劇場公開日 2024年6月21日

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「細かいところは気にせず楽しめるかどうか」ザ・ウォッチャーズ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0細かいところは気にせず楽しめるかどうか

2024年6月26日
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鑑賞方法:映画館

この映画を観る人の多くが、ある疑問(テーマ?)を抱えていたはず。それは、果たして娘であってもシャマラン的な映画を作るのか?ということ。
森に迷い込んでしまったミナがたどり着いたのはガラス張りの部屋。そこにいた3人の男女に、謎のなにか(ウォッチャーズ)に監視されていることを聞かされる。ウォッチャーズは何者で、何を目的にしているのか。前半は、このガラス張りの部屋と森が主な舞台。謎のルールを聞かされ、不気味ななにかに観察される毎日を送るという話はたしかにちょっと面白い。ただ、あの謎ルールをあの人たちはどうやって理解したのか?、あの部屋は誰がどのように作ったのか?、そもそも観察するだけならあんなルール必要か?なんてことを考えてしまう。
悪い癖だ。シャマラン映画を観るときにそんなことを考えてはいけない。そのあたりを大してこだわらずに観ることができるとそれなりに楽しく観ることができるはず。いいところもあったし、微妙だと思うところもあった本作。
後半はまた別の展開があって、個人的にはそれなりに気に入っている。この流れは親父ではなかった発想かも。ちゃんと辻褄合わせようよ!なんて娘に叱られた父親なんて場面もあったかもしれない(たぶんない)。辻褄合わせようとしていたから少し誤魔化されたが、やっぱり変な話だ。原作をどこまで活かしているのかわからないが、やはりシャマラン的な映画だったと言える。

kenshuchu