「フレア」ほなまた明日 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
フレア
見慣れた景色が多く登場する作品というのを聞いたので遅れながら鑑賞。
たまーに通る道だったりがスクリーンに映っているのでいつもの景色がなんだか新鮮に観えたのは良かったです。
物語的には…才能がある女性が周りを振り回しつつも、その才能に周りも感化されていくといった感じのお話で大きな展開はないけれど小さな変化は多く起こるみたいな感じの作品でした。
映画の人物に最低限の常識という気遣いを求めるのはもう酷だよなとずっと思ってはいるんですが、ナオのカメラへの熱意が一般人を惑わせているのはちょっとなぁってなりました。
アイスを食べてるおじさんを撮る時に溶けそうなのに長いこと撮ってはサッと立ち去ってしまったのは無性に腹が立ちましたし、関東から来た女性2人組を困らせるくらいの間を取りながらの撮影はそりゃ怒らせるだろとなりましたし、それでなんかショックを受けてる描写は身勝手すぎない?となってしまいこれは好きになれないなとなってしまいました。
山田に好きとか分からんけど愛おしいと言ってキスしたり抱きしめたりと男の情緒を振り回すんじゃないよーとモヤっともさせられました。
学校でもなんだかユルユルだなーと思うシーンが多かったですし、突然険悪なムードになったりと学生ってこんなもんだったなと思うのと同時に、関係性が不明瞭なのもあって、そんなに近い距離感だったんだと思うところもあってうまいことのめり込めなかったのは残念でした。
東京で山田と連絡が取れないからといって自宅に不法侵入するのはどうかと思いましたし、それを追いかけるパートも魅力的に見せたかったと思うんですが、逃げた方向にナオがいるのに突っ走って行ったのはなんでやねんとズッコケてしまいました。
夕焼けの河川敷ってやっぱ良いよなってなりましたし、浸りたくなる時になぜか行きたくなる場所が東京にもあるって良いなと嬉しくなりました。
気持ち長めに感じた上映時間とキャラ描写が引っかかってしまい楽しむまではいけなかったです。
ただ、いつかは辿り着く東京への道。
なんとか足掻いて何者になりたいなと今作を観て思えました。
鑑賞日 10/30
鑑賞時間 15:15〜17:00
座席 D-3