化け猫あんずちゃんのレビュー・感想・評価
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あんずちゃん猫又ではないのね
ややモヤっともするけど、あんずちゃんのキャラが魅力的!!
あんずちゃんは可愛いし面白くてずっと見てられるなーって感じでとても魅力的。
一方で女の子かりんちゃんの方はどうも好きになれず、寂しさ紛らわせからの行動や性格なのはわかるけど、でもなんだかなぁって感じで…
「あんずちゃん」
基本的には人型で呑気なキャラで、でもどことなく動きが猫なのがとても魅力的。
場面によっては猫の姿になるけど、それはそれでとても可愛い!
なんとも言えない表情するところとかが良かった!
「日常パートが最高」
前半はあんずちゃんの日常がメインで描かれる。一応働いてるんだ…って場面から、無免許で普通に警察のお世話なってる…!とか、ゆるい日常が最高でした!
あんずちゃんちゃんと料理とかもしてとても偉い(食材めっちゃこぼすし、イカは地面落とすけど…笑)
山の妖怪?たちとの宴会後、残りもん食べつつの後片付けの様子もなんか良かった。
あんずちゃんの日常ずっと見てたい!
「いざ!地獄へ!」
後半はかりんちゃんの母に会うために地獄へ!って話だけど、え?かりんちゃんのお母さんいるの地獄なの…?って疑問。
まぁ生きてるだけで何かしらの罪を犯しているから人はみんな地獄行きなんて事も言うから、そういうものかのかも知れないけど、良い人そうなのに地獄なのかぁ…ってのはなんだか腑に落ちなかった。
そしてその後のてんやわんやに関しては、まぁ完全にルールを破ってる現世側が悪いわけで、そりゃ死人を勝手に連れてかれちゃあね…
「原付3人乗りの高速逆走はやべぇ!」
流石に危険すぎる!!って気持ちでいっぱいで、なんかすごいヒヤヒヤした!!
「あの後どうなった」
なんやかんやあって母はまた地獄へ戻るわけだけど、閻魔様から「わかってるんだろうなぁ?」的な脅しをされるけど、どんな地獄が待ってるのかは明確にならない。
ルールを破ったとは言え戻った地獄でどんな事が待ち受けているんだろうか…
あれでいいのか…?
「貧乏神に憑かれていた人」
名前忘れちゃったけど、あのおっちゃんはあの後どうなったんだろ?また就職とかできたのかな?っていうか貧乏神ついた状態でも一応仕事決まったりしてたのなかなかすごい事なのでは??
「父の借金」
結局返済はどうやってしたんだろ?半殺し状態になってたけど、それで勘弁してもらったって事なのかな?
酷い目にはあったのかも知れないけど、なんかそれだとまた借金とかしそうだなぁ…
とにかくあんずちゃんが魅力的すぎる作品。
日常パートだけ延々と見ていたい気もする。
そして本作ロトスコープという手法で作られたということで、テイラー映像でもあったけど森山未來さん(猫耳付き)が実際に演じた動きをトレースする感じでアニメーションになっている。
森山未來さんが演じている映像自体もなかなか面白いので、なんかの機会にその映像もう少し公開されないかなー
まったり見るのにちょうど良い作品で、前半は特になんかクスッとくる面白い場面も多かった気がする。
了解まんにゃ〜くらいのゆるい感じで生きていきたいものですね。
大笑いした!
おっもしろかった〜〜〜!
内容全然知らずに見に行ったけど、あんずちゃんの登場シーンからもう爆笑!隣の人も声出して笑ってたのでこちらも気にせず大笑い。終始劇場がくすくす笑って楽しい映画でした。
周りにはいい子ちゃんにしてるけど見えないところでは舌打ちしたりするかりんちゃん。うんうん、いるよね〜、こういう子。父親を名前で呼び捨てかい!と思ったけど、「自分がしっかりきなきゃ」という意識もこういうところからかな。
あんずちゃんによってちょっとずつ「大人のふり」から「年相応の子供」に戻されていく様子とかほっこりした。
後半の地獄からのストーリーはちょっと「??」なところもあったけど、キャラもの映画だからそこまで気にすることはないかな〜ということで特に評点には影響なし。
楽しい映画でした!
ほっこりしながら色々怖い夏休み猫映画
予告編でおもろそうだなって思ってほぼ前情報なしで行きました。
最初はほのぼの系なんだろうなーぐらいなテンションで観てたけど割ととんでもない映画だった。
音にちゃんと空間を感じるし、キャラの演技がいちいち細かい。シーンの描写が緻密で惹き込まれるのに、キャラデザが素っ頓狂すぎてギャップに笑っていました。(ロトスコープだって後で気づきました)
話はシンプルだし、冗長な場面もあるけど、ただのほっこり映画じゃないです。
あんずちゃんがイチイチふざけた存在すぎて面白いです。
個人的にはあんずちゃんがブチギレてたときの猫っぽさがたまらなくツボでした。
あれは猫飼いならきっと分かる。
猫アニメとしてもとても良いものです。
話が進むにつれ、しれっと怖いシーンや生々しさが見えたりして、いい夏休み映画だと思います。
また観たいなぁ。また観よう。
あんずちゃんと行く地獄巡りの夏休み
何とも脱力感たっぷりのファンタジーアニメで、最初に観た時はどうって事ない内容と思ってたら、後からジンワリくる不思議な作品でした。伊豆半島の田舎のお寺に一人預けられた女の子と、お寺に住んでいる化け猫のあんずちゃんとの一夏の物語です。まず、化け猫なのに人間社会で堂々と生きているあんずちゃんと、周囲の人間達がそれを当然のように受け止めている世界観が面白いです。スーパーカブに乗って登場するあんずちゃんの姿や無免許運転で警官に捕まった時のやり取りは爆笑でした。主人公のかりんちゃんは、性格がきつそうであんまりいい子ではないけど、あんずちゃんは、どんなに意地悪されても馬鹿にされても動じないでかりんちゃんを守るマイペースで優しいところがいいですね。あんずちゃんのキャラは、藤子不二雄と赤塚不二夫を混ぜて宮﨑駿風味を足したゆるキャラっぽく、森山未來のおっさん声の吹替は、人によって好き嫌いが分かれるかも。映像はフランス人スタッフが大勢参加しているためか、パステル調のきれいな色使いでした。役者では、森山未來の声が正直微妙だけど、最後の方では慣れてきます。
あんずちゃん可愛い。
人間臭い化け猫と貧乏神のキャラが良い
原作も何も知らない状態でしたが、たまたま時間が空いたので鑑賞しました。
思いがけず面白かったです。
昭和のグータラおっさんのような化け猫や貧乏神が愛らしく見えてきます。
複雑な環境のせいか子供ながらに人の顔色を読んで同情をひく術を身に付けている猫っかぶりの女の子にも甘やかさずあんずちゃんなりに正直に接するのですが、お互い煩わしそうな関係性がどう変わっていくかも個人的には見どころでした。
可愛いらしい絵柄のアニメですが小さい子には世界観や内容が意味不明かもしれません。
割と大人向けなのかも。
なんとも変な映画!親に捨てられた都会の子供が田舎で友達を作る、死...
なんとも変な映画!親に捨てられた都会の子供が田舎で友達を作る、死んだ母親に会うために彼岸へ旅する少女、妖怪と少女の疑似親子的交流、と要素だけ挙げるとそれこそジブリかと思うくらい王道なのだが…まずトトロ的ポジションを37歳フリーターの化け猫(中身は森山未來!)なのが、おかしい。他の妖怪連中も神秘性のかけらもなく、ぬぼ~っと出てきてしかもたいして役に立ちゃしない。見方はダメ人間ダメ妖怪ばっかりなのに、終盤では迫力のカーチェイスから、いたいけな小5ヒロインの面前で繰り広げられる容赦ない暴力展開!閻魔大王のほぼヤクザ的凄みよ…。それでもなんでも、なんとかくぐり抜けてやっていこう、というええ加減な逞しさ、みたいなものに貫かれている。変な映画だが、良い映画だった。
姿が猫に変わるだけで、こんなに印象がキュートでまろやかになるのものでしょうか。見た目と異なり中身はおっさんという「ギャップ萌え」も発生しているようです。
「カラオケ行こ!」「1秒先の彼」の山下敦弘監督とアニメーション作家の久野遥子監督がタッグを組み、いましろたかしの同名コミックを日仏合作で映画化し、アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品された長編アニメーション。
●ストーリー
ある豪雨の日、南伊豆・池照町の一角にある草成寺の住職が段ボール箱の中で鳴いている子猫を見つけます。その猫は「あんず」と名付けられて大切に育てられますが、奇妙なことに20年が過ぎても死ぬことはなく、30年経った頃には人間の言葉を話して人間のように暮らす化け猫となっていました。現在37歳のあんずちゃん(森山未來)は、飼い主であるおしょーさん(鈴木慶一)の養子となり、寺の仕事を気まぐれにこなしつつ、日常生活をおくっていたのです。たまに原付バイクに乗って移動し、マッサージ師のアルバイトもしていました。但し、ノーヘルと無免許を警察に指導された後は自転車に乗り換えています。
見た目は愛らしいのに、食事中にオナラはするわ、立ち小便もするわ。しぐさは完全なおっさん。 おしょーさんに拾われた際に、安心させるような笑い声を掛けられており、それに似た「ニャッハッハッ」という高笑いをよくします。
ある日、親子ゲンカしたまま行方がわからなくなっていた住職の息子の哲也(青木崇高)が、11歳の娘かりん(五藤希愛)を連れて寺に帰ってきます。かりんの世話を頼まれたあんずちゃんは、仕方なく面倒を見ることになります。
しかし逆に金をあんずちゃんにパチンコで使い込まれる等、迷惑を被ることに。またかりんには、亡くなった母に会いたいという願望があり、それを叶えて名誉挽回したいあんずちゃんは、彼女と一緒に上京するのです。さらにどういうわけか、地獄へと繰り出すことになります。
●解説
今作の最大の特徴は、実写映像を基にアニメーションを作る「ロトスコープ」と呼ばれる手法を採用したことにあります。山下監督が演出し、撮った映像や音声に基づき、久野監督がスタッフとアニメーシを作り上げました。
あんずを演じた。中の人”は、森山未来。ロトスコープの効果は抜群で、躍動感あふれる森山の動きと豊かな表情があんずに乗り移っています。シンプルなアニメ化ではこの味は出せなかったことでしょう。これだけで一見の価値ありです。
山下監督は過去の実写作品と特段、変わらずに演出したといいます。「全身で芝居をするタイプ」と評するあんず役の森山未来については「猫っぽい動きを注文したりはしたけれど、わざとだらしない感じでやってくれて、苦労はありませんでした」と称賛します。 一方、久野監督は「動きが出すぎてしまうか、普通のアニメの感覚で止めすぎてしまうか。うっかりすると、どちらかになってしまう」と、難しさを語る。ただ、大きな発見もあったといいます。「人間は思ってもみない動きをするので、自分も、アニメーターたちの頭も拡張されていく感覚がありました。初めて監督という立場で長編を手がけたことで、『お芝居の大切さ』が身にしみました」。
脚本開発にあたっては、制作に加わった仏のアニメスタジオ「MIYUプロダクション」の意見も多分に取り入れました。その結果、仏側の反応が良かったといいます。その結果、あんず以外の妖怪の登場シーンが増加。
あんずちゃんにしか見えない貧乏神とか妖怪とかが現れるとぼけたエピソードは脱力系のコメディーとなっています。貧乏神やカエル、たぬき姿の妖怪たち。えんま大王まで出てくる後半のドタバタ劇は笑いを誘うことでしょう。同時に、かりんの母への思いが浮かび上がり、今までの反抗期一色だったあんずが、ひとりの娘として可愛らしく思えてくるのです。頼りない父親だけど、それでも親として認めているかりんの気持に触れるとき、ちょっとグッとくるものを感じることでしょう。
●感想
姿が猫に変わるだけで、こんなに印象がキュートでまろやかになるのものでしょうか。見た目と異なり中身はおっさんという「ギャップ萌え」も発生しているようです。
人を食った話だと、あきれることなかれ!タイトルと設定と絵柄から予想される興趣のはるか上を行く佳品でした。だらしない中年オヤジのごときあんずちゃんは情に厚い人格者~トラ柄だけに寅さん的(?)で、頼りない父親を、不満だらけでも慕うかりんを見守る。その距離感が絶妙で、多感な少女のひと夏の物語としてみずみずしいなと思えました。
ただし、かりんの母親に会うためにあんずちゃんと地獄に行くという展開、特に閻魔様まで登場し、閻魔様の手下となる妖怪とあんずちゃんたちがバトルを繰り広げるところはぶっ飛びすぎて、ストーリーについて行けませんでした。その辺が同じ異界を描く新海誠監督作品との違いでしょう。
「生きてればいいことあるから」かりんのみずみずしい表情がさらに傑作へと導いている
ここのところ、不満足なアニメ映画が続いていたのですが、久しぶりに素晴らしいアニメ映画に出会えました。後半は涙目になり、それでいて懐かしさと心地良さを感じました。
化け猫のあんずちゃんは、ドラえもんをおじさんっぼくしたキャラですが、かりんを優しく見守る姿に好感です。
かりんは、舌打ちするリアルな現代っ子ですが、みずみずしい豊かな表情が印象的で、作品の質をさらに高めているように感じました。
「生きてればいいことあるから」は、劇中でかりんの母親が言ったセリフです。今、自殺を考えている人たちにぜひ届けたい言葉です。前向きに生きていける人間になりたいですね。
往年の名作を現代的にアップデートした感触があり、アカデミー賞のアニメ部門にノミネートされる可能性は高いと思います。
不思議で微妙で愛おしい
癒されないけど、憎めない。
可愛くないのだが、愛おしい。
微妙で褒めにくいのだが、嫌いになれない。
不思議な作品でした。
キャラたちが法を犯したり、過激な暴力表現があったりと、ややとっつきにくい部分もあったが、アニメーションというオブラートが上手く機能していたと思います。
実写をアニメ化する手法故か
”あんず”と”かりん”の地獄巡り
実写映像をアニメ化する「ロトスコープ」という手法を使って制作されたアニメということでしたが、私の鈍感さゆえか、正直普通のアニメとの相違が感じられませんでした。
それは脇において内容的なところでは、化け猫であるはずのあんずちゃんが、普通に人間社会に溶け込んでおり、愛らしいオッサンそのものを演ずるという世界観が心地よかったです。借金取りに追われる父親に、祖父が住職を務める伊豆のお寺に半ば置き去りにされてしまったかりんが妙に大人びていて、いかにも現代の女の子っぽかったのもキャラクター設定として良かったと思います。
終盤亡くなった母親に会うために地獄に侵入したあんずちゃんとかりんの冒険や、対峙する閻魔大王のユーモラスなヤクザ感も絶妙で、終始温かい空気に包まれたお話でした。
惜しむらくは、「ロトスコープ」の良さを実感できなかったことくらいでしょうか。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
夏休みにぴったり
若干憲法論の観点から怪しい部分はあるものの(本文参照)
今年265本目(合計1,357本目/今月(2024年7月度)28本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」→この作品「化け猫あんずちゃん」→次の作品「」(明日予定))
日仏合作という事情があるので、日本の文化もフランスの文化もあり、またこの映画の一つの論点となる「現在と過去」「この世界と来世・地獄」といった普遍的テーマも、一般的な日本の考え方とは「ちょっと」ずれたかなと思える点はありますが、それでも許容範囲かなといったところです。
ここでは辛口のコメントが多いですが、おそらく上記の事情で日本のこうした事情や、夜逃げ・借金夜逃げの事情(借金返せだの何だのの張り紙。日本と違い、フランスでは債権者代位権の行使が日本より普通なので、あのようにはならない。日本の民法はフランス民法を借りているので同じ趣旨の条文はあるが(423)、ほぼ使われていない)など、やや似ている点も違う点も明確にあります。こうした点に関しては日韓合作や日台合作などならともかくも、ほぼ地球の裏側というほどの日仏合作ならもう仕方がないのでは…といったところです。
個人的には自転車の件など日本でもフランス民法基準でもアウトだろうという部分はままあるものの、当事者は小学5年生だったか(10歳か11歳といっていたははずなので)の年齢で、そこまで突っ込んでも仕方がないので、そこは大目にみました(減点なし)。
ただ、若干この映画は憲法論に踏み込んでいる部分があり、その補足がなかったのが惜しかったところです。以下触れながら解説します。
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(減点0.3/「マッサージ」を手伝うなどの行為と、「マッサージ」かどうかの説明が不足)
序盤で主人公?のあんずちゃんが代わりに押しているシーンですね。
日本では「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」という法律があり(以下、一般的略称の「あはき法」で統一)、これらの職業は規制がかかっています。もっともこれは、制定当時も今も、視覚障害者(以下は、視覚障がい者に対して「眼が不自由ではない」という意味で「健常者」という語を用います)の職域として守るべく作られた法律で、現在令和6年においても、健常者による専門学校などは開けません(令和5年まで最高裁まで争われても敗訴しています)。
しかし、同あはき法は「マッサージ」などの厳密な定義をおかなかったために、「リフレッシュマッサージ」や「整体」「カイロプラクティック」といった「法の想定していない施術」がどんどん増えていくことになります。これも最高裁判例まで争われ、「…それ故前記法律が医業類似行為を業とすることを禁止処罰するのも、人の健康に害を及ぼす虞のある業務行為に限局する趣旨と解しなければならないのであつて」(最裁昭和35.1.27)と「実際に健康被害等が生じないものまで罰することはできない」という結論になった事情があり、これを契機に整体・カイロ等が現在においても存在します。これらは最高裁の判例の建前では「怪我をさせない範囲で」というものですが、実際にこれにより怪我をしたといった事例が消費者庁や国民生活センター等に紹介されていることもご存じの通りです(よって、整形外科医とこれらとは険悪どころの騒ぎではなく、患者に対しても「整体・カイロ等を受診した方は当院での治療はお断りします」などというありさまです)。
ですが、令和6年度の現在においても、視覚障がい者の社会進出の一つの類型に、いわゆる法で定められるあはき法による「正規の施術」があるのに対し、健常者のそれ「もどき」はどうしても料金設定や予約の取り方などで有利であり(あはき法のこれらの施術は医療に類するものですから、値段設定まで法で縛られます)、こうした「整体・カイロ等」の存在によって、視覚障害者の方の職域が奪われているのは現在においても程度の差は縮まっても変わってはいません(現在は読み上げソフト等の普及でIT職に就く方もいます)。
そうであれば、映画の描写で明確にわかるのは「無資格マッサージである」という点だけであり(30分追加でいくら、というような取り方は「正規の施術者は」できません)、この点については日本の福祉事情にかんがみて適切な描写が欲しかったです(もっとも、本映画はこうした論点が結果的に抜け落ちたものであり、積極的悪害があるものではないと思います。フランスに「あはき法」によるような視覚障がい者を一定程度守る職域があるかは不明)。
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