「美しくはあるが...」ぼくのお日さま こべっこさんの映画レビュー(感想・評価)
美しくはあるが...
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切り詰めた表現ぶりと昭和のような風景に癒やされました。劇中の音楽が少ないことと自然さを大切にした演技には子役の男の子と女の子の魅力がいっぱい詰まっていました。北海道の一都市の何気ない日常風景にもほっこりさせられました。
ただ、話の展開的にネタバレになるのであまり書きませんがみんなそれぞれ傷ついて終わっていくという展開に優しくないなと感じ、釈然としないものを感じました。
吃音であること、同性愛者であること、先生と生徒の恋愛感情などいろいろな問題を提起しながらもそれぞれが解決しないまま、ただ存在することの美しさとともに過ごした時間のきらめきだけが残りました。
それぞれの登場人物のかかえる問題を少しすっきりさせて終わらせてやって、きれい事かも知れませんが胸がキュンとする感じを味わいたかったかな。そんなわけで美しい映画だっただけに少し残念な気持ちが残りました。
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