劇場公開日 2025年2月28日

「1度の鑑賞で終わらせるにはもったいない作品」知らないカノジョ iktzoikaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.51度の鑑賞で終わらせるにはもったいない作品

2025年3月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

ベストセラー作家となり傲慢になった主人公が別の世界に飛ばされて愛する妻と小説家としての自分を失うが、親友や妻の祖母の協力を得て元の世界へ戻ろうと奔走する。そのなかで主人公が当たり前に存在すると思っていた妻とその愛がまったく当たり前ではないと知り、悩みながらも自分が妻に渡せる本当の愛とはなにか?を見つけていく。
ラブストーリーであるが、友情・家族愛も描かれており周囲の人間との関係を大切にする難しさと尊さが描かれている。
当初は傲慢であった主人公リクが並行世界で奔走していく内に観客は彼の気付きや後悔に自分の人生を重ねる部分があると思う。そうして次第に彼に共感し、彼が流す涙の美しさにせつなくなる。彼を支える親友梶原は誰しもが好きになる。そして幸せを願いたくなる。
人と人が愛し合い尊重することの美しさを大切にすることの難しさと向き合いながら、明日の自分は変えられるという希望を抱くことが出来る作品だと思う。
リクと並行世界のミナミがレストランで会話するシーンの美しさと切なさは必見。ミナミを演じたシンガーソングライターmiletのライブ歌唱シーンも劇場で是非観てほしい。
タイムリープ物というよりは並行世界物。その為、2回目3回目と観るにつれてあれはそういうことか!と考えられる映画になっている。ミナミの祖母和江の言葉に注目したりリクの親友梶原の立場で鑑賞するとまた違った面白さがある。
映画のラストを元の世界と捉えるか、はたまた"誰かがそう願った世界"と捉えるか。観に行った人と語り合ってほしい。映画ポスターにも注目。
7日~9日の特典には作中に登場する蒼龍戦記が読めるカードが貰える。この小説もストーリーに関わってくるのでこの機会に映画館で観てほしい。

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iktzoika
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