「理解は上、怖さは…」蛇の道 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
理解は上、怖さは…
哀川翔役が女性になり柴咲コウへ
え〜っ‼️と思ったが意外と良かった
哀川翔の方は意味不明の数式をもてあそぶ講師
映画に不気味さを醸し出していたので、より怖かった
柴咲コウの方は、タイトルの意味を外国人に浸透させるために選ばれたのかも
目力以上の価値&存在感を放ったのはさすが柴咲コウですね
ただ、ゲランのあのセリフは取ってつけたようでいただけないなぁ
しかもヤバいはずの彼が、無計画の弱者2人に、いとも簡単に拉致されるのは、膨大な数の監視カメラがあることも含めて考えれば、あり得ない
拉致自体は無計画で、雑すぎるのだけれど、振り返って考えると全て小夜子の思い通りに進めた、ある意味完全犯罪なんでしょうね
日本ではほとんど報道されないけれど、海外では、恐ろしいほど当たり前に行われているの児童の拉致・誘拐・臓器摘出・人身売買
現実の悲惨さは、きっとこんな生易しいものではないはず
結局アルベール自身もそれらに関わっていたのだから、自業自得な面もあるよね
日本版よりはそれぞれの登場人物の繋がりもあって理解しやすい分、不気味さ怖さは減ったかな
でもこれを見る外国人にとっては日本人が見るよりは
リアル度は高く受け入りやすいのでは?
西島秀俊の使い方が……
ちょい役で情けない役であっけなく自▲しちゃうなんて勿体ないよぉ
ラストの夫とのビデオ通話で小夜子の発したセリフは、日本人から見ると「あり得ない」けど、外国人から見ると「そうかもな」と思うんだろうね