「傑作のヒントはそこに…」Shirley シャーリイ MARさんの映画レビュー(感想・評価)
傑作のヒントはそこに…
スランプ気味の小説家の元に、お世話係として同居することとなった若奥様。シャーリィは彼女と関わるうちにまた筆を執り始めるが…といった物語。
中々に難解なサスペンス作品。
序盤から、アレやコレやが敢えて暈されて描かれている印象。ポーラの失踪を想像するシャーリィのように、観客側にもある程度の想像力が必要かも⁉
彼女のファンでもあるローズとの奇妙な友情(⁉)を軸に、嫌味で気色悪い教授や助手のフレッドといった旦那陣も交え、陰鬱な物語が展開されていく。
観ている最中は"?"な場面も多く、実はポーラはコイツにより今もどこかに…なんて予想したりしたが…。
…成程これが真実だったか。
終わってみればストンと腑に落ちることも多いし、戦慄もそこそこにこちらをゾワッとさせてくれる結末も個人的に好きでしたね。
嫌な思いはしたけれど、ある意味ウィンウィンなのかな?
好みは分かれるかもしれませんが、難しい作品が好きな人には是非おすすめしたい作品だった。
コメントする
talismanさんのコメント
2024年7月24日
この映画の旦那は、なんか好きになれない!でも互いを理解し膨大な手紙のやりとりが残っていたなどパンフにあったので、本当は嫌な奴じゃなくて二人が当時の価値観を超えた自由なカップルだったのかも知れないです