劇場公開日 2025年1月24日

「福井へ天然痘の予防接種を普及させた町医者」雪の花 ともに在りて りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5福井へ天然痘の予防接種を普及させた町医者

2025年1月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

萌える

江戸時代末期、当時は治療法がなく、かかると高確率で亡くなっていた痘瘡(天然痘)が数年ごとに流行していた。福井藩でも例外ではなく、町医者・笠原良策は、その痘瘡に有効な種痘(予防接種)という予防法あるらしいと知り、京都の蘭方医・日野鼎哉に教えを請い、私財を投げ打って必要な種痘の苗を福井に持ち込んだ。しかし、天然痘の膿をあえて体内に植え込むという種痘の普及には、奉行所や他の医者の邪魔など、困難が立ちはだかった。それでも良策は、妻・千穂に支えられながら困難な状況を克服し・・・そんな、実話に基づく話。

見所満載。
まず、主人公の笠原良策の志が素晴らしい。そして、医師としてだけじゃなくて武術も素晴らしいこと。そのため暴漢に襲われても退治できた。こんな全国的には無名の人物を取り上げて作品にしたプロデューサーや監督にも敬意を表したい。
妻千穂も自分の持ち物を質屋に持っていき夫に協力する姿勢が素晴らしい。また、武芸の心得が有った事も良かった。
雪の中の峠越えのシーンは、がんばれ、と手に汗握って応援してた。
主演の松坂桃李が良かったのはもちろんだが、妻・千穂役の芳根京子が美しくて強くアクションも披露してくれて凄く良かった。日本髪も似合ってた。
役所広司、吉岡秀隆、三浦貴大らもキーマンとして活躍してた。
元子役の新井美羽も観れたし、はつ役の三木 理紗子は演技も良かったし歌も上手かった。
素晴らしい作品だった。

りあの