「大泣きしなかった私はなぜ?」35年目のラブレター カツラギさんの映画レビュー(感想・評価)
大泣きしなかった私はなぜ?
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とにかく実話なので泣かされました。
保さんが小学一年生で山道を片道3キロ歩いて通っていただけでも辛かっただろうに、同級生に文盲をいじられ、先生からも見放されでは(仕事で稼いたお金を盗んだものと疑われる)二年生から通わなくなるのも分かるし、当時は今ほど全員生徒が読み書き出来るのが当たり前になるギリギリの世代だったことが悲しい生い立ちだったんだなとウルウルさせられました。
そして大人になるまで巡り合わせの悪さから字の読み書きを覚える機会を得ないまま生きて来た保さんの運の悪さも涙を誘われました。
そして皎子さんと見合いして文盲を黙ったまま結婚してしまうが、後に半年経ってバレても「私があんたの手になってあげる。」と読み書きをしてくれる出来た嫁が上白石萌歌さんと原田知世さんの2人が演じているのを観ていて良かった。こんな嫁なら自分も結婚していただろうにと自分の巡り合わせの悪さに寂しい気分にさせられたので妻がいる男性よりは大泣きしなかった私でした。
ラブレターは3段仕込の話は長い時間が掛かったので、最後は皎子さんが生きているうちに幸せな人生でしたと本人からでなく、皎子さんが死んでから読むラブレターで知るのは少し悲しい結末でしたが、それでも実話なので人生の素晴らしい巡り合わせに泣かされました。
関西の話なので会話が関西弁。話の中に笑いが随所に入っているので、真剣なラブストーリーよりは吉本新喜劇みたいな笑わせ泣かされみたいな話に仕上がっているので、ほっこり泣かされ感が関西以外の人には合わない人も居そうです。
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