「コメディだったら良かったかも」知らないカノジョ かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディだったら良かったかも
ミレイがさすがな歌唱力に演技もなかなか、清楚な感じもよく、若い頃の黒縁メガネがとても可愛かった。オチは結構好み。
この手の話はオチが命だと思います。なので印象としては「良い映画」になっているのだが、そこに至るまでがツッコミどころだらけ。不自然が目立って、雑。
肝心なところが、それはありえないでしょ、とツッコミ不可避なシチュエーション、「茶番なのでは?」と疑いが出て真摯に鑑賞する気持ちが萎えそうなところ、時々光るところがありなんとか最後まで頑張りました。
あの作品で売れっ子作家!?はまあ、おハナシだから、と大目に見るとして、締め切り間際で修羅場ってる作家にうだうだあんなこと話しかけたらキレますよ奥さん。そういう話は今じゃなくても、テンパってるのわからない!? そして和江おばあちゃんは一体何者、なんでリクが元いた世界線を知ってるのか、妖精さんか、もしくはどこかの侍みたいに雷に打たれて時空を超えたヒト? 周囲に怪しまれないように認知症のフリしてるんでしょうか。車椅子らしいのにさらに認知症なのにミナミのラストコンサートにはたったひとりで歩いて来てるって、スタッフが連れてきますよね、普通。
気持ち悪いストーカーをあっさり許すどころか自分の密着取材を許してしまうミナミ、都合良すぎ。カジさんとリクは会社に内緒で架空の取材話をでっち上げてミナミのプロダクションのお偉いさん(伝カレシ)まで呼び出し、しかも場所は会社の会議室。その上嘘話に耐えるほどの嘘設定すら用意していない、ってお粗末過ぎ。これは怒った相手方が「上の方出してくれますか」ってなる流れです。
「蒼龍戦記」といい、手掛けた小説が簡単に売れすぎ。
「少女と兎」の、発掘から映画化決定までが短すぎ。
完成した原稿を、ラストコンサート直前のミナミの楽屋に持ち込んで読んで欲しい、って相当のボリュームあるのに10分くらいで読む気のミナミは超能力者か。ラストを書き直したのは3冊目だから、その前の2冊分はすでにミナミは読んでいる前提でしょうか、そういう雰囲気ではなかったけど何らかの形で原稿を送ってあるとして、コンサート当日、しかも本番10分前にどかんと1冊分持参するってギャグかと思った。
なんなら事前にこっそり原稿を読んでいる描写を入れて、最終ページの直前まですでにミナミに送付済み、コンサート当日は最後の1ページだけ、見えないように封筒に入れて、「コンサートが終わったら読んでください」とメモをつけて置いておくとか、素人の私でもこの程度の工夫は思いつくのに雑すぎる。重要な場面なのに。
リクに尽くすカジさんが不自然で、金子ルミ先生に濡れ衣着せられたリクの謹慎に付き合って別荘みたいな自宅に匿うはずっと一緒にいるは(有給休暇でしょうか)やりすぎと思っていたら、それだけの理由が実はあって、そうだったか、とハラオチ。この小さいどんでん返しはなかなか良かった。リクが戻ろうとする世界では、別れてはいるが「奥さん」は生きている。別次元のふたりを思い浮かべはするが、痛みを胸に抱えながらもきっぱりとこの世界で生きていくカジさんにじわっときて応援したくなる。桐谷健太の泣きそうな笑顔がとても良かった。
ミナミのアーティストとしての素晴らしいパフォーマンスを目の当たりにしたリクは、自分が戻りたがった世界はミナミは自身の夢を諦めている世界であるのに思いが行き、才能を埋もれさせるのを回避した。または、ミナミの夢を奪うことを回避したのかも。戻りたいのは自分勝手な願いだったと気づいて書き換えた蒼龍戦記を捨てて戻らない選択をするリクは、人間として深く進化したよう。良い決着だったと思う。
良いところも結構あるので、雑に作ってもったいない。惜しい映画だったと思います。
いっそ、コメディだったら良かったんじゃないかと思いました。
フランス・ベルギーの合作映画のリメイクとのことだが、原作はコメディらしいです。
ひなさん、はじめまして。
どこに書いたらよいのかわからないので、ここに書いてしまいます。
共感とフォローありがとうございます。こちらからもフォローさせていただきます。
すっきりしていただいて、うれしいです。
星の多い皆さんには申し訳ないですが。
良いところもあるんですけど、雑なのは言い訳できない気がします。
かばこさま、初めまして。
何作か共感いただいてました。ありがとうございました。フォローさせていただきました😊
★5つの映画しかレビューしないことにしているので、バッサリ斬っていただいてうれしいです。
miletファン&ケンティ推しのための企画有りきだと分かりますけど、miletのファンとしてはこんな映画でmiletを消費して欲しくないです。
ミキカン(三木孝浩監督)と言えば恋愛映画の名手とか王道のラブストーリーですが、それは配給会社の宣材用語でホントに「雑」の一言に尽きます。
映画.comのコメントで、こんなにスッキリしたのは初めてです。★の多いレビュアーさん、ごめんなさい😅
イイねコメントありがとうございました😊フランス版は オープン➕ややバッド 観た人に任せる模様です。
おっしゃるご指摘は そのとおりですね。🎯
ただ 毎月量産される 恋愛映画 特に若干でも悲恋的なもの 時空の概念的なものは ほぼかなりの高率で破綻してるので まあ 私は なすがまま に 作品観てます。 受け入れてます。まあ事なかれ主義とも言います。失礼します❗️
コメント、共感ありがとうございます。
映画なのに、映画化の話が不自然なのは雑以前。
支えられてたと気付くのは、料理が苦手だったと知った後にするだけで自然なんですけどね。
ラストは、あの世界のまま結婚して、リクも成功したと明示されてればよかったです。
カジさんの意思を聞き、それでも戻ろうとし、歌を聴いて翻意し、でも結果幸せな世界線に移った(?)ように見え…
クライマックスでふらふらし過ぎて自分はノれ゙ませんでした。
ご指摘の件、いちいちごもっともです。
本当に雑だったんだ、と今更ながら分かりました。
ということは、ワタシは前半のmiletさんのキュートなメガネ顔にすっかり蕩けてたというわけで、まんまとハメられた一人ですね😂