「まぁ、ぶっちゃけ、感動ポルノだわな?」35年目のラブレター 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
まぁ、ぶっちゃけ、感動ポルノだわな?
生い立ちが悲しい鶴瓶が、自分の握った寿司を涙流して美味しいって言ってくれるおにゃのこと出会うが、
そんな奴、塩むすびを食べて泣く侍タイムスリッパーのお侍さん以外で見た事ない。あれは、脚本の妙と、涙を流すタイミングが神がかっていたので成立したが、
泣くほど、美味い寿司ってあるのか?所詮、炭水化物とお魚さんの組み合わせだろ?
鶴瓶は読み書きが出来ないのが、コンプレックスだったが、愛する嫁にラブレターを書きたくて夜間中学に通う事になる。
実話を元にして、落語にもなったという事が売りだが、こんなベタな話しが存在するとしてもだな?この話しは面白いか?
一杯のかけそばが一瞬、盛り上がった時のような、胡散臭さを感じるんだよなー?
で、感動ポルノにありがちの、愛する人が病気で死んじゃうエピソードだ。
ここで、鶴瓶が画面一杯で泣き顔を晒すのだが、人って本当に悲しい時って、意外に泣けないものだと、俺は過去の経験から学んだものだ。
映画のCMで、上映後のインタビューに答えた観客が、判で押したように、
ちょー、泣けます!感動しました!
って、宣伝すれば、泣くというアトラクションを体験したい層が映画を見に行って、それが泣けて、クチコミで広まって、また泣ける人が増えて、どこを見ても鏡地獄、泣けるゾンビが大量発生だ!
まぁー、見ても損はしないし、料金ぶんの元は取れるよ?見ればー?
俺は、こんなベタな映画より、アノーラを断然、支持する!
アノーラは大傑作!明日までには、レビューをうPするから、待つがいい!
アノーラの例の前半部分よりも、更にゲスいレビューをうPするのだ!ふはははははははっ!!
初めて自分を人間扱いしてくれた人に出会えて泣くところと、ワイパーの音だけのエンドロールは映画史に残る名シーンでしたね。
全編に渡って、どこも無駄なとこが無い映画である事は間違いないので、前半部分も前フリとしては最高だと思うのですが、人に勧める時に前半部分でドン引きされてしまうのではないのかと不安になります。
最近の若いもんは倍速で映画を見るそうだから、そこが心配です。