「【”どんなに仕事が忙しくても、いつも僕を支えてくれる妻にはキチンと感謝の心を持とう。でないと・・。”今作は、随所で心に沁みるファンタジックパラレルワールドラブストーリーの逸品である。】」知らないカノジョ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”どんなに仕事が忙しくても、いつも僕を支えてくれる妻にはキチンと感謝の心を持とう。でないと・・。”今作は、随所で心に沁みるファンタジックパラレルワールドラブストーリーの逸品である。】
ー エンドロールでも出るが、今作はフランス映画の「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」のリメイクである。偶々、私はこの作品を映画館で観ていた事と、監督が恋愛映画の名手、三木孝浩さんである事で観賞した。
驚いたのは、洋楽しか聴かないので申し訳ない限りだが、全く知らなかったW主演のmiletさんの映画初出演とは思えない自然な演技と、伸びやかな歌声が実に魅力的だった事である。この作品が随所で心に沁みた恋愛映画になったのは、この方の存在が大いなる要素である事は、間違いがないであろう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・リク(中島健人)が、大学時代から書いていた”蒼龍戦記”を出版し、ベストセラー作家になり、大学時代に出会ったミナミ(milet)と結婚し、幸せな生活をするも、徐々にリクの仕事が忙しくなり、すれ違いの生活になって行くシーンは、”妻帯者あるある”で、可なり反省しながら鑑賞する。
ー ”書き上げたら、一番に読ませてね!”と言っていたミナミに対し、素っ気ない返事をするリク。ミナミが一生懸命に作った夕食にも手を付けないで、パソコンに向かい原稿を書く姿。ミナミの寂しそうな顔が哀しい。ー
・リクは”蒼龍戦記”の男女の戦士”ガロアスとシャドウ”(原作映画では、”ゾルタンとシャドウ”である。)のシャドウを物語に転機を与えるために殺してしまう。ここは原作に忠実であり、この男女の二人の戦士はリクとミナミを表しているのは明らかである。
■今作で良いと思ったキャラと演じた俳優さんは、リクの大学の先輩であり、リクが編集者の世界に来た時にも編集者の先輩の梶原であり、彼を演じた桐谷健太さんである。リクとミナミの恋を成就させた立役者であり、パラレルワールドに来たリクの窮地を度々救う、明るい男である。
その梶原が、大学時代の同級生と結婚していながら、事故で失っていた事が明らかになるシーンは、涙が出そうになってしまった。桐谷健太さんは、明るいキャラを演じさせたら天下一品の俳優さんであると思っている。もっと、映画に出て欲しいなあ。
私が勤務する会社のCMにも可なり過去に一度出演して頂いた事が有り、ご本人もとても明るい爽やかな方であったので、好きなのである。
・リクが自分が犯した過ちに気付き、自分の事を知らない大スターのミナミに梶原や、ミナミの育ての親の和江(風吹ジュン)の支援もあり接点を持ち、仲が縮まって行くシーンも良かったな。矢張り、二人は相性が良いんだよなあ。そして、このシーンでのいつもは格好良い役ばかりの中島健人さんが、ちょっと情けなくても、必死になって編集者として頑張る姿も新鮮で良かったし、この方が若き大スターである事が納得出来たのである。
ー リクがミナミを料理上手と思っていたが、実はリクの為に一生懸命に野菜を刻む姿や、ミナミも歌手になる夢を持ちながらポストの前まで行ってデモテープを投函する事を断念する姿は、切なかったな。あとは、不思議な縁結びの人和江を演じた風吹ジュンさんも良かったな。あの人はホントは誰なのかな・・。-
・ミナミがリクと出会い、且つ夢であった大学のホールでコンサートをするシーンの、ミナミの演奏を聴きながら涙を流すリクの表情や、途中で席を立った彼の前にミナミが現れるシーン。
ー 今作のクライマックスであろうなあ。リクはミナミのコンサート前に書き上げたシャドウを殺さずに生き返らせるラストに改編した”蒼龍戦記”のゲラを読ませるが、開幕の時間になりミナミは途中で読むのを中断しコンサートへ。リクはゲラをゴミ箱に捨てるのだが・・。-
<そして、リクが再びベッドで目を覚ますとイキナリ枕が飛んでくる。投げたのはミュージシャンとしても忙しいミナミ。二人は”交代で朝食を作るお互いに遣りたかった事を生業とする”夫婦になっていたのである。
今作は、随所で心に沁みるファンタジックパラレルワールドラブストーリーの逸品なのである。三木孝浩監督の「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」を見事にアレンジした手腕にも唸った作品でもある。>
おはようございます!
鑑賞しながら日頃の行い?奥さんへの反省って意味ですよね!?
夫婦関係も対等が1番いい形だと思うんですけど、パワーバランスって多少なりともどちらかに傾くし、所詮他人ですから互いに気づかえないとダメですよね。
私も一通りの経験、経験知ありますがお一人様の方が楽しいので逆に今が最高です!これからアノーラ観てきます!