日
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夕暮れの少し前のスケートリンクや学校、そこに差す光が美しく表現されていた。
その光は朝から晩までオフィスに閉じ籠り今では感じることができなくなってしまった自分にとってはとても懐かしくノスタルジーを誘い、まだ若い二人の葛藤や憤り、焦りや物事にのめり込む純粋さと相まってより物語へとのめり込ませてくれた。

結末は見る人によっては納得いかないものなんだろうけど、若い頃の自分がしてしまった苦い選択と重ねて見てしまう。サクラも後から振り返った時に後悔するんだろう。

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ヒョコツ

4.5「壁」にひるまずにやるしかないこと

2024年10月14日
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2024年。奥山大史監督。北海道の雪深い町で、野球もアイスホッケーも上手ではない男の子は、フィギュアスケートの練習をする少女に目を奪われる。それを見た少女のコーチ(元フィギュア男子選手)は少年をフィギュアに誘い、しかも少女とのペアでアイススケート大会に参加しようとするが、、、という話。3人の視線のすれ違いから生まれる物語。
冬のアイスリンクのもやっとした薄暗い画質とにぶい光に対して、春の澄み切った青空の下で明確で引き締まった画質と強い光の対比が特徴的。あざといくらい。ドラマとしては、少年の吃音、コーチのゲイ、とキャラ盛りすぎの印象もあるが、少年は少女への憧れを簡単には表面できない「壁」(性格とは別の何か)を感じていなければならないし、コーチは少女の思いを受け入れるわけにはいかない「壁」(気持ちの問題とは別の何か)を持っていなければならないので、仕方がないと言えば仕方がないのかも。
少女が放つ「気持ち悪い」の言葉は、表面的にはコーチが同性を愛する男であることを指しているが、物語の過程から感じられるのは自分の思いが報われないことへの八つ当たりである。だから、確かに少女は自らの八つ当たりに気づけない(子供らしい)冷酷な一面をもっているのだが、同性愛差別をしているのではない。このあたりの描き方は単純なようで上手。
「壁」にひるまなかったコーチは少年と少女を近づけるという余計なことをして、結果として自ら職を失い、パートナーを失う羽目になるのだが、少年の「目」に人を思う純粋さを見てしまったコーチとしてはやるしかなかったのだろう。少年少女が二人で練習する場面に流れている至福の時間(滑り出しとともに動き出すカメラはもはやアステア・ロジャース的な幸福感があふれている)には得難い価値がある。

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文字読み

4.5内気な少年タクヤと彼が一目惚れしたサクラ、そしてサクラを指導する荒...

2024年10月13日
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内気な少年タクヤと彼が一目惚れしたサクラ、そしてサクラを指導する荒川。
子役の純粋さ残酷さどっちも良いが、何より池松壮亮の静かだけど説得力のある演技が良い。最近映画でよく見るし出てるのは基本面白いから安心できる!

タクヤが好きな人のためにスケートを練習してどんどん上達する姿、すこし邪な気もするがそれが子供らしくてとっても微笑ましい!

良い友達にも恵まれているし、凄い優しい世界のように見えるが、少し違和感。
タクヤのことが気になって応援したい気持ちからか荒川が少し暴走しているように見える。サクラはたまったもんじゃないよね笑。純粋さ故に何もかも都合よく行くわけではなく、苦い結果に…だけどそれも含めて青春。
そうやって成長して進んでいくんだよねぇと喜びを感じた。

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いたかわ

4.0出演者、皆、天才かよ!

2024年10月12日
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汚れた私など触れられない尊く美しい二人・・

そして、やはり池松壮亮は凄い役者さんなんだとあらためて感じた・・演技が深いとても深い・・

この映画監督の才能をヒシヒシと感じているが、このキャスティングからして只者ではない・・

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ノベコ

3.5大人になってわかったが練習が全てだな。 子どもはその真逆だけど。 ...

tさん
2024年10月10日
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大人になってわかったが練習が全てだな。
子どもはその真逆だけど。

2000年ぐらいの設定なのかな。
テレビは丸いしパカパカケータイだった。

雪って最初見たらテンション上がるけどしんしんと容赦なく積もる事で真綿で締められる様な残酷性も持ち合わせている。

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t

3.5瑞々しさ

2024年10月10日
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鑑賞方法:映画館

エンドロールの主題歌がとても心地よく心に響きました。作品の世界観にあまりにぴったりなので驚きましたが、ハンバート ハンバートの「ぼくのお日さま」が先にあったことを後で知って納得しました。とても素朴でいい歌ですね。ラストシーンからの絶妙なつながり具合により、心温まる余韻が残りました。児童文学のようなピュアな物語は、どこか懐かしい気持ちを呼び起こすものでした。主人公のタクヤ(越山敬達)とさくら(中西希亜良)は、例えていえば「小さな恋のメロディ」(71)のダニエルとメロディで、きっと誰の心の中にも自分だけのタクヤやさくらがいて、あの頃の甘酸っぱい想いが蘇るのかなと思いました。小学生から中学生の頃に訪れる汚れなき世界と汚れた世界のぶつかり合いは、ある種の通過儀礼なのでしょう。少年時代の想い出に耽りつつ、ふと大人の立場でみると、荒川役を演じた池松壮亮が作品の雰囲気を決定づけているような気もしました。

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赤ヒゲ

4.5たったひと冬

2024年10月6日
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泣ける

たったひと冬のお話だけど
これまでの過去と
これからの未来を
感じることができる物語

画角がちょっと窮屈でもあったけど
映像と音に魅き込まれた

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ミチテラシ

4.0「本人かな」

2024年10月2日
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知的

今年227本目。

スケート1人も2人も滑っているのがおそらく主人公の2人。特に女性1人が凄いレベルの高い演技。映画でフィギュアの試合を見たような満足感。池松壮亮も相当練習、ちょっと滑るだけでたっぷり訓練したなあと分かるのが嬉しい。小学生から中学生ここの成長が一番見せたかった所かなあと。

追記 アプリでアイスダンス経験とありました。良かった。

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ヨッシー

3.5僕はこの映画がちょっと嫌い

2024年10月2日
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小学生同士だと純愛なのに、おとなと子供だと小児性愛者的な危うさがあるなぁと思った冒頭。
池松壮亮だからかなぁ?
女の子は敏感に感じとったけど、男の子にはお日さま。
両方の家庭の映像がとっても暗かった。
電気代節約?
僕はイエス様が嫌いの若手監督作品。きらいじゃない。むしろ好き。
あの湖のシーンは名シーンだと思う。
映像作家だねぇ。
アイスホッケーや野球を楽しめない少年がフィギュアスケートの女子に憧れて、クルクル。
リトルダンサーを思い出したんだけど、最後は残念だった。
いろいろ嫌なことが多い世の中。。
この監督だけじゃないよね。

ハンバートハンバートが主題歌ということもあって、見なきゃリストに入れました。
ハンバートハンバートの歌のそこはかとない気持ち悪さとこの映画のコラボ。唯一無二でした🤩
女の子の母親役。
やっぱり山田真歩だった
こちらもなかなかのキャスティングでしたね😎

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カールⅢ世

3.5映像と音楽が本当に美しいっ❣️

2024年10月1日
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泣ける

難しい

ドビュッシー 月の光が流れる中で滑るスケートシーン、凍てついた湖のリンクに柔らかな陽の光が輝き純粋な少年と少女がZombies Goin' Out Of My Headで戯れるシーン、感動したなぁ〜🥰
でも物語は残酷な結末へ…こう来たか〜😭
奥山大史監督の次作、大注目です。

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タモン

3.5キャスティングの時点で勝ち確

2024年10月1日
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すごい美少女と美少年でスケートも滑れるという逸材
サクラに憧れるタクヤだが、映画を観てる客もタクヤに同意するぐらいサクラ役の美しさ。
サクラはスーパーアスリートの荒川コーチに憧れ、荒川コーチはタクヤの純粋なところが羨ましいという奇妙な三角関係

他二人の一貫性との対比上、サクラの複雑な感情変化が上手く演じられて、叙情的なドラマ展開はよかった。そのときどきの感情の伝わる演技は素晴らしいものがあった。

ゲイカップルがいちゃついているというところが直ちに同性愛認定できるような内容ではなく単純に悪ガキのじゃれ合いととれなくもないもので表現がマイルドにしてるのか伝わりづらいところが気になった。

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アモルフィ

4.0けれんみのない美しさ

2024年10月1日
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田舎町のスケートリンクを舞台に、
吃音を持つ少年の淡い恋を描いた
可愛くて美しい作品。
ストーリーはなんてことないんだけど、
映像、空気感がとても素敵で

心があったくなる映画です。


監督・脚本はもちろんのこと
撮影・編集までをこなす
奥山大史さんの商業映画
デビュー作。
今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」
部門にも、正式出品されています。

少年を主人公に映画を作ってきた僕としては、
「あー、もう1本映画作ろう」と
勇気をもらった作品でもあります。

早速シナリオ書き始めました。

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高坂圭

5.0湖畔の氷上に差し込む光

2024年10月1日
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映画を観る前はなるべく事前情報は入れないことにしている。聞いたことのある映画タイトルだと思っていたが、エンドロールでハンバートハンバートの「ぼくのお日さま」が流れた瞬間に、あ!これだよ!好きな曲だったじゃないか〜と嬉しくなった。ちょっと調べてみたら監督がこの曲にインスパイアされ作った映画とのこと。
主人公も父親も吃音であったが、この映画はそれを決して大変なこととは描かず、彼らのパーソナリティのひとつとしている。
奥山大史監督はタクヤとさくらには台本を渡さず撮影したとのことだが、その代わり「自己紹介文」なるものを渡し読み込んでもらい、見事に北海道の田舎町で暮らしながらスケートを好きになる小6と中1の少年、少女を見事に演じきっていた。
荒川と五十嵐の「自己紹介文」もパンフで読んでみたが、映画では描かれなかった彼らの内側の心と歩んできた道のりを知れた。荒川はこの映画の頃31歳で時代はちょうど2000年。あのVOLVOは流石に今はなかなか見れないが当時は人気があった(私もちょうどその頃、同じ車に乗っていた。色は赤だったけど)。今となっては男性同士の恋愛を気持ち悪いなんて言われることはないが、20年以上前では憧れのお兄さんがそうだとしたら少女の心は傷つくことでしょう。

明るい日差しが注ぎ込む湖畔の氷上で戯れる3人の美しさは観てるものにここでドラマは終わって欲しいと思うほどの名シーン。
春になり、それぞれの新しい道が開かれる。
タクヤが声を発するまで、さくらはゆっくり待っていてくれる筈です。
今年の邦画最高傑作のひとつとして、私の記憶にいつまでも残るであろう素晴らしい映画でした。

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阿部信行

3.5ピュアで美しい映像作品

2024年9月30日
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初長編映画がサンセバスチャン国際映画祭で史上最年少で最優秀新人監督賞、第2作の今作でカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門にノミネートと今注目の新進気鋭監督、奥山大史の脚本、撮影、監督作。
マスコミや今レビューでも評価が高く、期待して鑑賞。
率直な感想なのだが、そこまで評価が高い意味がよくわからないのだ。
一言で言うと、ボーイミーツガールの映画。
誰もが評価している部分だがとりわけ映像が美しい。舞台であるスケートリンクに自然光が差し込み冬の寒さの中に暖かみを感じさせる。
スケートリンクでアイスホッケーの練習をしていた少年がフィギュアスケートの練習をしていた少女に心を奪われ、それに気がついた少女のコーチが2人でアイスダンスを練習することを提案し3人による、バッジテストに向けた練習が始まる。というのが大まかなストーリー。
ただ、このアウトラインだけではどこにでもある話で映画にならない。
いくつかの引っ掛かる要素が加えられている。
主人公のタクヤは吃音があり、学校でも居心地の悪さを感じている。
フィギュアのコーチは国際的に活躍していたが今は一線を退いている。また、同性愛者。
スマホがない、カセットテープで音楽を聴いている少し昔の時代設定。
などだ。
こうした要素が連動し、ただのボーイミーツガールではない物語後半に繋がるのだが・・
そうは言っても、キリキリ来るわけでも問題提起があるわけでもなくサラッと美しい。
このあたりのさじ加減が評価されているのだろうか。
奥山監督はMVやCMなども制作し、映像全般を製作する映像作家だ。
私には映画監督というより映像作家だと思えてしまう。
セリフではなく映像を繋いで物を語るのが映画であるという視点では卓越した才能を感じる。サラッとではなくググッとくる映画を撮ってくれることを期待したい。

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kozuka

彼女は思い出すだろうか

2024年9月30日
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鑑賞方法:映画館

 本作を観てから2週間以上が経つのですが、未だに感想を上手く言葉にできません。その間にも絶賛コメントを数多く目にし、ますます困惑が深まりました。

 北海道のスケートリンクを舞台に、フィギュア・スケーターの少女に思いを寄せる少年、その少年の思いを理解しフィギュアスケートを教えて上げようとするリンクのコーチ、そして、そのコーチに淡い恋心を抱く少女、コーチ自身もまた秘めた思いを持っているというお話です。リンクに差し込む淡い光の描写が本当に美しく、そこを滑る少年少女の姿が愛らしいのです。もうその光景を観ているだけで心が震えて来ます。多くの絶賛コメントが寄せられるのもよく分かります。しかし僕は、本作にどうしても強い引っ掛かりを覚えてしまうのです。

 本作で描かれるのと同様の、或る社会的マイノリティに身を置かれている方は、本作に深く傷つくのではないかと思います。本作でその人物は、マイノリティであるが故に偏見に晒され、抑圧され、この場から去って行きます。現実にそんな立場にある人は本作を観て、「ああ、やっぱり自分達は社会からのけ者にされるだけなのか」と暗い気持ちになるのではないでしょうか。

 その様な人々を取り上げてはいけないという訳ではないし、悲劇的に扱ってはならないという訳でもありません。希望を描かねばならない訳でもありません。そんな現実があるのは事実なのですから。しかし、映画は人が創作した物語なのです。登場人物にその様な役割を与えた以上、その人たちへの脚本家・監督の眼差しをキッチリ描いておかねばならないと思います。しかし、僕には本作は「撮りっ放し」に映りました。

 あの少女は10年後、20年後、この時代をどの様に思い出すでしょう。それは観る人に委ねられているのでしょうが、それを想像する縁(よすが)となる様なラインを彼女からしっかり一本引いておくべきです。それがどんなラインなのかは僕には分かりませんが。

 将来、彼女は「自分はひどい事をしてしまった」と思うかも知れません。しかし、「何がひどかったのか」まで本当に気づいて呉れるでしょうか。僕には想像できません。

 僕は、細かい事をグチグチ言い過ぎなのでしょうか。ポリコレ的視点に捕われ過ぎているのでしょうか。事実、一緒に観た我が家の妻は「そんな風には全然感じなかった」と言っていました。やっぱり僕が過敏なのかなぁ。

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La Strada

4.0濃密な90分

2024年9月30日
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鑑賞方法:映画館

 どちらかというと後回しにしがちなジャンルだが、池松壮亮と高評価に惹かれ鑑賞。最近では短めの作品で場面もシーンも多いわけではないが、なぜだか体感ではものすごく濃密で豊かな時間と物語を得られた。おそらく配信になってもリストには入れるがなかなか消えないタイプの作品で、今回劇場で見ておいてよかったと思った。小型異形で80ページにもわたる大島依提亜デザインのパンフも読みごたえがありすぎて未完読。池松壮亮と若葉竜也はもちろんのこと、主役の子供たちの無表情気味の表情、スケートをしている動きと、それらを華美になりすぎずも美しくとらえた映像が魅力的だ。宇多丸さんはじめ世間では高評価のナミビアがあかんかったマタゾウだが、本作には堂々と4点を挙げたい。

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またぞう