アビエイターのレビュー・感想・評価
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西村寿行・・・好きだったな~
謎の大富豪ハワード・ヒューズの半生を描く物語。
ハワード・ヒューズについては随分前から名前だけは知っていました。西村寿行作「去りなんいざ狂人の国を」に「人間嫌いの大富豪ハワード・ヒューズが、カリブ海の孤島を要塞化して・・・」という設定があったからです。勿論、それはフィクションだったのですが、それもあって、彼をサイコでマフィアのような犯罪組織のボスだと思い込んでいました。無知って怖いですね・・・
作品は、主人公の映画と空への情熱を活写。そしてその対比として、人間関係の拙さもしっかりと描写。そのコントラストがしっかりとしていて、見応えがあるドラマに仕上がっています。
最終的に精神崩壊してしまうヒューズ。しかし映画ではクライマックスに公聴会やハーキュリーズ゙飛行艇離陸を持ってくることでカタルシスを堅持したことにも好感です。
ただ、長い。長すぎます。もう少しテンポをあげても、完成度は下がらないと思うのですが・・・
私的評価は4にしました。
いくらお金があっても病気には勝てないか
最近のレオ様の映画を見てきたせいか、このアビエイターでのレオ様の声の若いこと。
実話ということでハワードヒューズに興味を持ちました。
潔癖症というのを知った前提で観ていたが、最初らへんはたいしてレオ様の演技が潔癖症じゃなかったから首を傾げた。
なぜなら潔癖の自分は階段の手すりやら飛行機の機体をスーーとあんなに素手で触れない。他にも細かいところでは潔癖症の演技がちょっとなってないなぁと思っていた。
だがだんだんと悪化する様子をみて、ハワードも途中から悪化したんだろうと納得。
スティーブ・ジョブスでもハワードヒューズでも、
あんなに莫大のお金があっても病に苦しんで治療することができなかったのを見て、健康に優るものはないなぁとつくづく思いました。
映画はまぁまぁ有名人の一生を描いたといった感じで普通と言えば普通であった。
残念ながら 女優さんが
戦前のハリウッドから活躍した
戦前のハリウッドから活躍した、大富豪で航空家で映画家。
スコセッシらしい、音楽とファッションにも拘った史実ドラマです。
ハリウッドの裏側も少し描かれていて興味深かった。
名前だけ知ってた有名なジーン・ハーロウも、グウェン・ステイシー演じる役として出てきます。
面白かった♪
この映画を観てから調べたのですが、
ここで描かれてないハワード・ヒューズの晩年も、映画化したら絶対に面白そうだし、むしろ映画化すべき!!
ジーン・ハーロウも、マリリン・モンローの憧れの人で、映画化されるべき数奇な人生だし、ぜひ映画化を!!
あと、劇中に出てくるハワード・ヒューズが関わった『死の天使』や『暗黒街の顔役』とか、他の映画も観たいと思いました。
掘ったら、いろいろ面白いモノが出てくる人だな、興味深い♪
ハワード・ヒューズって♪
“地球上の富の半分を持つ男”
と呼ばれたらしいです。
Howard Robard Hughes Jr.
アビエイターの意味と、宇宙ロケット
2004年12月公開
スコセッシ監督が本作を取った狙いは何なのでしょうか?
テーマは一体何だったのでしょうか?
単なる伝説の男の一代記という映画だったのでしょうか?
観終わってもしばらく疑問符でいっぱいなままでした
しかししばらくたってようやく自分なりの答えがやっとのことでまとまりました
スコセッシ監督は、この稀代の大金持ちの人生を通じて、アメリカの理想、成功者の在り方を描こうとしたのです
これもまたアメリカの歴史の側面を描くことに他ならないのです
アビエイターとは飛行士のこと
はるか上空から、地上の姿を見下ろす男のことです
地上にいては見えないものが見える男なのです
ハワード・ヒューズは金の力で大空を高く高く飛行する男なのです
映画業界は、アメリカの文化の根幹
航空業界は、戦後アメリカ経済の機関車
どちらも外の世界にオープンなようで、実はクローズな世界
内輪の人間だけで動いている世界だったのです
そこにヒューズは、空から舞い降り、その手を奥深く入れて自分がやりたいこと理想とすることを追求して実現してみせた物語なのです
前半は、映画業界に挑む彼の姿を描きます
飛行機で大散財する彼はまるで、ドン・キホーテのようでもあります
キャサリン・ヘップバーンやエヴァ・ガードナーという超有名女優との浮き名のシーンには映画ファンなら誰しも興味津々になるでしょう
キャサリン・ヘップバーン役のケイト・ブランシェットは、本当は全然似てないのに凄く似て見えます
細くて背の高い姿形の立ち振る舞いが彼女そのものに見えます
その話し方までそっくりなのです
物まねショーかよと笑うほど似ているのです
ぜひ吹き替えでなく字幕版でご堪能下さい
しかしキャサリン・ヘップバーンファンとしては
彼女はもっともっと美人なんですけど!プンスカ!なんですが・・・
後半は、パンナムに対抗する大航空会社を作っていく姿を描いています
パンナムは、いまはもうない航空会社
1991年に破産して、多くの職員と機材はアメリカン航空と、ユナイテッド航空に継承されています
しかし、日本ならJAL に相当するアメリカのフラッグキャリアーだったのです
つまりアメリカを代表する会社であったです
パンナムは権力と癒着してハワードを排除しようとしますが、ヒューズは敢然と闘いを挑み勝利するのです
冒頭の幼少期の母親とのいきさつ、強迫性障害などについての描写は、彼の人間としての説明であって、それ自体がテーマでは有りません
いろいろな問題を抱える一人の人間であるということです
稀代の英雄であることは間違い無いことなのです
アメリカ人の成功者の一つのモデルなのだと思います
つい先日の2021年9月16日、民間の宇宙ロケット「クールドラゴン」が打ち上げられました
3日間も地球周回軌道を宇宙飛行し無事帰還してきたと大きく報道されました
このスペースX社という民間宇宙ロケット会イーロン・マスクは社は、大富豪のイーロン・マスクが興した会社です
その少し前の7月にはAmazonの創業者にして大富豪のジェフ・ベゾスも、自らのロケットで宇宙に打ち上げられていました
この二つのニュースに接して、初めてスコセッシ監督が本作で撮りたかったのはこれだったのだ!と、遂に理解ができた気がしたのです
この二人の大富豪は正に21世紀のアビエイターたらんとしているのだと思います
ハワード・ヒューズを目標として乗り越えて行こうと野望を燃やしているのだと思います
アメリカの成功者とはこういうものである
それをヒューズが示しているからなのです
これもまた強迫性障害なのかもしれませんが・・・
著名経営者の伝記
空を飛ぶことに全力な富豪
夢を突き詰めた人生にチェアー!!
無茶苦茶な人間。雲が必要だから探し出せって、あなた…。でもそれすらもかなえてしまう。
こんなハチャメチャな人に、よく会社の男どもはついていくなあ。気象学者のおじさんがラストにも出てきて笑った。
一見ハチャメチャだけれど、共通の夢があるのかな?
強迫性障害等、何度もピンチに陥るけれど、そのたびによみがえる。
強迫性障害とか、あの女性との付き合い方の背景がちらっとしか出てこないので、その点消化不良で☆1つ下げました。
わがまま・嫌味男の半生とみるか、博打よりもきわどい状況に、その情熱と才覚で乗り切った痛快劇とみるか。途中はグダグダしてるけれど、だからこそ余計に後半の痛快劇にスカッとします。
でも、スカッとしたところで終わらないところが…。
それまでは、ネガティブな感情が高まると発症していたのに、あの成功場面でなぜ?
「未来」ってところで過去の思い出とつなげたかったのかな?
レオ様の演技は、まだ映画をたくさん見ていないせいか、『ギルバートグレイブ』を超えるものはまだないけれど、この作品も動と静、光と闇を描き切って最高です。
手の洗い過ぎには注意しましょう・・・
潔癖症がひどくなった患者のドキュメンタリーを見たことあるけど、どうしたらこんなに社交的で大胆なハリウッド監督・航空会社買収・華麗な恋愛遍歴をする男になるのでしょうか?実話なのだからすごいとしか言いようがありません。肉料理を見ると発症しているようでしたけど、ここだけは精神が病んでいく過程と溶け合わないような気がして・・・もう少しこの病気をメインにして欲しかったです。
圧巻は、燃料切れによる墜落(不時着)シーンなのですが、これよりも終盤における公聴会の議論の方が印象に残りました。ヒューズは何も考えずに思いつきで行動してたように思ったけど、ここまで記憶してるとは・・・ただ者じゃないですね。
それにしても長かった。『地獄の天使』みたいにもっとカットすればいいのに・・・
ギャングオブとウルフオブの中間
ギャングオブとウルフオブの中間といった感じの印象でしょうか。まじめ過ぎず、ふざけすぎず、で安定感がある。
レヴェナントでオスカー獲りましたけど、あらためてスコセッシ作品群のいずれかでディカプリオにあげておくべきだった、と誰もが思っていたのでは。
題材のせいか多少ドラマ性に欠けるが、そのなかでも本作はふさわしい。作品としてはシャッターアイランドのほうがおもしろいですけど。
素、なんじゃなかろか?
夢を追うのにあまりに多くを犠牲にした。もうなんか凄いですねディカプ...
強迫性障害
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