「芸術家の生涯」フリーダ 愛と痛みを生きた肖像 ずっ子さんの映画レビュー(感想・評価)
芸術家の生涯
彼女の絵は、観る者の気持ちを何かしら波立たせる。
好き嫌いは別として、素通りできない、無視できないエネルギーが溢れている。
当時の映像や写真、そして彼女の描いた自画像を通し、また手記や周りの人々の残した言葉を交えてストーリーを運び、彼女の心のヒダに分け入っていく。
凄まじい生き方だ。
この狂ったような情念と信念が芸術家たらしめるのだろう。
アメリカの資本主義、フランスの机上の観念などを毛嫌いして、自分の作品がシュールレアリズムと評されるのも嫌った。
ただ彼女は自分らしく生きたかったのだ。
その自分らしさを求める心は常にピュアであった。
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