「アシタカとサンの物語の普遍性を再認識」ザ・ウォッチャーズ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
アシタカとサンの物語の普遍性を再認識
シャマラン監督ではなくてこれからはシャマランファミリー⁈
〝予告編からの期待は必ず裏切られる〟
という宣伝文句で語りたくなるところのあった最近のシャマランさんでしたが、今作は「あっ?少し趣向を変えたんだ」という新鮮な驚きがありました。
アイルランドといえば〝妖精の森〟を思い浮かべる人が少なくないと思いますが、今回はそれを逆手にとって?やってくれましたね!
ダークファンタジーとして捉えれば、それなりに不気味で悲しくもあり、感情移入もできる。
テーマ的には『もののけ姫』に通じる部分もあります。
すなわち、人間社会の発達により、ある時を分岐点として、共生のできなくなった人間とあちら側の種族の物語。
そう思って振り返ると、こちらのラストシーンは、『共に生きる道はないのか』と尋ねるアシタカと『ニンゲンは嫌いだ』と応えるサンのように見えなくもないのです。
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