「昔の少女漫画みたい」ザ・ウォッチャーズ こうたさんの映画レビュー(感想・評価)
昔の少女漫画みたい
シャマラン監督は好きですね。映画ってそれでいいよね、って思わせてくれます。その瞬間、瞬間で、全てを忘れさせてくれるならば。
たとえ、どんなオチが待っていようとも。
お嬢様もまずは父上と同じ切り口です。
全盛期のホラー少女漫画を彷彿とさせる作品と思いました。
民間伝承ものを得意とした高階良子先生あたりの。
曽祢まさこ先生の「わたしが死んだ夜」は、最近読み返して、子供の頃読んだ衝撃は決して幻では無かったと、おっさんになって新ためて衝撃を受ける大傑作でしたが、双子も重要なメタファーとなっていたので、ふと思い出しましたね。
あの時代のホラー少女漫画といえば、生涯のトラウマを植え付け、小学生の知的好奇心を刺激し、愛ってなんだろう…と、大人の階段を無理やり上らせる。
今作がそんな人生の宝物のような記憶にはなりませんが、あの頃の気持ちを思い出させてくれたので、満足です。
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