「感動の実話」雪の花 ともに在りて odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
感動の実話
クリックして本文を読む
天然痘は一回の流行で数万人が死んだとされる感染力の強い恐ろしい疫病、昔学校で習ったときは英国人の医師エドワード・ジェンナーが自身の息子を実験台に牛痘種療法を開発したおかげで人類は救われたとされていたが、実際は息子ではなく使用人の子供で、時の明治政府が教科書に乗せるために美談に仕立てたそうだった。映画を観た時は江戸時代後期だからジェンナーが治療法を発見する以前ではないかとフィクションに思えたので調べてみたら発見は1976年(寛政 8 年)でした、福井県の郷土歴史博物館の資料によれば主人公の医師笠原白翁(良策)は実在の人物で業績も映画の通り、実話であることを知り驚きました。
医は仁術にありと言いますが笠原白翁はまさに神の様な救世主、映画ですから脚色はあるのでしょう、特に終盤の妻の太鼓の演奏シーンは盛り上がりました、夫妻とも素晴らしい好人物、笠原を支援した藩主松平春嶽らも含めて昔の日本人も捨てたものじゃないと希望が持てました、まさに愛と感動の名作です。
コメントする