ザ・ウォッチャーズのレビュー・感想・評価
全177件中、1~20件目を表示
“シャマラン”ブランドでファミリービジネス。娘の監督デビュー作は微妙な出来
イシャナ・ナイト・シャマランはM・ナイト・シャマランの3人の娘の真ん中で、父親が監督した「オールド」「ノック 終末の訪問者」で第2ユニット監督を務めるなどしてキャリアを積み、この「ザ・ウォッチャーズ」で長編劇映画監督デビューを果たした。アイルランドの作家A・M・シャインが民間の伝承や奇譚を取り入れて執筆したホラー小説を原作とし、父M・ナイトがプロデュース。新人監督としては異例の製作費3000万ドル(The Numbers調べ、現在のレートで約48億円)が集まったのも、シャマランのブランドがあってこそだろう。比較のため先述した父M・ナイトが監督した直近2作の製作費をみると、「オールド」が1800万ドル、「ノック 終末の訪問者」が2000万ドル。ハリウッドスターのダコタ・ファニングが主演とはいえ、VFXもさほどお金がかかっているようには見えず、正直どこにそんな大金が使われたのか疑問に思ってしまう。
アイルランドのゴールウェイからベルファストへ配達のため車を走らせていたミナは、山奥の森に迷い込んで動かなくなった車を見失い、森の中で出会った白髪の老女に導かれて“鳥カゴ”と呼ばれるシェルターにたどり着く。そこは周りを木々に囲まれ車道もなく、ぽつんと孤立した四角いコンクリートの建造物で中は一部屋のみ、壁の一面だけが大きなガラス張り。ミナのほかには老女マデリンと若い男女の計3人が以前から鳥カゴで共同生活をしている。電気は供給されていて、夕暮れ以降室内灯をつけるとガラスがマジックミラーのようになり、中から外は何も見えないが、外からは水槽に入れられた小動物のように丸見えだ。そして、ミナを含む4人を見るために、“ウォッチャーズ(監視者)”と呼ばれる正体不明の何者かが夜な夜な鳥カゴの外に集まってくる。マデリンから聞いた生き残るためのルールを破り、ミナは脱出を試みるのだが……。
ウォッチャーズの姿は中盤までにおぼろげながら明らかになり、後半はミナたちがどうやって閉塞状況を打開するかという方向に筋が移っていく。その過程で、鳥カゴが誰によって、なぜ、どんな方法で作られたのかも説明されるのだが、その段取りでは絶対無理、完成するはずないよねという話が語られて、正直がっかり。超自然的な要素を含む映画なのですべてが科学的物理的に厳正である必要はもちろんないが、ストーリーの根幹をなす建造物を作った方法が説得力に欠けるのはやはり問題だろう。
本作は本国アメリカをはじめ多数の国で6月7日から翌週にかけて公開、3週間が経過した現時点で米国興収1800万ドル、世界興収3000万ドルにとどまっている。興収の最低ラインは製作費の2倍という説もあるなか、イシャナのデビュー作はかなり厳しい結果に終わりそうだ。原作者A・M・シャインによる続編小説「Stay in the Light」が今年10月に刊行される予定だが、映画の続編は望み薄だろう。
ハーフリング!!
最初は森のバケモノ系ホラーかと思ったら、妖精のお話✨
海外のRPGとかしてたら思うけど、妖精🧚がとにかく怖い!
基本なんか不気味やし。意地悪で攻撃的。で、今回もそう。
妖精等のせいで森に閉じ込められてたけど、なんとか脱出してめでたしめでたしと思いきや。
まさかの一緒に脱出したマデリンは、妖精と人間との混血種のハーフリング!
最後は和解?してハーフリングは人間世界に。
頑張れハーフリング‼️
微妙って評価多いけど普通に面白いやん!
2024 114本目(113本目は過去にレビュー済み)
シャマランの娘✕ダコタのホラー
期待せずにはいられない。
ん~、B級ホラー笑
得体の知れない何かが神話の生物で
森だけに留まらず街まできて自由を得る。
ん~なんとも、、
監督デビュー作だから、これから!ですね
あのダコタさんももう30才!!
時の経過が早いです
何処から借りてきたようなもののごった煮感がある
思わせぶりな演出に肩すかし、、、
シャマランの娘の映画ということで、お父さんのバックアップもあったと思われるので、さすがに映像のクオリティは悪くなかった。お金はかかっていそう。低予算ホラーの印象はなく、なんか配信ドラマとか並には見られる映像だった。
だけど、色々と描かれていた設定や謎が、思わせぶりなだけに期待したものの、不完全燃焼だった感は否めない。
特に「ウォッチャーズ」と言われる存在が、マジックミラー越しに囚われた人間たちを観察するところ。
いわゆる「第四の壁」というか、舞台上の俳優たちと観客との関係性を示唆する作りになっていて、すなわち「ウォッチャーズ」とは我々映画の観客のことでもあるのではないかと、深読みしてしまったのだが、特にそういうテーマが掘り下げられるわけでもなく、あんまり意味のない演出だったような。
あと残された映像は面倒でももっといっぱい見ようよ、、、朝まで時間はあっただろうに。
まあオチも想定できてしまったので、いまいち乗り切れないのは変わらないけど。
我々は見られている…
M・ナイト・シャマランの娘の映画監督デビュー。弱冠24歳のイシャナ・ナイト・シャマラン。
ジャンルはやはり謎めいたホラー/ミステリー。
立派な血筋…?
孤独なアーティストのミナはバイトするペットショップでお届けもの。鳥籠に入った鳥を指定の場所へ届ける途中で道に迷い、深い森の中へ入り込んでしまう。
スマホも通じず、車も故障。夜が近付き不穏な雰囲気漂い、森の中に“何か”の気配が。
やがて森の奥の建物に逃げ込むが、そこには見知らぬ3人の男女が。リーダー格の老女マデリンと若いキアラとダニエル。
建物の中はガラス張りの部屋。そのガラスの向こうに、毎晩のように“監視者(ウォッチャーズ)”がやって来て、彼らを“見る”という…。
地図に無い森。
ガラス張りの部屋。
見知らぬ3人の男女。
謎の監視者。
3つのルール。監視者に背を向けてはならない。決してドアを開けてはならない。常に光の中にいろ。
ミナは脱出を試みるが…。
シャマランDNAを継いでいるだけあって、謎めいた設定はさすがのもの。
24歳ながら、父の作品などで経験を積み、ホラー演出はなかなかのもの。
森の描写は日本映画(宮崎駿や新藤兼人)から影響受け、雰囲気と映像美映える恐ろしくも美しい森を創り上げた。
森の中の“何か”と言えば中田秀夫が近年稀に見る駄作を作り、パパシャマランも『ヴィレッジ』があったが、あれは雰囲気は良かったが、作品やオチは…。
娘シャマランは肩透かしにはせず、“それ”もしっかり見せ、アイルランドの民間伝承と絡めたダーク・ファンタジーにも仕上げた。
ただ、アイルランドの民間伝承や“何か”の定義も今一つ日本人にはピンと来ず…。日本で言ったら妖怪かもしれないけど、やっぱりちょっと違うような…。
雰囲気や演出、ダコタ・ファニングの演技も悪くないが、話は平凡。古株がルール厳守する中、新参者はルールを破って脱しようとし、度々恐怖が…って、何度見た事か。
監督はこのオチは誰にも予想出来ないと自信のほどを見せるが、そりゃそう。だって、どんでん返しはナシ。徐々に森の秘密、ある教授の存在、監視者と人間、何とか森脱出に成功したが、“正体”明かされる終幕…。一応それなりにはオチを用意しているが、あっと驚く衝撃さは無い。
しかし、別の見方をすれば風刺たっぷり。
“鳥籠”と呼ばれるガラス張りの部屋がモチーフ。
人がその中に入れられ、監視者が覗き込み、ガラスを叩いたり…。
我々人間が金魚やカブトムシを飼うのと同じ。
人間だけが監視者じゃない。いつ、見られる側になっても…。
優れた作品とは言い難いが、ちらほら才が見え隠れ。
イシャナが我々や父もあっと驚く大どんでん返しをいつか見せてくれるか…?
見てたら、少し設定が似ている藤子・F・不二雄のSF短編を思い出した。
ある日突然現れたエイリアンによって人類はほとんど死滅。生き残った僅かな人々はエイリアン監視下の島で暮らし…。立ち向かい、逃げようとする少年。エイリアンが人間を生かす理由は…?
他にもエイリアンが人間を監視/観察する話が幾つかあった。その内の一つが、『ロミオとジュリエット』をベースにして。
何十年も前に似たようなアイデアを創造した藤子先生ってやっぱスゲェ…。
アレ、シャマラン娘の事じゃなく、藤子先生の話になってる…?
恐ろしい
北欧の舞台を活かしていて良かった
ホラーの名手Mナイトシャラマン製作。
娘であるイシャナナイトシャラマンが監督。
父親の映画はどこか生臭さが鼻につくが、娘にはそれがなくて見やすい。
北欧の鬱蒼とした森、
出口のない恐怖、
姿も目的も謎の“ウォッチャーズ”
その部屋にいれば彼らは何もせず安全だった筈なのに、ミナの行動が彼らを窮地に陥れ入れるー。
⚠️以下、ネタバレ⚠️
設定から、映画キャビンを彷彿させる。
実際、話もすこし似ていて、
ウォッチャーズは霊でもエイリアンでもなく、人に堕とされた妖精。森を舞台に北欧の伝承をうまく取り入れている。
仲間にウォッチャーズが紛れ込み、後半も緊迫感があって良かった。
口コミの評価は高くはないが、私は結構好き。
しかし、主演があのダコタファニング とは全く気づかず。可憐な美少女が、パワフルな女性になっていたことも驚き。
予告編映像が頂点だった。
本心を言えば、予告編以上の映像やスリルはなかった。
“それ“が支配している森は、言わば魔界で、
現実とは違う時間が流れ、生死を超えた超常空間。
本来、入口を封鎖すべき森で、富士の“青木ヶ原樹海“のような場所。
行方不明者が続出してるなら、封鎖して時々は捜索すべき場所。
多分、普段は何一つ不審なところはないのかもしれない。
この映画はM・ナイト・シャラマン監督の3人の娘の2番目。
イシャナ・ナイト・シャラマンが監督・脚本を務めている。
原作はイギリスの妖精伝説を元に、父親のM・ナイト・シャラマンが
2021年に出版した本を原作としている。
古代から生息していた妖精が人間と結婚をして、ハーフリングが
生まれた。
ハーフリングはその変わった容姿から人間として認められずに、
森の地下深い世界に独自の時間軸で生息し続ける。
それにしても解けない謎が多い。
謎を放置してそのまま終わるような映画。
主人公のミナ(ダコタ・ファニング)や人間を、
ガラス張りの部屋に閉じ込めて、夜にクリーチャーが
ウォッチングする?
なんのために?
殺すわけでもなく、食べるわけでも、交配して種の存続を
図る訳でもない。
全て映画のために、伏線をばら撒き、未知の存在を想像させて、
不可解なホラー空間を創り、解けもしない謎に監督自ら、
的確な答えも見つけられない。
そんな雰囲気だけの作品でした。
家業が世襲な訳ではないのだから、ホラー以外の映画で
勝負すべきだと思います。
お父さんの新作「トラップ」では姉のサレカ・シャマランが、
アリーナツアーをする歌姫役で出演している。
娘売り出しのプロジェクトはパパを熱中させている。
なに!お父ちゃんの方じゃなかったか!
どおりでちょっといつもとテイストが違うなーって思ったわ。
アーティスト志望のミナはペットショップでアルバイトをして生計を立てている。ある日オウムを届けるため、クルマで山道を抜けようとするが途中で故障し深い森の中で立ち往生する。
全く動く気配のないクルマに見切りをつけ、オウムの入った鳥籠を持って森の中を歩き始める。
すると目の前に不気味な看板、看板にはNo way to return 戻る道はないという文言と番号が、気味が悪くなったミナはクルマに戻ろうと振り返ると、そこにあったはずのクルマが無くなっている。
パニックになりながら森の中を歩あていると、遠くから初老の女性がこちらに来いと呼びかけてくる。
ミナは呼ばれるままにある建物に入ると、そこは住居ではなくて初老の女性マデリンによると鳥籠と呼ばれている場所。そこにはマデリンの他にミナと同じぐらいの世代の女性シアラ、19歳の男性ダニエルの3人が奇妙な共同生活をしていた。
部屋は大きなリビング一つのみ、一面が全面ガラス張りになっている。
そこでは普通の暮らしではなく、夜になるとウオッチャーズと呼ばれる存在が彼らの暮らしぶりを観察に来るらしい。一体何のため?
このウオッチャーズの存在がもちろん映画の最大のキーになってくる。シャマラン印ならではのいつもの定番テーマ、自然の大いなる力だったり、家族の愛だったり、そんなテーマをホラータッチで見せていくんだけど、いつもよりも少しだけ分かりやすいように感じた。ん、なんかある程度どこかに着地させようとする意図を感じて、おや?と思ったら映画の解説を見て初めて監督が娘シャマランだと知った。
まあ飛行機の中鑑賞だったのであまり情報を事前確認してなかったのが幸いしたのか、先入観なしで鑑賞できてちょっと親父シャマランとのタッチの違いを感じることができたのは良かったかも。
それにしても、制作に親父シャマランが入ってるとはいえ、監督と脚本は娘シャマラン、全くもって血は争えんと言うか、その謎めいた舞台を徐々に明らかにしていくアプローチはお父さんの影響バリバリ。
息子クローネンバーグはまだもう一皮二皮剥けてもらわんとなーと思ったけど娘シャマランはもうかなり仕上がってます。
まあもちろんツッコミどころも沢山あるけど、世界観やストーリー展開含めて今後が楽しみな監督さんやなぁと期待したくなった。
シャマランと言うプレイ
娘が監督していますが、関係ない!
シャマランの映画です。
シックスセンスで驚き、あの驚きをもう一度体感したくて
シャマランを追っている方、大勢いますよね。
かく言う私もその一人。
シックスセンスもファンタジーではありますが
意外性と納得のできるオチが気持ちよかった。
この家族、もうそんな映画撮るつもりないですよ。
殆どがやりっぱなしで、観客が気になっている
軸になる謎は「不思議な話でしたね」でやり逃げします。
誰もが納得のいくネタばらしができないなら
ストーリーの軸を大きな謎にしなければいいのに。
一度、ハリウッドのスタジオにも愛想つかされてますから。
それでも「ヴィジット」や「オールド」は
まだ、落ちがやや成立してました。
そんなのを観ると
「シャマラン、まだやれんのか?」〜「またダメか」
って思ってしまいまた観てしまう。
そんなループというかプレイですね。
相方にどんなにDV受けても
「昔は優しかったから忘れられないの」
もう、そう言うプレイです。
理にかなっていない、ただの不思議映画を観たい方は
おすすめの映画ですが
シックスセンスが好きな方は
今後もシャマランファミリーにご注意を。
私はシャマランファミリーの
周辺パトロールを続けます。
幻想的な
世界のどこかにあるかもしれない場所。
誰しもが知る幻想的な生物の存在に焦点にあて、物語を作り上げてる点は面白く感じた。
ホラーとしての縛りもしっかりしてて良かったと思うのだが、そこへ迷い込むまでの導入部の弱さを感じた。
そのため逃げたときの解放感がもやもやしたものとなった。
全177件中、1~20件目を表示