夜明けへの道

劇場公開日:

夜明けへの道

解説

国軍による圧政が続くミャンマーで指名手配された映画監督コ・パウが、ジャングルで潜伏生活を送りながら闘い続ける姿を自ら記録したドキュメンタリー。

2011年、ミャンマーでは半世紀にわたる軍事政権が終わりを迎え、人々はようやく言論の自由を手に入れた。コ・パウ監督は映画製作に励む一方で、コロナ禍には家族で製作したコメディ動画をSNSに投稿し、厳しいロックダウンに苦しむ人々を元気づけた。しかし21年2月1日の早朝、軍事クーデターが勃発し、市民の自由と平穏な暮らしは突如として崩れ去った。軍はアウンサンスーチー国家顧問ら民主派政権の幹部を拘束し、非常事態を宣言して全権を掌握。コ・パウ監督らは抗議デモを先導したために指名手配されてしまう。国軍の容赦ない弾圧がエスカレートしていくなか、追われる身となったコ・パウ監督は民主派勢力の支配地域に逃亡し、ジャングルで潜伏生活を送りながら短編映画「歩まなかった道」を完成させた。

本作の完成以降も潜伏生活を続けるコ・パウ監督が、自らのリアルな姿を映し出す。

2023年製作/101分/G/ミャンマー
原題または英題:Rays of Hope
配給:太秦
劇場公開日:2024年4月27日

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(C)Thaw Win Kyar Phyu Production

映画レビュー

抵抗への呼びかけとプロパガンダ

2024年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 2021年のミャンマー軍事クーデター以降の独裁政権による言論弾圧下、指名手配を受けた監督が民主派勢力地域に逃れ現在の国情を訴えるドキュメンタリーです。冷静な目で見ると、これはかなり辛い作品でした。  軍事政権の非人間的な圧政と、民主化を求める人々の映像が紹介されるのですが、それを世界の人々に訴えるだけでなく、ミャンマー国内の人々に対して、「武器を持って立ち上がる」事を訴えるのです。物理的・肉体的・経済的暴力に対しての武力による抵抗を安全な場所に居る僕があれこれ言う事は出来ません。でも、そうした場面から作品は「抵抗勢力によるプロパガンダ」の様な色彩を帯び始めます。きな臭いにおいに身を委ねる気がして、心の居心地が悪くモゾモゾしました。この映画自身を支持していいのかどうかすらも躊躇するに至ります。  「甘い事、言ってんじゃねぇよ。だったらどうしろと言うんだ?」 と監督に問われたら、口ごもってしまうしかありません。  軍事政権が誤っている事は恐らく間違いありません。だから、「互いに銃を置きましょう」なんて言葉は監督らの居る場所では何らの力も持ち得ない事はよく分かります。でもね・・なのです。  「戦争と平和」についての自分の考えの試金石となる一作でした。

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La Strada

3.5監督のプロモーション・ビデオみたいになっているような気がしないでもなかった。そこがちょっと残念

2024年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

6月19日、アウン・サン・スー・チー氏の誕生日に鑑賞。 軍に抵抗し、指名手配された映画監督の逃避行の記録ですが、思った以上に力のあるドキュメンタリーでした。 でも、監督のプロモーション・ビデオみたいになっている感じがしないでもなかった。そこがちょっと残念、というか気になりました。 自分自身ではなく、自分の周囲の状況を、たとえば監督が生活を共にすることになった地方の抵抗勢力の現状などをもっと伝えてほしかった。 だけど、そういう詳しい動きが国軍に知れたりするとまずいだろうし、いろいろと事情があるのだろうなぁ。 「夜明け」は、まだまだ遠いかもしれない。 けれど、「明けない夜はない」と信じて、ミャンマーの民主化を応援したいと思います。 追記 ぼくは、昔、ミャンマー(ビルマ)をひと月、旅してまわったことがあります。このときの旅行は、ほかのどの旅よりも充実したものとなりました。 仏教国ということもあるのでしょう、ミャンマーの人たちは、とても穏やかで親切でした。 長年の軍事政権支配の影響により近代化が遅れた国なので、あちこちで不便な思いをしましたが、近代化が遅れたからこその魅力がたくさんありました。そこでは、とても懐かしい空気——ぼくが子どもの頃の日本に漂っていたような大らかな雰囲気を感じることができました。 そのひと月のあいだ、ぼくは心地よい安堵感に包まれて旅をしていました。それまでぼくはいろんな国を訪ね歩きましたが、そのような感慨をおぼえた国はミャンマーのほかにはありませんでした。 帰国してからも、またミャンマーを訪れたいと思いました。そしてできれば移住して暮らしてみたいとさえ思いました。ですから、2021年のクーデターには少なからずショックを受けました。 ぼくはミャンマーの未来を案じています。……ミャンマーの人々が平和に安全に暮らせますように。

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peke

3.0行くべき道

2024年5月13日
スマートフォンから投稿

我々は行くしかない 行くべきだ 目の前に理不尽な人たちが 現れた時 僕たちは 綺麗ごとではおさまらない 選択肢を迫られる これは他人事ではなく 明日は我が身 そんな事を 少し考えるきっかけになった

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ハイボール

4.0暴力で抵抗すること

2024年5月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

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LS