「撮影も編集も時間不足? 映画として力強い軸を感じられなかった」35年目のラブレター くりくりぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
撮影も編集も時間不足? 映画として力強い軸を感じられなかった
この手の作品に低評価を付けるのは気が引けるところもありますが、私の素直な評価は低めになります。表題の通り映画として力強い軸を感じられませんでした。
役者への配慮、撮影場所への配慮、時代感を取り込もうなどなど、色々詰め込んで妙に邪魔をしてしまったように思います。
映像 ★★ 撮影時間不足? それと撮影地への中途半端な配慮が邪魔
音 ★★ 効果的というか印象的な音や静寂、音楽はなし
物語 ★★★ 実話ありきながら、夫妻の地域とのつながりみたいなものが欲しかった
役者 ★★ 娘役の「徳永えり」さんが良い感じで調和をもたらしている
編集 ★★ 軸を感じず全体としてまとまりがない
粗さ ★★★
総合 2.8
夫婦にしっかり焦点をあてるというか当たるように撮影・編集してほしかった。
鶴瓶、原田知世、寿司屋の恩師、先生(安田顕)、隣人、生徒などの存在が映画という枠のなかでバラバラというのか・・・。
そのため、見てる私の気持ちも常にフワフワしていて、結局、泣くには至らず。
ちょっと例えが適切かどうかわからないが、「寅さん」は浅草の濃い面々が登場しても、寅さんとヒロイン(とその彼氏)に焦点が当たる。そんな感じ。
色々詰め込むには、NHKドラマ「宙わたる教室」のように、しっかりと時間を取って映像化したほうが良かった。映画化するなら短い時間で収まる脚本や編集が必要だと。
私の勝手ながら、どうしてもNHKドラマ「宙わたる教室」「しずかちゃんとパパ」などが頭をよぎってしまう。素晴らしい題材(実話)ながら映画化は上手く行ってないかなと。
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