劇場公開日 2024年7月26日

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「新撮特撮シーンを劇場で観るためだけに作られたマニア向け映画。カメオ出演も含めて、正直観ていてつらい。円谷英二なら怒る!ちゃんとした映画の中で機能してこその「特撮」だ。」カミノフデ 怪獣たちのいる島 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0新撮特撮シーンを劇場で観るためだけに作られたマニア向け映画。カメオ出演も含めて、正直観ていてつらい。円谷英二なら怒る!ちゃんとした映画の中で機能してこその「特撮」だ。

2024年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

昔のプロットを使って、新しい特撮映画を作って劇場公開するためだけに作られたマニア向け映画。
特に市街戦のミニチュア特撮が素晴らしい!!

が、それだけの映画で、それ以外は、そのために用意されたもので、客観的に映画として評価はできない。
自分も特オタなので、観ていて非常に照れ臭いというか、居心地が悪い。
特撮映画に多数出演経験のある、釈由美子、佐野史郎、斎藤工が出演。
樋口真嗣は、「特撮映画のカメオ出演!!!」というのが前面に出ていて、本当につらい。

それぞれのキャストやスタッフの個々の仕事の”ほとんどは”いいのでしょうが、作品自体が「映画」でなく「特撮シーンの映画」になってしまっている。
関わっている人たちもわかっていると思うけれど抗えない雰囲気が嫌だ。
こういうのを「マニアの閉塞感」というのでしょうか。

ちゃんとした映画の中で機能してこその「特撮」だ。

ITOYA