「少し地味かな…⭐︎」雪の花 ともに在りて ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
少し地味かな…⭐︎
福井藩に実在したとされた医師の物語。
江戸末期に流行した疱瘡(天然痘)の予防法に命懸けで奔走する医師・笠原良策を
松坂桃李が演じる。
彼の凛とした姿勢の良さが余計に笠原のまっすぐに医療に打ち込む生き様を引き立てる。
脇を固める妻役の芳根京子、三浦貴大、吉岡秀隆そして役所広司と贅沢な配役で、物語
自体が派手な場面なく展開していくがそれなりに最後まで見せる。
見せ場は後半の峠越えになるのかもしれないけどあまり盛り上がりなく物語は終わりを
迎えてしまう。
事実に基づいたとのことなので確かにそんなに派手な事件は起こらないのだろうが少し
地味な印象になってしまった。
絶滅危惧種の時代劇でこれだけの役者さんを揃えながら少し残念。
観客も日曜日なのに年配の方ばかりだった。
「侍タイムスリッパー」のような作品ばかりになってもつまらないし、時代劇は
これからも難しい…。
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