劇場公開日 2024年6月14日

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「異様な存在感、少し物足りない感じも」蛇の道 nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0異様な存在感、少し物足りない感じも

2024年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

感情を示さない淡々とした佇まいの主人公・小夜子は、柴咲コウの目力も手伝って、やはり異様な存在感があり良かったです。
ふと感情を垣間見せる瞬間はゾクリとさせられました。
最近観た「ミッシング」にも出演していた青木崇高も印象的で、こちらではこういう表情をみせるのかと。

不穏な不気味な空気感、居心地の悪さ、妙な緊迫感などを感じさせる、映像やカメラワークも面白かったです。
何だかシュールでちょっと笑ってしまう場面も。

1998年の「蛇の道」は観ており、大まかなストーリーの流れは知っていたため、つい比較しながら観てしまいました。
個人的には前作の方が、暗く異様な得体の知れないホラー感があり好きですが。
なので、今作は少し物足りない感じもしました。
時代も国も映像技術も違いますし、昔のような陰惨さ暗さにするのは難しいのかなと。
この設定だとちょっと無理があるような…、と思ってしまう部分もありました。

とは言え、今作は今作で小夜子の物語として良かったと思います。
前作とは異なるラストも、そう来るか…と。

nakadakan