劇場公開日 2024年9月13日

「美しい師弟関係の裏にある危うさ」ぼくのお日さま かみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0美しい師弟関係の裏にある危うさ

2024年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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かみ
かみさんのコメント
2024年11月3日

 コメントをありがとうございました。

 特にさくらの視点から見ると、多様なとらえ方ができそうです。それがこの映画の可能性にも、物足りなさにつながるかもしれません。

 さくらはどのぐらいタクヤとのペアに乗り気だったのか。そこにコーチへの独占欲や、異性としての憧れはあったのか。
 逆にコーチは、さくらに対して生徒の一人という以上の期待や思い入れがあったのだろうか。タクヤを成長させるためにさくらを利用してしまったのではないか。
 見た人と話し合ってみたくなる映画だと思います。

かみ
momokichiさんのコメント
2024年11月1日

>つまり師弟関係というものは美しければ美しいほど、そこには互いへの独占欲がある。これぞと思った子に熱を入れるからこそ互いの成長もあるのだが、危ういバランスのうえに成り立つ、いずれ終わりを迎える関係なのかもしれない。

ハッとしました。実際のフィギュアスケートの選手とコーチの関係も確かに終わりを迎えたり、いろいろあったりするのが多いですね。
師弟関係の視点で書かれたかみさんのレビュー、いろいろな気付きをいただきました。ありがとうございました。

momokichi
かばこさんのコメント
2024年10月25日

コメントありがとうございます。
私の感想に納得、共感していただき、とても嬉しいです。

二人の車のシーンでサクラが不満を表すところを、「サクラの嫉妬」と受け取る人が多いのではと思います。監督も「嫉妬」を意図していたのかもしれません。

サクラを悪者にするような流れがちょっと許せませんでした。

>さくら一人が悪者ではないという点が観客に分かるようになっていれ>ば、名作になりえたのではないでしょうか。

私もそう思います。
そうであれば、監督が多層的な視点を持っていること、思考の深みを感じさせる映画ということで、星4つ以上付けたと思います。

かばこ