蛇の道のレビュー・感想・評価
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あれ?西島秀俊は?
恐怖はあるが、余韻はないかな
不条理サスペンス
オリジナル版は未見で本作を鑑賞。封切日の2回目上映で観客は15人ほど。
8歳の娘を何者かに惨殺されたジャーナリスト「アルベール・バジュレ」(ダミアン・ボナール)は病院に通院し、そこで心療内科医「新島小夜子」(柴咲コウ)に復讐への協力を申し出られる。夫婦で渡仏した小夜子だが、その後夫「宗一郎」(青木崇高)は日本に帰国し、いまはTV電話で連絡を取り合うだけの関係になっている。
小夜子がつかんだ手掛かりから「ミナール財団」が怪しいと睨んだ2人は、財団の会計係を務めていた「ティボー・ラヴァル」(マチュー・アマルリック)を拉致して廃工場に監禁。なぜか小夜子はアルベール以上の冷酷さを見せて、ティボーにトイレを許さず糞尿を垂れ流しにさせ、食事もコンクリートの床にぶちまけて拾い食いさせる。それに感化されたアルベールも、残酷さを露わにしていく。
ティボーの自供から、財団内の秘密サークルが、児童の人身売買や臓器売買、さらに生きた児童から臓器を摘出する様子を撮影したスナッフ・ヴィデオの密売を行なっていた事実が判明。2人はサークルの関係者を芋づる式に拉致・拷問して、首謀者に迫っていく――といったストーリー。
全編フランス・ロケはすばらしかった。柴咲コウの硬質な演技もよかったし、フランス語の台詞を流暢だった。
ただ、ミステリーとして観た場合、粗が目立った。ネタバレばれになるので詳しく書けないが、そもそもアルベールが娘を殺した犯人を追及しようとする動機が不明だ。
サークル関係者を拉致する過程で小夜子はばっちり顔を目撃されてしまうが、フランス警察は何をやってるんだよと思う。
クライマックスでアルベールと小夜子はサークルのアジトに乗り込むが、そこにあらかじめ小夜子が仕掛けておいたらしい小道具があるのも不自然。黒沢清監督がストーリーの厳密さより映像的表現を優先させた結果だろう。
廃工場に電気ガス水道が通っているのもおかしい。それに、どこか郊外にある工場なのかと思ったら、意外と街中にある様子が最後に映し出される。けれども、これでは悲鳴が外に漏れてしまいそうだし、近所の悪ガキに入り込まれて男たちを発見されてしまう恐れもある。ロケ地の選定にはもうちょっと気を配ってほしかった。
本作はだから、ミステリーというより不条理サスペンスと呼んだほうがいいだろう。
合わない
謎は解けたっていうかなんちゅうか本中華
元作品を見ずに鑑賞
ずっとアルベールと小夜子の関係性がただただ疑問だった。
なんで医者と患者の関係性でしかないのに小夜子がここまでリスク負う事があるんだろう?
実際のところ無表情な狂言回しに踊らされてるだけではあったわけですが、この自称ジャーナリストのアルベールは話が進むにつれて己が抱えた闇を晴らす糸口みたいなものが出てくるたびに拒否反応ばかり示す。
こいつは何がしたいんだ?捕まえてきた人の虐待か?無能かよと。
訥々と読んでた娘の死亡記事も結果的にはお前知らないわけでもなかったじゃんとか。
なんだったらキーマンみたいな人たちは薄々わかってたくせに受け入れようとしてなかっただけじゃんみたいな。
ラストにその謎は解けるわけだけですが道中、落とし所というかゴールがなんだかよくわからない話が続く。
なんだったら医者だし、急にいなくなるし、ドンパチしてる中でアジトのモニター放送操作とか館内放送とかやっちゃうしで真の黒幕が小夜子かと思ったぐらい。
終わらない、終わらせる、決断するのは己的な暗喩的な存在?の役名忘れたけど西島秀俊さん必要だったのかな…
死体のオイニーは強烈らしいけど野晒ししたりトランク入れっぱなしだったり大丈夫なのかな…
大きいところのなぜ?はアンサーがあるので、話そのものは見ていられるけど、ところどころ話の詰めが甘いと感じた。
主演の淡々とした演技を目に焼き受け、フランス語を存分に浴びる
セルフリメイクということで、前作があるわけだが、それに全く触れずに映画館に足を運んだ。
柴咲コウが主演、全編フランスロケ&フランス語のセリフ、黒沢清監督、という点の要素に惹かれて。
始まりから、淡々としながら常に次の行動をリードをする歩き方からも強い意志を感じさせる日本女性俳優と、それに促されるように・挑発されるように・操られるように行動する複数のフランス男性俳優、というのが主たる構図。
手掛かりが小出しにされ、なかなか先が読めない展開。寝袋を介した拉致、尊厳を失わせるような仕打ち、不要になれば始末される、が繰り返され、見ていられないようなシーンも多いが、会話の中に次の行動につながる手がかりが出てくるので、日本語字幕と音から目と耳が離せない。
真実に行き着く終わりまでにこれだけのことをしているのに、主役が捕まることなく死ぬことのないダークヒロインの物語というべきなのか。
なお、日本男性俳優2名は豪華、短時間ながらも存在感は発揮していた。
全般的な雰囲気は退廃的ながら、受け付けないものではなかったのが、個人的には収穫。今後も近いテイストの作品にも触れていきたいと思った。
ポスト岸恵子。
単純に面白くない
【全て個人的な感想にすぎない】Vシネマのお手軽さ が 難解作品に変化してたよ 極めて演劇的
コレ グッズがいいんだよね 最高❗️ なんでソレ キーホルダーにするかなぁ的
金欠で手が出ず。残念😢 有料パンフは🈶購入 評論 レビュー的なもの多くて完読 事前に【真似しないでね】
『スパイの妻』の俊英監督が
過去の 哀川翔さん 香川照之さんの 懐かしき ビデオ📼 Vシネマ 再び❗️
設定変えてフランス🇫🇷
柴咲コウさんがフランス語でも熱演❗️ 西島秀俊さん 青木崇高さんも力投
だが 一つ難点があった。
俺 第二外国語 ドイツ語🇩🇪だったから フランス🇫🇷語は ニュアンスすらわからないんですよ
だから 柴咲コウさんが フランス語 素晴らしいのかどうかも 全くわからなかった。
それと フランス語🇫🇷 入眠作用あるみたい 俺には😪😪
それと あんまり場面かわらず演劇的
なんか ストーリー展開も シロウトの俺的には 無理だった。
パンフは 俺の好きな緑🟢色で良かったがな そもそも本作 緑🟢色だけで見たがな
しかし ワシには リベンジもサスペンスも理解できず❓なんで❓でした。落ちこぼれました。
イヤ ツウの方 映画ツウの方なら 面白い🤣カモです。是非劇場で❗️
キーホルダー欲しかった なんで コレ キーホルダーにするかなぁ って思った。
ご遺体の保存に疑問を呈してはいけません。丁重に弔うのが人の道です。
あっ 映画館で観ないと この意味は分かりません。
深ーい 深ーい 作品。 浅い おべんちゃら野郎の ワシには届かず。是非劇場で❗️
Vシネストーリーをシリアスに全振り
じゃのみちはへび
「蛇の道はへび🐍」という渋いことわざを頭に意識しながら観ていたせいか、いささか気が散ってしまった本日の鑑賞
まぁ正直それくらい間延びした展開だったかな
クリーピーのドキドキ感が懐かしく思い出されました
ジョークだけどね、柴咲コウの目は蛇の目じゃなかった、かわいい小動物のお目目でしたから
百歩譲ってカナヘビのお目目
いやいや、そんな問題ではなく!話の筋と台詞にも説得力がなくて、、フランス人俳優とフランス語で喋る柴咲コウ うーん伝わりにくい
臓器売買🫀ネタも世界では貧困問題と繋がって社会問題として常態化しているとはいえ、
今や伝えるだけではインパクトはかなり少なくなり
中途半端な緊迫感に明け暮れて、恐縮ですが終始退屈🥱
黒沢監督、はるばるフランスまで出かけてのセルフリメイクまでして何を撮りたかったのかしらネ
デビュー以来応援してる黒沢監督なんだけど、今回ばかりは、ちょっとちょっと〜👋
でした💩
敢えて予習しない
黒沢清監督、豊富なキャリアで信頼度が高く、私も観られる作品は必ず観るようにしています。本作『蛇(へび)の道』はセルフリメイクということで、昨晩にU-NEXTで98年版を観直しての参戦です。土曜の新宿ピカデリー10時半からの回は流石になかなかの客入りでした。
黒沢監督作品と言えば、直線的な怖さではなく、得体の知れないものに対する薄気味悪さと、常に何かが起こりそうな不穏さがあり、またそれに一役買う役者の演技が味わい深い仕上がりの作品が多い印象です。ただ一方で、説明的なシーンや台詞は殆どなく極力そぎ落とされた表現が多いため、難解と感じたり面白さに気づきにくいこともあり、観終わった後は正直なろこと戸惑いを感じることも少なからずあります。
そして、本作はセルフリメイクということもあり「見比べ」という要素も合わさったこともあって、シンプルに楽しめていたかは疑問と断りつつも、個人的にはハマりきれませんでした。特に、98年版における癖の強いキャラクターたちがパワーダウンしていたり、また98年版ファンならみんな大好きの「あるキャラクター」がオミットされてしまっていたりはかなり残念。また、アクションに関してもやはり女性の新島(柴咲コウ)だと対する男達との体格差が大きすぎて観ていてついつい心配してしまいつつ、逆にアナベール(ダミアン・ボナール)に対しては不自然すぎる射撃能力の高さに思わず集中力を削がれてボーっとします。
とは言え、98年版における高橋洋さんの脚本の面白さもあり、改変された本作も決してつまらないわけではないですし、最後のシーンはその改変された設定に対して納得度の高い終わり方になっていたりは流石な仕事で、充分に楽しめると思います。もし、これからご覧になる方でまだ98年版を未見の方は「敢えて予習しない」方が素直に楽しめるのではないかと思います。
また、本作で一番の話題である柴咲さんのフランス語による演技。残念ながら私にそれが上手なのかどうかは解る由もありませんが、物凄い努力をされたことは伝わります。敬服です。
送り襟締め
ヤバかっこいい柴咲コウ
柴咲コウのニコリともしない静かなる怒りの演技が秀逸
冒頭のアルベールと小夜子(柴咲コウ)の行動が謎すぎて
グイグイと物語に引き込まれました。
まあ、とにかくこの二人のやっていることが
えげつないし容赦ないし人を人とも思わない扱いをするのがすごい。
とにかく拉致監禁しまくるんですよね。もう異常としか言いようがないわけです。
このあたり、トイレに行きたい!といったコミカルな演出もあるのですが
リアルに想像すると、、、想像を絶するキツさです(笑)
拉致監禁しながら、どんどん明かされていく謎。
最終的には、だいたい私の想像通りのラストだったので
意外性はなく、そこは残念だったのですが
なかなかテンポも良くて面白く観ることができました。
本作はもう柴咲コウの全く笑わない演技と
流暢なフランス語にやられてしまう作品だ!と言い切って良いと思います。
西島秀俊と青木崇高も出演していますが、驚くほどチョイ役でした。
なんて贅沢なんだろうと思いましたね(笑)
血の気のひくラストではありましたが、
こんな演技をする柴咲コウを堪能できて幸せでした。
悪くないけど、 ま、こんな感じなのかなってところ 画的にきれいだし...
悪くないけど、
ま、こんな感じなのかなってところ
画的にきれいだし、
全体通しての雰囲気とかも独特で良かった
柴咲コウにフランス語は合いますね
声質なのかな?
もっと感情豊かな役だったら、
フランス語でもちゃんと豊かに表現できるのかとか、
その辺見てみたい
【”獲物を狙う蛇の様な目をした女が歩む終わりなき道。”柴咲コウ演じる女の能面の如き無表情と、空虚だが時折見せる怒りと哀しみの目が印象的な作品。黒沢清監督作品に共通する”乾性”を感じる作品でもある。】
ー 黒沢清監督はカンヌ映画祭で屡々高く評価される方だが、日本国内での評価は総じて海外よりも高くない珍しいタイプの方である。
私が、この監督作品を観て時折思うのは、“乾性”の漂う作品であり、且つ作家性が高く、エンタメ要素が薄いという事である。
邦画の多くは私の勝手な見解であるが、”湿性”が根本にあると思う。
”泣ける”と言うワードに象徴される”湿性”である。人の温もりと言い換えた方が分かり易いかも知れない。
だが、黒沢清監督作品は、今作でも”湿性”は殆ど漂わない・・。ー
■娘を殺された男アルベール(ダミアン・ボナール)が、獲物を狙う蛇の様な目をした女サヨコ(柴咲コウ)に操られるが如く、男の娘を殺した事に関与したと思われるミナール財団に所属していた、ラヴァル(マチュー・アマルリック)、ゲラン(グレゴワール・コラン)、クリスチャンを次々に誘拐、拉致監禁していく過程でも、アルベールが情緒不安定な中、サヨコは無表情に、だが無慈悲に男達をアルベールを使って葬って行く。
・前半は惨いシーンが多いにも関わらず、淡々と過ぎていく。
サヨコは捕獲した男達を鎖で手足を拘束し、トイレにも行かせず、目の前までわざわざトレーに食事を乗せて運んでくるが、トレーの中身を男達の手が届きそうで届かないギリギリのところで落とし、男達の”人間の尊厳を奪うのか!”と言う声にも、冷徹な目で男達を見下し、歩み去るのである。
・このシーンの後、過去、心療内科医のサヨコとアルベールが病院内で出会うシーンが挟まれる。が、感の良い人はこのシーンで、後半の予想が出来るのではないかな。
・中盤から後半にかけて、徐々に真相が明らかになって行く展開はスリリングであるし、ミステリアスである。
心療内科であるサヨコの元に通うヨシムラ(西島秀俊)の診察を淡々と行い、何故か日本に住む夫と思しき男(青木崇高)とは、スカイプで連絡が来ても画面の前には立たず、会話もしない。
■再後半、真実が明らかになって行くシーンは、もはやホラーである。
アルベールが繰り返し拉致した男達に娘の生前の姿を映した映像を見せながら言っていた自分の娘が遺骸となって発見された時の状況を読み上げる言葉が、いつの間にかサヨコの声に変わって行き、多数並べられた液晶テレビに映っていた人物。
そして、サヨコが冷徹な目でアルベールを見て言い放った言葉”貴方が一番嫌い。”も強烈であり、その言葉を聞いた瞬間に観る側は、何故にサヨコがアルベールに近づき、彼の”復讐”に協力したのか、彼女の表情が能面の如き無表情であり、空虚だが時折見せる怒りと哀しみの目をしているかが、分かるのである。
<今作は、ラストの夫と思しき男とスカイプで会話するサヨコが、蛇のような目で瞬き一つせずに”貴方が娘を売ったのね。”と言う言葉と冷徹な表情にも戦慄した、ホラーの如き作品である。>
手のひらの上…。
精神科医の新島小夜子と8歳の娘を某財団に殺された父アルベール・バシュレの話。
医師と患者で知り合った2人が手を組み、某財団の人間を拉致、拘束し娘を殺した犯人は誰だと問い詰めるから始まる…。
そもそも何で殺された娘の父アルベールに手を貸す?小夜子何て思ったけど…、自分の娘も…だったのね。
ストーリーが進むにつれ小夜子の行動が死んでる人間を刃物で刺したり、アルベールや拉致、拘束してる男達を手玉に取って言いくるめ誘導させる姿を見て、小夜子が黒幕?ホントは異常者で男を言いくるめては繰り返し殺人やってるヤバイ奴?黒幕は誰?と、ヤりそうでヤらない痛々しそうな描写とで飽きずに楽しめた。
小夜子演じた柴咲コウさんは好きな歌手でもあるし好きな俳優さんでもあるけど、フランス語は全然違和感なかったな~、ただ髪型だけは何か許せなかった(笑)長さはいいけど、せめてすいて欲しかった。かなりモッサリしてて重たそうだったから。
あと、ラストの小夜子と旦那宗一郎のやり取りがよく分かりにくかった。あとサラリーマン時代に仕事の得意先で「蛇の道は蛇でね櫻井君!」と説教されたのを思い出した、この作品タイトルを見て!チッ(笑)
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