「どうやってあの建物を建てたんだよ?」ザ・ウォッチャーズ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
どうやってあの建物を建てたんだよ?
クリーチャーの目的が分からない。
更に分からないのは、迷いの森の中にあの建造物をどうやって建てられたんだろうか?
舞台装置からして腑に落ちないのは如何なもんか。
森の妖精がクリーチャーで、彼らは擬態を得意とするようで、かつては人間と共存していて神とまで崇められていたらしい。
その妖精達が巣食う、帰らずの森。
彼らの目的は人間を観察し、自分達が人間と入れ替わろうとしているのだとか。でも、日光の下を歩けないし森からはまだ出られない。
で、観察対象の人間を館に閉じ込めるわけなのだけど…だったら殺さなくてもよかないか?
ルールという名の約束を反故にされた戒めなのだろうか?とするなら、殺したい程憎い人間を観察せねばならない腹立たしさがあるんだろうか。
どうにも怖くない。
ホラーテイストの哲学を語られてるみたいだ。
森から脱出して、さぁ種明かしになっても怖くない。
妖精的には異形のハーフリングが一匹だけ人間界に放たれたらしいのだけど、だから?って感じで…結末もなんだか明るそうだし。
その個体が原因であろう現存する怪事件とか、未解決事件とかに紐付けて空想すれば楽しいのかもしれないけれど、復讐なり憎しみに囚われてる風でもなかった。
シャラマン好きなら、色々と考察もできるんだろうなぁと思う作品。そうでもない俺には、鏡に映る絵が楽しいだけの作品だったなぁ。
物語が展開する地下室への扉にしたって、おかしい。教授的にはPCのメッセージを見せたかったはずだ。なのに鉄板でコーティングしてある。
誰が何の目的でそんな事したんだ?
教授じゃなければマデリン(仮)なのだけど…意図が分からん。
あまりに設定がお粗末過ぎやしませんか?
親の七光+親バカの発露って事なのかしらね。