リバウンドのレビュー・感想・評価
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見やすい作品。
周辺でも数えるくらいの劇場でしか上映していない小規模作品の模様。
他に観たい新作があったのだがそちらはさらに小規模展開のようで少し離れた劇場でしか上映していなかったため代わりにこちらを鑑賞することに。
まず20台半ばのコーチが六角〇児さんに見えた。元MVPにも選ばれた選手らしい。
そんな彼が職員会議で「廃部はさすがにやりすぎなのでせめて形だけ残そう」という提案の中でバスケ部のコーチを任命される。
コーチは名簿情報などから選手集めに声掛けをしていき、少しずつメンバーが集まっていくというもの。
ストーリーや展開はよくある感じのもの。ただこれは実話を元にした作品ということもあって、そういった意味では凄いなぁと感心した。
試合に出れるギリギリの人数のままストーリーが進行していき、当然他のチームができる途中交代などがなく相当消耗する。当然だろう。
そんな中で初めての試合でいきなり無効試合?のようなかたちとなり、さらにその中でトラブルがあり6か月の出場停止処分を食らう。
誰もいなくなった体育館でコーチが一人荷物整理のようなことしているときにふと棚からDVDが出てくる。(当時のお話ということもあってかケータイがガラケーでPCのOSがWindows XPだった)
内容はかつて選手時代の優勝インタビューでの自分の様子が映っているものだった。
それを見て忘れかけていたものを思い出し気持ちを新たに事実上の解散状態となっていたチームメンバーをなんだかんだあって再招集し、そして試合に挑み勝っていく。普通に凄い。
チームメンバーの中でも最初の方で実力者同士で仲の悪かった2人は試合中「へいパス!」と言われて他のチームメイトにパスする流れがあり、もうそれ花道と流川の関係性じゃん。
しかも片方は足首傷めて一度バスケ辞めて賭けバスケ?みたいなことやってトラブってたりとか、そこなんか三井じゃん。
他にも後半で急に目覚めた試合出場経験がないメンバーは、あの3ポイントでのスロー演出もあってメガネくんじゃんとか。
そもそも人がいなさすぎてバスケ部が廃部寸前でそれなりに実力のあるメンバーはいるもののチームとしては弱小なのだが、練習だの色々経て快勝していく姿はスラムダンクそのものじゃね?とおもう人は多いのではないだろうか?
いや、スラムダンクがこちらの話を参考にしていたのか?どっちだ?たまたま?
まぁどっちでもいいか。
途中で突如登場した自称マイケル・ジョーダン2世みたいなおちゃらけキャラのバスケ未経験者はまさかのそこそこうまい人だったんだけど、試合途中のアクシデントで肩を骨折する大ケガを負い、途中から試合には出ることができず少しかわいそうだった。
最後は強豪校との決勝戦でいい感じで追いついていくも結局は敗北。そこがいい。
バスケのルールとかほんの少ししか知らない程度だけど、コミカルなシーンもあったりとストーリーもわかりやすく全体的に見やすい作品だとおもった。
試合に勝つに連れて学校中でもバスケ部の活躍が広まっていき話題となり、先生たちも喜び試合会場に行っては応援したり、少しずつだが女の子のファン?も応援にくるなど盛り上がりをみせていた。
ラストの方では実際の選手の写真との比較みたいなのが流れたんだけど、コーチ本人と似すぎ。
というか他のメンバーとかも結構似ているようにおもった。
そしてその後のメンバーがどうなったのかも少しだけ語られていた。
コーチを含めてチームで苦楽を共にする姿には青春を感じた。スポーツっていいものだなぁと。
などとおもいつつもチームスポーツにそんなに興味はないんだけども。
涙腺直撃の韓国版REALスラムダンク!!
長年スポーツを見ていると「こんな展開はフィクションだと逆に嘘臭すぎて成立しないよな……」と思えるような奇跡的シーンに出くわすことが稀にあります。
本作は韓国で実際に起きた「嘘っぽい」展開を実話ベースとはいえしっかりとフィクションに仕上げた一作でした。
本当に嘘でしょ? の連続で、ボロボロになりながらも勝ち進んでいく釜山中央のメンバーたちとコーチが一人ひとりがとてもよく描かれ、時に笑い、終盤は涙を流しっぱなしの素晴らしい作品でした。
迫力ある試合シーンも素晴らしいのですが、エンドロール付近で写される実際の映像と劇中の映像の「コピーっぷり」にも驚かされます。
映画館で見れて本当に良かった一作です。
青春ばんざい
2012年、廃部寸前の高校バスケ部の
新任コーチが中学生から選手を
勧誘するところから始まり
集まったわずか6人の選手とともに
全国大会を目指す実話を基に映画化した
青春スポーツドラマだもの
そりゃ結果がわかっていても胸熱になるし
感動するし泣けるのである😂
実際の試合中の写真などを見ると(エンドロール)
再現率高い‼️コーチもそっくり😂
青春っていいなぁ。
スポーツっていいなぁ、イケメンやなぁ♥️
眼福眼福😍←
ギボム役のイ・シニョン が好みです😍
映画みたいなホントの話を 映画化したら…面白いに決まってるだろっ!!
全国大会でこんな事があったんですねぇ。
やってやるって言ったってフツウあり得ないだろって!伝説だろって!
事実は小説よりも奇なりを地で行った高校バスケの奮闘物語は、いま部活をがんばる中学生や高校生にぜったい推奨ムービーだったのだ!これは…見ろ!
コメディもよかったなー!
ざんねんながら広い映画館内は私含め2名の観客(T_T)でしたが、、
ひとりでクッククック笑ってしまいました。
ムカついてボール投げたの避けたらイジワル審判にクリーンヒット・・・(*´Д`)
勝ち報告を聞いた先生、ひっくり返る などなど・・笑
吹き出しましたよホント
そしてまた、ずいぶんと上手~く現物に寄せてましたね~~笑
港の外呑みの哀愁感からして、どうしたものか六角精児さんのイメージがよぎってしまうコーチをはじめ、ラストの答え合わせもハイ・クオリティな寄せっぷり。
このあたりも実話映画的★好感度は高かったぞー!
そうか、最後、優勝はできなかったのかー(._.)
結局2名退場って3人で!??うわー凄っ。それでも点差縮めたってか。。
とか、、ラストは残念なんだけど不思議と残念さは少なく、むしろ誇らしさなんかを感じる締めくくりになっていたな。これはきっと決勝のハーフタイム時のコーチの説法「これからも人生は続いていくんだ」という名言が、観客のワタシにも刺さっていたから、だから負けても誇らしさが残ったのだろう。
おっと!なるほど~。
これってつまりですよ、名監督のモチベーション効果を疑似体験できたってことか!
ふふーん。なかなかやるじゃないか。
ってことで⭐︎4.5あげちゃう。
けっこうよかった
序盤が表現の浅さが目立って、大丈夫かと思ったが物語が進むうちにだんだん気にならなくなる。しかし選手が皆、短髪で同じユニフォーム、同じような体型であるため全く見分けがつかない。なので、これ誰だっけ?と常に気になって物語に没頭できない。人の顔の見分けが得意な人なら問題ないだろう。試合もお話もすごく面白かっただけに残念だ。
すべてのバスケ物語は《スラムダンク》である
かつては強豪だったけど、いまはすっかり落ちぶれたバスケ部を立て直していくって話なのね。そして部員が6人しかいないのに、全国2位になってしまうという。
「ええ話やのう」と思って観たけど、これ実話ベースなんだよね。そしたら、実話の方は、こんな良い話じゃないでしょ多分。
6人で勝ち上がれるって、相当6人がうまくて、それを集められたってことは、色々やってるよね。コーチが良い人だから集まりましたって話じゃない気がする。
映画的にはコーチがどんどん困るのがいいね。
なかなか部員が集まらなかったり、集まったと思ったら「こいつがいるならやめる」と言い出したり。
「こいつがいれば勝てる」というセンターは強豪に引き抜かれて、ボロ負けしちゃうとか。
物語的に、やっぱり弱い人の動きが気になるね。
ずっと試合に出られなかったのにバスケを続けたジェユン。これ本当にバスケが好きなんだよ。そのジェユンが出場せざるを得なくなってスリーポイントを決めるところは泣けるね。
『木暮、フリーだ、打て』と言われたメガネ君みたい。《スラムダンク》だよ。
最初からいたのに、途中で親にやめさせられちゃうバスケ部の二人も気になるんだよね。本当ならやりたかったろうねって。その二人が応援サイドで描かれて、いいよね。
でも、この二人をバスケ部に戻さないってことは、その時点で超少数精鋭のエリートチームになってると思うの。だからジェユンも下手みたいに描かれてるけど、恐らく普通の基準でみるとめちゃ上手いんだと思うよ。
そして数々のピンチをこえて勝ち上がり、さすがに決勝では負けるんだけど、チーム内で反目していたエース二人は理解し合う。《スラムダンク》だね。
そんなこんなで、実話を描きながらも、きちんと登場人物を困らせて葛藤を描いてくるところが、しっかりしてるなと思ったよ。
中高でバスケをやってた人にとっては
「スラムダンク」より刺さるかもしれません。
とてもよい作品でした。
別件で、厳しい言い方になりますが、高校卒業後にバスケができなくなるようなケガに気づかないコーチはコーチとしてどうなんでしょう。もし、知っていてさせているとしたら人としてどうなんでしょう。
でも、当人にとってはどちら(つまり、ケガをおして出場した方がいいのか、将来を考えて出場しない方がいいのか)が幸せなのかはわからないところが、人生の不思議なところではあります。
ユニフォームがもろにポカリ色なのが笑いました。
バスケットボール版「がんばれ!ベアーズ」‼️
考えてみた‼️実写のバスケットボール映画って⁉️「コーチ・カーター」⁉️フツーに面白いけど、取り立てて大騒ぎするような映画じゃない‼️すなわちバスケットボールというスポーツは映画の題材としては鬼門‼️そんな中、バスケットボール映画史上最高作かもしれない作品が今作‼️いわゆるバスケットボール版「がんばれ!ベアーズ」‼️弱小バスケット部を立て直すため雇われたダメコーチ‼️有望選手を他校に引き抜かれる‼️エース二人の過去の確執‼️足首に爆弾を抱えたエース‼️警察沙汰を起こして廃部の危機‼️才能ある1年生の入部‼️才能爆発させた1年生の怪我による出場不可‼️まったく才能がなかったもう一人の1年生の突然の覚醒‼️数名の退場により5対3の絶対不利の中での決勝戦‼️ホントにスポ根映画の王道な展開‼️無条件に好きです、こういう映画‼️出来ればヒロインとして魅力的なマネージャーとかがいたらヨカッたのですが‼️実話の映画化にそこまでの期待は欲張りですね‼️
円陣
やっぱスポーツ物は熱くなる。
良作だった。
実話を元にした話らしい。
エンディングで当時のスチールとカットが重なる。忘れられない一瞬を呼び起こすかのようだ。
ゲーム中のシーンはスピード感もあって良かったのだけど、いかんせんバスケ映画となるとどうしてもスラムダンクを思い出す。
アニメと比べちゃいけないんだけれど、どうしてもアレを超えられない。
シーソーゲームの緊迫感までは伝わりきらなかった。
一際目立ったのが円陣のかけ声だ。
コーチが「中央高!」と叫ぶ。
在らん限りの声を張り上げ、選手達を鼓舞する。
その背中を押すコーチの気合が伝わってきた。
誰もが持っているであろう青春の1ページ。
焦がれるように思い出すには充分だった。
そして、スラムダンクを見たくなった。
原作者による映画の方。
漫画派の俺にしてはすこぶる珍しい。
楽しんで夢中になれるもの
少し笑ってたくさん泣けた。
バスケは好きだけど下手で試合に出たことのない男の子がシュートを決めていくところとか、泣けてきた。
相手チームは数に入れてないのに、チームメートは足手まといに扱っていないのがよかったなぁ。
選手6人それぞれがしっかり活躍するのがよかった。
勝利する場面は最後の試合に取っておくんだな、と思ってたら負けたんだ。
それでも6人で、最後は3人で点差を縮めたってすごいことなんだろうな。
最後に流れる歌の歌詞の字幕入れてほしかった。
バスケは終わっても人生は続く。
子どもたちにスポーツ教えてる指導者みんながそう思ってくれてるといいのにな。
これぞ青春!実写版スラムダンク!
コーチが最初キャイ~ンの天野さんにしか見えなくて、なんとも言えず不思議な親近感から始まりました(笑)
よくある弱小チームを率いる系で、
チームに1人は「怪我とかのせいでヤサグレてしまった生徒」もいるし、
チームに1人は「その競技は大好きだけど最初はめちゃめちゃ下手な生徒」もいるし、
チームに1人は「無駄にひょうきんで無駄に自信家だけど意外にも既に実力があり、かつムードメーカーとして大事な生徒」もいるし、、。良き。
主人公的な生徒とヤサグレてる(足首を傷めている)生徒は、
当初全然分かりあえない感じで相性も悪そうで、これチームとしてまとまるのかな?主要選手のこの2人がチームの要なのに。。と心配してましたが、
見事に和解や理解や意気投合していく感じがも〜〜〜〜うこれぞ青春!!!とアツかったです!!
新入生徒2人、ひょうきんな彼の活躍と怪我、その崖っぷちからの一番下手だったもう一人の新入生徒の思わぬシュート能力、開花させた実力。ノーマークの選手の活躍でどんどん相手チームの戦略が翻弄されていくのは痛快でした!
実話ベースの映画でよくある、エンドロールで本人画像が出てくる時、顔つきだけでなく試合中のポーズも似ていて、製作陣の本気度が分かりました!!
ガンホら2人は「俺達は主力選手2人と違ってきっと高校卒業したらプロチームとかからは声がかからないだろうな」と話していたけど、エンドロールではその後選手としてプロチームに所属したようで、「あ〜良かったね。。!」と思いました。
とりあえず主役選手役の彼がめっちゃカッコ良かったので、その意味でも見て良かったです!!!
Overtime
元バスケ部なのでこういったスポ根作品には目がなく、韓国で実際に全国まで5人で駆け上がったという事実は小説よりも奇なりを体現したような実話というところにも惹かれて鑑賞。
いやー素晴らしかったです。これが実話という事にもひとつ驚きましたし、廃部寸前の部活を立て直して、コーチも選手も互いに高め合って成長していく過程が素敵すぎて感極まってしまいました。
最初こそダメダメコーチで、プレイヤー目線でもしっかりと愚将だなと分かる指揮の取れなさにはイラッとしましたが、この1試合きっかけで自分自身を見つめ直して、選手とのコミュニケーションや自身の戦術のやり方の見直しだったりと、登場人物の成長がしっかりと感じ取られてよかったです。
チーム1人1人の個性を活かしてのプレーは王道ですがやはり熱く、センターで才能を開花させるもの、パスなどの司令塔ポジションや連携プレーで魅せるもの、長距離砲で魅せるものなど、各々の個性がこれでもかと出ていて、センターポジションだった自分もよく取った!とかよく入った!と実際の試合を観ているかの如く手に汗握りしめていました。
少年ジャンプの友情・努力・勝利の三原則がしっかり備わっており、ジャンプっ子の自分としてはこれまた手に汗握りっぱなしでした。
こういうスポーツ作品はどうしても多少の誤魔化しが入ったり、もうそのまま出しちゃえ!のノリで雑なプレーが出ちゃったりするもんなんですが、今作は小細工なしで演者さんがしっかりプレーをしていたのが好印象でした。
バスケをやっていた身なので、プレーの難しさだったりは分かったりするので、クイックターンしたりフェイクして抜いたり、ゴール下通過してからのレイアップだったり3ポイントシュートなんかはたくさん練習しないとできない代物なので、演者の皆さんの努力の賜物だなと関心しっぱなしでした。
しっかりとチームの1年を描き切ってくれて、時に眩しく時に厳しい現実がそこにありましたが、淡々と進むわけではなく映画としての完成度も高く、応援上映なんかあれば現役時代ばりに声出していたと思います。
その後の彼らの様子もエンドロールで流れますが、演者とモデルの方々がそっくりすぎるところにまず驚きましたし、その後6人中4人がプロ入りしていてすげぇー!ってなりました。
足首は治らなかったのか…と無念めいてしまいましたが、無事が何より。
映画という形で偉大な事実が受け継がれていくのは最高だなと思いました。久しくやってはいませんでしたが、バスケをあの頃のようにやりたいなぁってなりました。学生時代が眩しい限りです。
鑑賞日 4/26
鑑賞時間 18:40〜20:55
座席 H-4
【弱小高校バスケット部のたった6名のメンバーと新米コーチが起こした奇跡を描いた作品。様々なアングルから撮影した迫力とスピード感溢れるバスケシーンを収めたカメラワークに痺れ魅入られた作品でもある。】
ー 尺、2H2Mの映画であるが、個人的には体感1H30Mであった。面白い映画あるあるである。特に中盤以降の釜山・中央高校が勝ち進む試合には引き込まれた作品である。-
■カン(アン・ジェホン)は且つては名門の釜山・中央高校のOB。バスケットボールチームは弱小で選手も僅か。そんな中央高校のコーチに就任するが・・。
最初の大会で最強高校と対戦し、審判にボールをぶつけてしまい六ヵ月の正式大会出場停止を喰らった釜山・中央高校。
◆感想
・カンはコーチ就任後、選手獲得のため、自らスカウト活動を行う。そして見つけた賭けバスケをしていたペ・ギョヒュク(チョン・ジヌン)。彼は右足首を痛めており、且つて試合直前にサボタージュしていた。で、同じチームだったギボムとは犬猿の仲である。
・中学時代はMVPになりながら、身長が伸びず高校に入り伸び悩んでいたギボム(イ・シニョン)にも声を掛け勧誘する。
”試合に出れた方が良いだろう?”甘い囁きである・・。
・ストリートバスケ対決でカンは負けつつも、チョン・ガンホ(チョン・ゴンジュ)を誘い、サッカー選手の長身ホン・スンギョ(キム・テク)を
”センターは花形だよ。ほら、アイドルグループでも一番可愛いのは・・。”
とコレマタ甘い囁きでチームに招聘するのである。
■序盤はカンの選手集めのシーンが可笑しい。
だが、彼の目に狂いは無かった事が後半、証明されるのである。
・更に一年生で自称マイケル・ジョーダンのチャン・ジヌク(アン・ジホ)、小学三年からバスケをやって来たホ・ジュエン(キム・ミン)も加入する。
ー で、チャン・ジヌクがスリーポイントシュートは入れるは、ドリブルは巧いは・・、の一方ダメダメなホ・ジュエン。
この設定も後半効いてくるのである。巧いなあ。-
■3年間、バスケをやった者から見ると、僅か1週間でたった6名で決勝に勝ち残ることは奇跡であると思う。
何故なら、通常は今作で他校がやっているように正選手を5名決め、随時No2と交代させるのが、私の時代でも常識であったからである。
これも、この映画の中盤以降の試合のシーンを盛り上げる要素であるし、選手たちが疲労困憊になりながらも戦う姿が、物凄く心に響くのである。
更に言えば、この映画の物語のベースが実話である事にも驚く。
・ペ・ギョヒュクが右足首を痛めており、且つて試合直前にサボタージュしていたために、同じチームにいて苦い目に遭ったギボムとの関係性は最初は最悪であるが、徐々に二人の関係性が好転していく様も良い。
WCで痛みに耐えるペ・ギョヒュクにギボムが戸の下から包帯を差し入れるシーンは沁みたなあ。
そして、ギボムからの的確なパスをペ・ギョヒュクが宙で受け、アリウープを決めるシーンはグッと来るし、興奮する。
・更に、チャン・ジヌクが負傷退場してしまった後に、初めてコートに立つホ・ジュエン。
最初はオドオドしており、戦力にならないが彼が密かに夜、スリーポイントシュートの練習をしている事を知っていたカンは、彼を励まし、敵がノーマークにしていたホ・ジュエンが、次々にスリーポイントシュートを決めるシーンは興奮したなあ。
カンコーチ自身の成長も垣間見えるシーンでもある。
■ラスト、2人がペナルティで退場した後、残り3人で10点近くまで追い上げたというテロップや選手たちのその後の人生を映した実際の映像もムネアツであったなあ。
試合終了から、新たなる人生は始まるんだよなあ。
<今作が素晴らしいのは、選手6名のキャラクターがしっかりと立っている点と、試合を重ねるごとに結束して行く姿である。
そして、それを支えるのが、まるで試合を直ぐ近くで見ているような、様々なアングルから撮影した迫力と熱気とスピード感溢れる試合の光景を捉えたカメラワークである。
今作は、バスケットボール映画としては、白眉の作品であると思います。>
寄せ集めな奇跡と努力。
廃部寸前の高校バスケ部の新任コーチとなったカン・ヤンヒョンと残った部員、声を掛け集まった部員、新人部員の計6人交代選手がいないギリギリの部員で全国大会を目指す話。(実話)
新任コーチとなり部員達へ挨拶から始まるが集まってる部員はたったの4人、その場から2人は去り、部員のスカウトから始まってく新任コーチ…。
いやぁ~面白かった!
嘘の様な実話に韓国作品らしいユーモアとコメディタッチで味付けされてて終始面白かった。
ちょっと熱いコーチと少し喧嘩っぱやい選手達と不運が重なって出場停止とか、その後のコーチ、選手の団結力、ちょっと不仲だったギボムとギュヒョクの友情と足首を痛めてるギュヒョクへの思いやりには涙。
こんな面白いのに観てる鑑賞者は少なめ、こういう面白い作品があるから映画を観る旅はやめられないのよ。
ただ一つ悔やんでる事は、朝食った麻婆チャーハン(少し辛め)の辛み成分が本作観てる時に腹にきて若干の腹痛(笑)
その腹痛がなければもっと楽しめたんだと思ふ。
決勝の前半よりファールで2人退場の後半戦で点数詰めたのが凄いね!
素質が開花するのは、いつだって逆境とそれに立ち向かう仲間がいる時なんだと思う
2024.4.27 字幕 MOVIX京都
2023年の韓国映画(122分、G)
2012年に実際に起きた釜山中央高校バスケ部の奮闘を描いたスポーツ青春映画
監督はチャン・ハンジュン
脚本はクォン・ソンフィ&キム・ウニ
原題は『리바운드』、英題は『Rebound』で、ともに「リバウンド(バスケ用語)」という意味
物語は、2010年の韓国・釜山にある釜山中央高校の様子が描かれて始まる
度重なる屈辱的な敗戦続きのバスケ部は、学校のお荷物ではないかという議論が深まり、校長先生(ソン・ヨンサム)は「廃部」を口にする
だが、イ先生(イ・ヒョンヒュク)は「形だけ存続させましょう」と、元選手の卒業生カン・ヤンヒョン(アン・ジェホン)をコーチに据えることを提案した
なんとかクラブは存続になったものの、「形だけ」とは思っていないヤンヒョンは、本気で勝てるチームを集めようと躍起になる
スランプに陥っているギボム(イ・シンヨン)、足をケガしてバスケを諦めたギュヒョク(チョン・ジンウン)に加え、路上バスケで片鱗を見せたガンホ(チュン・グンジョ)、サッカー部から引き抜いたスンギュ(キム・テク)、高身長のジュンヨン(イ・テヒ)などが加入することになった
だが、新チーム初戦のその日、ジョンヨンは両親からの要望で対戦チームである龍山高校に入っていたことがわかり、ゲームは荒れ模様になってしまう
相手のエースであるホ・フン(イ・ソクミン)を中心としたゲーム展開に良いようにあしらわれてしまい、苛立ったヤンヒョンは取られたファールに抗議し、審判に悪態をついたことで退場になってしまう
さらに選手が仲間に投げたボールが偶然審判に当たってしまい、その結果、没収試合となってしまった
そして、チームには6ヶ月の対外試合禁止処分が下ってしまうのである
物語は、どん底に落ちたヤンヒョンが自身の現役時代のバスケノートの言葉「リバウンド」に出会い、保管されていたインタビュー映像に触発されて、再起を目指そうとするところから動き出す
ギボム、ギュヒョクに声を掛け、ラグビー部に入っていたガンホとスンギュもチームに加わる
そして、新入生が来る来年に向けての基礎づくりを始めていく
季節は変わり、マイケル・ジョーダンを目指すお調子者ジヌク(アン・ジホ)、試合未経験だがバスケを愛するジュユン(キム・ミン)も入部することになった
そして、大韓バスケットボール協会の長旗大会の幕が切って下ろされるのである
映画は、ほぼ実話ベースになっていて、映画のラストでは「実際の映像(写真)と同じアングルで撮られたシーン」などが登場し、チームのメンバーたちの勇姿が映し出される
ギボム、ガンホ、スンギュ、ジヌクはプロ入りし、ギュヒョクは足の手術をして現役を終え、ジェユンは大学に進学したと示される
ヤンヒョン自身も国際試合の監督を務めるなどのキャリアアップを図り、彼らの「リバウンド」が今も続いていることが示される
映画では桜木花道のような素人だけど天才という人物はおらず、素質のある選手が開花する様子を描いていく
予選3試合、準々決勝、準決勝、決勝と合計6試合を描いていくのだが、チームの熱が家族に飛び火し、クラスメイトに飛び火し、学校関係者やOBまで盛り上がってくるのは伝統校あるあるのような感じになっている
先生たちも青春時代に戻ったかのような輝きを見せていて、不屈であることの影響力と好循環を描いていくのは感動的だったのではないだろうか
いずれにせよ、フィクションだとありがちな設定、キャラ、展開になっていたと思うが、脚色ありきだとしても、6人(ほぼ5人)で戦い抜いたのはすごいことだと思う
ラストにて、決勝の龍山戦の顛末が示されるのだが、ここを映像化してもわかりにくいと思うので、字幕で説明するのはOKだったと思う
出来すぎたストーリーのように見えるが、選手を分析する目であるとか、育成方法についても一緒に学んでいったと思うので、そのあたりの化学反応が起こったのかな、と感じた
ともかく、スポーツ好きの人なら涙腺崩壊待ったなしだと思うので、迷わずに観に行って欲しいと思った
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