「違和感と不穏な空気が全編に漂う」蛇の道 sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
違和感と不穏な空気が全編に漂う
1998年版は未見。
そのため、違和感と不穏な空気漂うストーリー展開に引き込まれた。
映し出される画面の色彩、構図、モチーフなど、一つ一つがよく練られていて、セリフが説明的な言葉で語られ過ぎない分、画面から得られる視覚的な情報が、違和感や不穏さを更に引き立てていたと思う。
そんなに数多くのフランス映画を観ている訳ではないのだが、とてもフランスらしい映画という印象を持ったし、アート作品としての映像表現と感じる部分や、そこに存在しないものを観客に想像させることで成立する演出が、自分はとても好き。
ネタバレにしたくないので、あらすじには触れないが、柴咲コウの佇まいは、役にとてもあっていたことと、彼女の取るその時々の行動選択から、観る方としては「自分だったら」を強く意識させられた。
おはようございます。
コメントありがとうございます。
結構難解な作品です。
事実は夫との会話の中にある娘が死んだこと。
サヨコは仮想の敵を作り始末することで自分自身を成り立たせようとした。
一人では無理だったので、あえて似たような境遇で精神疾患を患っている患者を引き込んだ…。
このように妄想するほかなかったというのが私の感想です。
「ミッドサマー」と同じく、サイコロジカルホラーに分類されるように思いました。
共感ありがとうございます。
元ネタ(未見)の方がハードな描写の様ですが、今作もどこか普通の邦画とは違う感触がありますね。自分勝手に言うなら美しい三池監督作品の様な。フランス人には刺さるんでしょうね。