「予想以上によかった。ただの恋愛映画ではない。」知らないカノジョ さくらさんの映画レビュー(感想・評価)
予想以上によかった。ただの恋愛映画ではない。
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よくCMを見るし、歌もよさそうだしで見に行ってみることに。
中島健人さんが主演ということで、アイドルキラキラ映画なのかなと思っていたところ、初めのシーンから、入るスクリーン間違えた?と驚き。でも、そのおかげで映画の世界観にスッと没入することができた。
端的に言ってしまうと、とても良質な映画だと思った。
中島健人さん演じるリクは、インタビューによると大人ののび太くんをイメージして役作りが行われたらしく、端々にのび太くんらしさが出ていて時々クスッとさせられた。ケンティーちょっとコミカルな演技もできるんだ。
miletさん演じるミナミは、初めての演技だとは思えないほど自然な感じだと思っていたら、miletさんへのあて書きだそうで。素敵な方なんだろうなというのがよく伝わってきた。
もしもの世界に来てしまったリクが、なんとかして愛を取り戻そうと試行錯誤する中で、それまで知らなかったミナミの本音を知っていくんだけれど、その度に涙するリクが切なくて綺麗で、どんどん愛おしく思えてくる。のび太くんを放っておけないドラえもんの気持ちがよく分かった。
miletさんの歌唱シーンは圧巻。感動しすぎて、曲を聴いただけでそのシーンを思い出して涙が出てきてしまう。歌の力ってすごいな。
クスッと笑い、たくさん泣き、身近にいる人々のことを大切にしよう、自分の人生をしっかり生きようと思えた。恋愛映画だと思っていたら、自分の生き方について考えさせられる素晴らしい映画だった。ちょっと心が荒んだ時、周りが見えなくなった時に思い出して、心を整えていきたい。
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