「江口のりこ、最高」愛に乱暴 soleilさんの映画レビュー(感想・評価)
江口のりこ、最高
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善人の主人公桃子。
自分に興味がなさそうな夫。
不倫してそうだな、と気づきながらも夫と母屋に住む義理の母を慮りながら生きる桃子。
ゴミ捨て場に散らかしゴミがあれば、頼まれてもいないのに掃除をして、誰からも感謝されないのに、毎回ちゃんと掃除する。
ありがとうって言える環境なのに、感謝しない夫と義理の母。
スリッパでひっぱたきたくなる2人だけど、徐々に明かされていく過去。
夫の不倫相手の寝取り&妊娠ツイートを読んでるのかと思いきや、ちゃんと伏線で桃子の過去のツイートだったんかい。クローゼットにもツイートに写ってた服があったし、しかも確認のためにまたツイートを映してくれる観客への丁寧な優しさよ。
善人の中の狂気は、朝ごはんのパンを食べながら夫にパンを焼くかを聞くシーンの鏡の使い方でとっても面白く表現されてて唸ったよね。鏡の曲がりを利用して能面のような表情を写し出すの、すご。
ぴーちゃんも猫かと思いきや、猫じゃない。
夫の「首輪しながら捨てられたら最悪だね」って言う何気ない一言が、結婚しながら捨てられたら最悪だね、と置き換えできる一言をお前が言うか…!!!!というツッコミを全員がするであろうシーン。
最後の最後に、お前それやったの2回目かよ…!またもや全員が心の中で再ツッコミをしたであろう。
小説ではもっと深い事情がありそう。読んだらまた違う感情が芽生えそうだな。
あのお家、ほんとに取り壊す予定の民家を借りて、その取り壊しを先延ばしにしてもらって解体も本当にやった、っていう話を日曜天国のゲストで出てた江口さんが話してました。
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