「蛇の目の幽閉人」蛇の道 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
蛇の目の幽閉人
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わざわざ自らリメイクするからには面白いんだろう、と思いきや…
とりあえず、拉致の方法が雑過ぎる。
表から見えるエントランスやジムの中など、何故これで目撃されないのか。
鎖から離れた場所で拘束を解くのも謎。
一番屈強そうなクリスチャンに限って拘束しないまま袋にぶち込むし。
説明し過ぎないつくりも、謎を謎のまま引っ張るのも構わない。
ただ、確定した真実が与えられないまま何もかもあやふやで進むのはキツい。
真相に近づいてるか遠ざかってるか、確証どころか“アタリ”すら付けられず、常に迷路にいるようだった。
「終盤に怒涛の伏線回収から驚きの真実が!」なら甲斐もあるが、予測の範疇を超えないし。
クライマックスの舞台は敵のアジトのはずなのに、小夜子が用意した映像や音声が流れる。
敵の男どもは素人のアルベールにあっさりやられ過ぎ。
電話してる隙に後ろから撃たれた上に、マシンガン持っていながらハンドガンにやられたり。
このへん何かウラがあるのかと思いきや特にナシ。
意味深に出てきた西島秀俊はいつの間にか勝手に自殺するし、丸々いらなかっただろ。
雰囲気だけはあるし、柴咲コウのフランス語も凄かったけど…
登場人物ことごとく信用できないので、見せられた真相を信じていいのかも分からず、モヤモヤして終幕。
クリスチャンに組み敷かれた小夜子が、咄嗟に「離せ!」と日本語で叫ぶのは細かくて良かった。
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