蛇の道のレビュー・感想・評価
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柴咲コウの演技が圧巻!
予告を目にしなかったので事前情報を持たず、サスペンスものということで興味をもって鑑賞してきました。率直な感想としては、確かにサスペンスとしてのおもしろさは感じますが、スッキリしないものも残り、ちょっと微妙な印象です。
ストーリーは、フランスで精神科医として働く新島小夜子が、幼い娘を惨殺された父親アルベール・バシュレと偶然知り合い、彼の復讐に手を貸し、疑いのある男を次々と拉致して尋問しながら、しだいに真相に迫っていくというもの。事件の真相解明もさることながら、その過程で小夜子の背景が明らかになっていくという点が見どころとなっています。
全体的に拉致と尋問を繰り返す流れなので、重苦しい絵面が続きます。そこでの小夜子の言動も常に冷めたもので、彼女の真意をつかみかねます。そんなローテンションぶりがずっと続き、なかなかテンポが上がりません。しかし、アルベールが近くにいなときの小夜子の言動、精神科医として診察する姿、自宅での様子から、彼女への不信感が募ります。娘の復讐を果たそうとする男に協力していると見せかけて、実は彼を操っているのではという疑問が湧いてきます。このあたりからしだいに惹きつけられ、おもしろくなってきます。
ただ、ちょっと無理筋が過ぎるというかご都合主義な点が多いのは気になります。まずは3人の男の拉致。白昼堂々と犯行に及んだり、野ウサギを仕留める腕前の男からの銃撃をかわしたり、人の出入りの多そうな場所で派手に格闘したりと、全て成功したのは奇跡としか思えません。また、しだいに真相が明らかになるものの、結局小夜子は初めから全部わかっていたのではないかと思えるほどの落ち着きぶり。だったら、こんな回りくどいことをする必要があったのでしょうか。真相を知っていたのなら、一人ずつ抹殺すればいいし、それなら単独で実行すればよかったのではないかと思えてきます。そんな感じで、真相がわかってもなんだかモヤるのは残念です。せっかくの全編フランスロケなのに、その魅力を伝える描写が少ないのももったいないです。
とはいえ、リベンジが終わってないことを匂わせるラストは悪くないです。きっと日本にいる夫も殺されるのでしょうね。小夜子の診察を受けていた吉村がそうであったように、自身の手で終わらせない限り、苦しみから逃れる術はないのかもしれません。
主演は柴咲コウさんで、笑顔を一切封印し、全編フランス語でヤバい女を演じているのが圧巻です。脇を固めるのは、ダミアン・ボナール、マチュー・アマルリック、西島秀俊さん、青木崇高さんら。
映像美
わかりにくい
あれ?西島秀俊は?
恐怖はあるが、余韻はないかな
不条理サスペンス
オリジナル版は未見で本作を鑑賞。封切日の2回目上映で観客は15人ほど。
8歳の娘を何者かに惨殺されたジャーナリスト「アルベール・バジュレ」(ダミアン・ボナール)は病院に通院し、そこで心療内科医「新島小夜子」(柴咲コウ)に復讐への協力を申し出られる。夫婦で渡仏した小夜子だが、その後夫「宗一郎」(青木崇高)は日本に帰国し、いまはTV電話で連絡を取り合うだけの関係になっている。
小夜子がつかんだ手掛かりから「ミナール財団」が怪しいと睨んだ2人は、財団の会計係を務めていた「ティボー・ラヴァル」(マチュー・アマルリック)を拉致して廃工場に監禁。なぜか小夜子はアルベール以上の冷酷さを見せて、ティボーにトイレを許さず糞尿を垂れ流しにさせ、食事もコンクリートの床にぶちまけて拾い食いさせる。それに感化されたアルベールも、残酷さを露わにしていく。
ティボーの自供から、財団内の秘密サークルが、児童の人身売買や臓器売買、さらに生きた児童から臓器を摘出する様子を撮影したスナッフ・ヴィデオの密売を行なっていた事実が判明。2人はサークルの関係者を芋づる式に拉致・拷問して、首謀者に迫っていく――といったストーリー。
全編フランス・ロケはすばらしかった。柴咲コウの硬質な演技もよかったし、フランス語の台詞を流暢だった。
ただ、ミステリーとして観た場合、粗が目立った。ネタバレばれになるので詳しく書けないが、そもそもアルベールが娘を殺した犯人を追及しようとする動機が不明だ。
サークル関係者を拉致する過程で小夜子はばっちり顔を目撃されてしまうが、フランス警察は何をやってるんだよと思う。
クライマックスでアルベールと小夜子はサークルのアジトに乗り込むが、そこにあらかじめ小夜子が仕掛けておいたらしい小道具があるのも不自然。黒沢清監督がストーリーの厳密さより映像的表現を優先させた結果だろう。
廃工場に電気ガス水道が通っているのもおかしい。それに、どこか郊外にある工場なのかと思ったら、意外と街中にある様子が最後に映し出される。けれども、これでは悲鳴が外に漏れてしまいそうだし、近所の悪ガキに入り込まれて男たちを発見されてしまう恐れもある。ロケ地の選定にはもうちょっと気を配ってほしかった。
本作はだから、ミステリーというより不条理サスペンスと呼んだほうがいいだろう。
合わない
謎は解けたっていうかなんちゅうか本中華
元作品を見ずに鑑賞
ずっとアルベールと小夜子の関係性がただただ疑問だった。
なんで医者と患者の関係性でしかないのに小夜子がここまでリスク負う事があるんだろう?
実際のところ無表情な狂言回しに踊らされてるだけではあったわけですが、この自称ジャーナリストのアルベールは話が進むにつれて己が抱えた闇を晴らす糸口みたいなものが出てくるたびに拒否反応ばかり示す。
こいつは何がしたいんだ?捕まえてきた人の虐待か?無能かよと。
訥々と読んでた娘の死亡記事も結果的にはお前知らないわけでもなかったじゃんとか。
なんだったらキーマンみたいな人たちは薄々わかってたくせに受け入れようとしてなかっただけじゃんみたいな。
ラストにその謎は解けるわけだけですが道中、落とし所というかゴールがなんだかよくわからない話が続く。
なんだったら医者だし、急にいなくなるし、ドンパチしてる中でアジトのモニター放送操作とか館内放送とかやっちゃうしで真の黒幕が小夜子かと思ったぐらい。
終わらない、終わらせる、決断するのは己的な暗喩的な存在?の役名忘れたけど西島秀俊さん必要だったのかな…
死体のオイニーは強烈らしいけど野晒ししたりトランク入れっぱなしだったり大丈夫なのかな…
大きいところのなぜ?はアンサーがあるので、話そのものは見ていられるけど、ところどころ話の詰めが甘いと感じた。
主演の淡々とした演技を目に焼き受け、フランス語を存分に浴びる
セルフリメイクということで、前作があるわけだが、それに全く触れずに映画館に足を運んだ。
柴咲コウが主演、全編フランスロケ&フランス語のセリフ、黒沢清監督、という点の要素に惹かれて。
始まりから、淡々としながら常に次の行動をリードをする歩き方からも強い意志を感じさせる日本女性俳優と、それに促されるように・挑発されるように・操られるように行動する複数のフランス男性俳優、というのが主たる構図。
手掛かりが小出しにされ、なかなか先が読めない展開。寝袋を介した拉致、尊厳を失わせるような仕打ち、不要になれば始末される、が繰り返され、見ていられないようなシーンも多いが、会話の中に次の行動につながる手がかりが出てくるので、日本語字幕と音から目と耳が離せない。
真実に行き着く終わりまでにこれだけのことをしているのに、主役が捕まることなく死ぬことのないダークヒロインの物語というべきなのか。
なお、日本男性俳優2名は豪華、短時間ながらも存在感は発揮していた。
全般的な雰囲気は退廃的ながら、受け付けないものではなかったのが、個人的には収穫。今後も近いテイストの作品にも触れていきたいと思った。
ポスト岸恵子。
単純に面白くない
【全て個人的な感想にすぎない】Vシネマのお手軽さ が 難解作品に変化してたよ 極めて演劇的
コレ グッズがいいんだよね 最高❗️ なんでソレ キーホルダーにするかなぁ的
金欠で手が出ず。残念😢 有料パンフは🈶購入 評論 レビュー的なもの多くて完読 事前に【真似しないでね】
『スパイの妻』の俊英監督が
過去の 哀川翔さん 香川照之さんの 懐かしき ビデオ📼 Vシネマ 再び❗️
設定変えてフランス🇫🇷
柴咲コウさんがフランス語でも熱演❗️ 西島秀俊さん 青木崇高さんも力投
だが 一つ難点があった。
俺 第二外国語 ドイツ語🇩🇪だったから フランス🇫🇷語は ニュアンスすらわからないんですよ
だから 柴咲コウさんが フランス語 素晴らしいのかどうかも 全くわからなかった。
それと フランス語🇫🇷 入眠作用あるみたい 俺には😪😪
それと あんまり場面かわらず演劇的
なんか ストーリー展開も シロウトの俺的には 無理だった。
パンフは 俺の好きな緑🟢色で良かったがな そもそも本作 緑🟢色だけで見たがな
しかし ワシには リベンジもサスペンスも理解できず❓なんで❓でした。落ちこぼれました。
イヤ ツウの方 映画ツウの方なら 面白い🤣カモです。是非劇場で❗️
キーホルダー欲しかった なんで コレ キーホルダーにするかなぁ って思った。
ご遺体の保存に疑問を呈してはいけません。丁重に弔うのが人の道です。
あっ 映画館で観ないと この意味は分かりません。
深ーい 深ーい 作品。 浅い おべんちゃら野郎の ワシには届かず。是非劇場で❗️
Vシネストーリーをシリアスに全振り
じゃのみちはへび
「蛇の道はへび🐍」という渋いことわざを頭に意識しながら観ていたせいか、いささか気が散ってしまった本日の鑑賞
まぁ正直それくらい間延びした展開だったかな
クリーピーのドキドキ感が懐かしく思い出されました
ジョークだけどね、柴咲コウの目は蛇の目じゃなかった、かわいい小動物のお目目でしたから
百歩譲ってカナヘビのお目目
いやいや、そんな問題ではなく!話の筋と台詞にも説得力がなくて、、フランス人俳優とフランス語で喋る柴咲コウ うーん伝わりにくい
臓器売買🫀ネタも世界では貧困問題と繋がって社会問題として常態化しているとはいえ、
今や伝えるだけではインパクトはかなり少なくなり
中途半端な緊迫感に明け暮れて、恐縮ですが終始退屈🥱
黒沢監督、はるばるフランスまで出かけてのセルフリメイクまでして何を撮りたかったのかしらネ
デビュー以来応援してる黒沢監督なんだけど、今回ばかりは、ちょっとちょっと〜👋
でした💩
敢えて予習しない
黒沢清監督、豊富なキャリアで信頼度が高く、私も観られる作品は必ず観るようにしています。本作『蛇(へび)の道』はセルフリメイクということで、昨晩にU-NEXTで98年版を観直しての参戦です。土曜の新宿ピカデリー10時半からの回は流石になかなかの客入りでした。
黒沢監督作品と言えば、直線的な怖さではなく、得体の知れないものに対する薄気味悪さと、常に何かが起こりそうな不穏さがあり、またそれに一役買う役者の演技が味わい深い仕上がりの作品が多い印象です。ただ一方で、説明的なシーンや台詞は殆どなく極力そぎ落とされた表現が多いため、難解と感じたり面白さに気づきにくいこともあり、観終わった後は正直なろこと戸惑いを感じることも少なからずあります。
そして、本作はセルフリメイクということもあり「見比べ」という要素も合わさったこともあって、シンプルに楽しめていたかは疑問と断りつつも、個人的にはハマりきれませんでした。特に、98年版における癖の強いキャラクターたちがパワーダウンしていたり、また98年版ファンならみんな大好きの「あるキャラクター」がオミットされてしまっていたりはかなり残念。また、アクションに関してもやはり女性の新島(柴咲コウ)だと対する男達との体格差が大きすぎて観ていてついつい心配してしまいつつ、逆にアナベール(ダミアン・ボナール)に対しては不自然すぎる射撃能力の高さに思わず集中力を削がれてボーっとします。
とは言え、98年版における高橋洋さんの脚本の面白さもあり、改変された本作も決してつまらないわけではないですし、最後のシーンはその改変された設定に対して納得度の高い終わり方になっていたりは流石な仕事で、充分に楽しめると思います。もし、これからご覧になる方でまだ98年版を未見の方は「敢えて予習しない」方が素直に楽しめるのではないかと思います。
また、本作で一番の話題である柴咲さんのフランス語による演技。残念ながら私にそれが上手なのかどうかは解る由もありませんが、物凄い努力をされたことは伝わります。敬服です。
送り襟締め
ヤバかっこいい柴咲コウ
柴咲コウのニコリともしない静かなる怒りの演技が秀逸
冒頭のアルベールと小夜子(柴咲コウ)の行動が謎すぎて
グイグイと物語に引き込まれました。
まあ、とにかくこの二人のやっていることが
えげつないし容赦ないし人を人とも思わない扱いをするのがすごい。
とにかく拉致監禁しまくるんですよね。もう異常としか言いようがないわけです。
このあたり、トイレに行きたい!といったコミカルな演出もあるのですが
リアルに想像すると、、、想像を絶するキツさです(笑)
拉致監禁しながら、どんどん明かされていく謎。
最終的には、だいたい私の想像通りのラストだったので
意外性はなく、そこは残念だったのですが
なかなかテンポも良くて面白く観ることができました。
本作はもう柴咲コウの全く笑わない演技と
流暢なフランス語にやられてしまう作品だ!と言い切って良いと思います。
西島秀俊と青木崇高も出演していますが、驚くほどチョイ役でした。
なんて贅沢なんだろうと思いましたね(笑)
血の気のひくラストではありましたが、
こんな演技をする柴咲コウを堪能できて幸せでした。
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