劇場公開日 2024年4月6日

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「「毒親」の対義語は「賢母」なのか。。。悩む」毒親 ドクチン Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「毒親」の対義語は「賢母」なのか。。。悩む

2024年12月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

2023年公開、韓国映画。

香港や日本を凌駕するクオリティを持つに至った韓国映画。
本作は、韓国映画が得意とするアクションやカメラワークが活きるテリトリーではなく、親子、という
重たいテーマだ。

毒親、とは?

相手を愛してさえいれば、
なんでも許容されると思っている親?

対義語は、賢母?

哲学的な作品でもあった。

私自身、母子家庭で育ち、
思春期には、
母に対する愛憎(アンビバレント)に苦しんだ。
いなくなれば良い、と願う一方、
殺したい、と考えたことはなかった。

もしかしたら、
子供だった私は、場合によっては
ユリ(カン・アンナ)と同じことをしていたかもしれない。。。。

そんなことを、ボンヤリ考えながら見ていた。

テーマとしては、
最大級の普遍性を持ちつつも、
おそらく、
百の親子に、百の態様があるため、
映画として、大多数の共感を得るのは困難だろう。

ただ、製作陣が表現したかったことは、
理解できるし、
商業的な野望がどれほどだったかは分からないが、
チャレンジ精神には敬意を表したい。

母親役(チャン・ソヒ)は、
オカルト色を滲ませながらの熱演、素晴らしい演技だった。

良い作品だが、
個人的には重すぎて、もう一度観る気になれないので、
☆4.0

Haihai