「実写版SF恋愛ものという苦手なジャンルを克服できた良作品!」知らないカノジョ おつろくさんの映画レビュー(感想・評価)
実写版SF恋愛ものという苦手なジャンルを克服できた良作品!
ライトノベルが原作だったりアニメ作品だった場合は、脳内バイアスがかかって荒唐無稽な作品でも許容できますよね。でもこれが実写版だと脚本作りも難しくなるし、何よりもキャストの資質も作品の評価に大きく関わってきますね。
で、この作品の原作なのですが、観た後に後味の悪さで観客を鬱にすることで有名なフランスの映画なんです。そんなこともあって観に行くかどうか逡巡していたのですが、地元横浜が主なロケ地だという事と、miletの楽曲を含む劇中の音楽の出来が良いとのうわさを聞いたので、思い切って観て来ました。
やはりmiletの歌声が作品にピッタリはまっていて良かったです。たぶんCGで観客を作っているんだと思いますが、横浜アリーナでのコンサートの映像のリアリティーが圧巻でした。ストーリーの展開もテンポが良くてグングン引き込まれます。元ジャニーズの呪縛から、役者としてはハンデのある中島健人も、大学生から社会人までを実に器用に演じていました。
中島健人とmiletの関係を元の世界に戻す重要な役に、コミカルな好演をしていた桐谷健太もこの作品には外せない適役でした。ちょっと残念だったのは、新人作家の役を上手く演じていた中村ゆりかが、あっという間に悪役になって簡単にストーリーから消えてしまったことです。121分という尺なので仕方がないと思いますが・・・
おつろく様
コメント、ありがとうございました。
>中島健人とmiletの関係を元の世界に戻す重要な役に、コミカルな好演をしていた桐谷健太もこの作品には外せない適役でした。
私も同感です。彼の存在がいろんな意味でこの作品を味わい部会ものにしてくれてたように感じました。
>ちょっと残念だったのは、新人作家の役を上手く演じていた中村ゆりかが、あっという間に悪役になって簡単にストーリーから消えてしまったことです。121分という尺なので仕方がないと思いますが・・・
そうでしたね。主人公の二人も立場が逆転してましたが、彼女と彼もあっちとこっちの世界で立場が違っていて、いい塩梅のユーモラスさが楽しめました。
赤ヒゲでした。




