ルックバックのレビュー・感想・評価
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もっと早く観ておけば
アマプラ配信されたので早速。映画館で観れば良かったな。。原作読んだから良いかと思って舐めてた。
藤野が漫画を描き続けるのも立ち止まるのも京本がいるからで、京本が部屋を出て美大へ行くのは藤野がいたからで、画力は京本に勝てないけど学校や友達との何気ない生活という経験から漫画を描ける藤野と学校に行かないからこそひたすら風景画を描き続けて時間と画力はあるけどストーリーは描けない京本。どちらもお互いが必要で、時に足枷になるなんてこんなに苦しくて尊い関係があるのかと前半は思った。
後半は京アニ事件を思い出した。実際の京アニ事件だってあそこにいたのは努力をし続けて夢を叶えている人達だったんだろう。理不尽だ。藤野が京本を助けるあのifシーンは時間は掛かってもそれでも2人が出会って漫画を描く未来なのかな。
外が暗くなってもひたすら藤野が漫画を描き続けるエンディングロールは観ているコチラ側へのルックバックだったように思う。
映像の美しさと細かく設計された背景、セリフよりも画でわからせる映画だった。
緻密な構成がすばらしいヒリヒリする名作。
すばらしかった。
東北地方と思われる田舎が舞台。
小学四年生の藤野は学年新聞に四コマ漫画を連載している。周囲に才能を認められていたが、彼女が描いていたスペースを登校拒否をしている京本にも分けることになる。
京本は高い画力を持っており、藤野は驚愕する。そして必死に練習をしているうちに六年になった。そこでついに心が折れて描くのをやめる。
小学校の卒業式の日、担任に頼まれて京本に卒業証書を届けに行く。
そこではじめて京本に会い、ファンであることを告げられる。
そしてふたりはプロを目指して合作をはじめる。
といったもの。
「チェンソーマン」がヒットした藤本タツキということである程度のヒットは見込めたと思う。
58分という短さで、DS作品として1,700円均一料金が設定されたのも話題になった。
また、デジタル全盛の現代にあえて手描き感を出したことも評価されている。
もちろんそれだけではヒットしない。
本作はマンガを描きたい、という初期衝動と、藤野と京本の友情がエモーショナルに描かれている。
今はネットがあり、誰でも漫画を描いて発表できる時代になった。
そのハードルの低さは、本作の主人公藤野が学級新聞の漫画を描いているところにも通じている。もちろん、そこから藤野のようにプロデビューする人はほんの一握りだ。それでも自分の漫画を発表して認められたいという欲求に共感する人は多いだろう。
「ルックバック」というタイトルについて。
以下はネタバレになる。
「過去を振り返る」「背中を見ろ」といった意味。
作者の藤本タツキ自身が過去を振り返るという意味での「ルックバック」でもあるだろう。
本編の話をすると、小学校を卒業する日、はじめて会った藤野に京本はサインをねだる。色紙がなかったので自分の着ていた半纏の背中にサインをしてもらう。これが後の伏線になる。
藤野と京本は一緒に漫画を描くようになる。新人賞に応募して準入選となる。懸賞金が入り、2人は町に遊びに行く。藤野は京本の手を引いて歩く。藤野はいつも京本の後ろにいる。これも伏線になる。
2人は読み切りを7本描き、高校卒業後に連載をすることになる。しかし京本は美大にいく決意をして、コンビは解消される。
藤野はシャークキックという漫画を連載する。サメ人間が戦う話でキックが得意のようだ。これも伏線になる。
藤野はアシスタントがうまく使えないらしく、1人で描いている。
テレビでニュースが流れてくる。山形の美大で通り魔殺人があったと言うのだ。通り魔に殺されたのは京本だった。
葬式に訪れた藤野は京本の部屋を訪れる。
廊下にはデッサン帳が積み上げられており、シャークキックの掲載誌が置かれていた。そこには藤野が京本に出会った日に描いた四コマが挟まれていた。
もしその時自分が京本を部屋から出さなければこんなことにはならなかったと後悔する。
藤野が部屋から出てこなかった場合を思い浮かべる。妄想の中でも京本は美大にいく。そして通り魔に襲われそうになるのだが、藤野があらわれて飛び蹴りで助ける。
藤野は連載しているシャークキックの主人公と自分を重ねているのだった。
部屋の前でためらっていると、扉の下から4コマ漫画が描かれた紙が滑り出てくる。あたかも京本が投げてよこしたかのように差し出された。
漫画の内容は、通り魔に襲われそうになった京本を藤野がキックで助けるというという藤野の妄想を形にしたようなものだった。四コマ目で、立ち去ろうとする藤野の背中に凶器となったツルハシが刺さっている。
タイトルは「背中を見ろ」。
このタイトルは背中にツルハシが刺さっているのに気がつかないというギャグではある。英語にすると「ルックバック」だ。
「背中を見ろ」という言葉は現実の藤野にそのまま当てはまる。京本の部屋で振り返ると、あの日藤野が背中にサインした半纏がかかっていた。
京本は藤野をずっと見ていたのに、藤野は気づいていなかったのだ。
その四コマ漫画を持ち帰った藤野は自分の前にその4コマの紙を貼って漫画を描く。それがエンディングになる。
おそらくここで描いているのが「ルックバック」なのだ。
エンドロールのショットで、物語が円環を為す。
本編は作中の藤野が描いている「ルックバック」だから、京本の親が出てこないのも、京本の部屋に自分の未来を予期したような4コマ漫画があるのも辻褄が合う。ちなみに京本の家に親が全く出てこないのは、藤野の両親と姉がいる藤野の家と対照的だ。これは本当に親がいないわけではなくて、抽象的に家族の中で暮らしている藤野との対比でそのような演出にしてあるのだと思う。
この映画は、夢を叶えて成功したけれど身近なところで自分を愛してくれている人のことを理解していなかった、という後悔の物語なのだ。緻密な構成をひとつずつ読み解いていく面白さも含めて素晴らしかった。
描いて 苦しくて 描いて 食って 描いて 寝て 描いて 描いて 描いて…
藤野は、京本にとっての友だちであり、道じるべ。
京本は、藤野にとってのファンであり、道標。
互いに互いを道(標)しるべとしている。
ふたりの4コマ漫画は、絆であり北極星。
素晴らしいです!そして色々反省です。
正直ノーマークでした。朧げな記憶をたどると書かれている方もちらほらいらっしゃいますがイオンシネマの回数チケット1,000円でちゃっかり鑑賞している身としては同チケットが使えないことが第一障壁だったような気がします。あと1時間弱の上映時間も。でも激しく反省です!
そんなこんなで観落としていたことぼんやり思い出しながらふと「早くもprime videoで配信開始」の謳い文句につられ週末金曜日の定時後、疲れた目を擦りながら観た時の衝撃は今でも忘れません!(まだ一昨日のことですし!)日にちが変わって土曜日深夜(明け方?)に2回目の鑑賞。素晴らしいです!今後時間単価で考えるのはバイトを雇う時だけにします。
全編通して何故だか涙が出てたまりませんでした。確かに京アニのことをイメージしてやるせない気持ちになりましたが鎮魂歌(レクイエム)としてもの凄く胸に刺さりました。
自信過剰、井の中の蛙、負けず嫌いの藤野が京本のおかげでそのことに気づいて奮闘努力する姿はこの歳になっても見習うべきと痛感しました。京本から憧れの藤野先生って呼ばれ雨の中スキップ、さらにはガッツポーズまでする姿、大好きなシーンです。お返しじゃないけれど京本も同じく雪景色の中嬉しそうに歩く姿も印象的でした。
長編作品を読んだ雑誌社の編集者(?)から中学生の作品としては面白いんだけど‥みたいなダメ出しされるんじゃないかとうがった見方をしてしまった自分にも反省です。
小学生から中学、高校を経て大人になる成長の流れをなんの違和感なく吹替えたた河合優実さん、吉田美月喜さん、天晴れでした。ここのところ出すぎとも思える河合さんの活躍ぶりには目を見張ります。個人的には思わず「いいこと言っちゃった」ユニクロの彼女が輝いています♪
とにかくみなさん、老若男女觀てください。いい映画です。私の生涯ランキング上位に入る作品になりました。
映画館で観ればよかった
タイトルなし
作品を通して画面が美しい。叙情的な表現と静かな雰囲気がとても良い。
音響に関しても空気感が伝わってくるし、観ていて引き込まれた。
ただ内容としてはどうなのか。藤野と京本が出会い、雨の中藤野がスキップしながら帰るシーンがピークで良かったが、その後はつまらない。
京アニの事件をオマージュするのは勝手にすればいいが、オマージュしただけなのはいただけない。何のメッセージも感じない。ただのオマージュに価値はない。
結局は京本が死んだだけで、何も現実は変わらない。藤野が死を受け入れるという過程が描かれていたのか知らないが、あまりにつまらない。
藤野の想像の世界?がチープすぎる。まあ藤野の想像とするならチープでも悪くないが、みているこっちが恥ずかしいくらいに安っぽい。ここで完全に心が離れた。というか、急展開についていけない。
内容に関しては読み切りのルックバックを読んだときから思っていたことだ。内容は変えようがないし、映画化としては最適解だと思う。
最近見たアニメでは一番絵が美しい
映画.comの評価が高かったので見る前にかなり期待していた。
そのせいでもあるのかもうちょっとって感想。
絵に関して言えばクオリティは相当なものだったと思う。
最近のアニメの中では群を抜いて美しいと思った。
とはいえアニメはほとんど見てないからもしかしたらもっとすごいのあるのかもしれんが。
ストーリーが1時間と短く集中しやすいしまとまっていたとは思うのだけど、
前半の青春ストーリーと後半のツルハシによる惨殺、それに続き並行世界とのリンクはちょっと唐突過ぎて違和感この上なかった。
前半の藤野の漫画への思いや周りからの反応、思い上がりや落ち込み、京本の友情の構築は少ない時間にも関わらず美しい映像ですごい説得力があった、そして京本の自立なんかは、でも誰も責められないよね、、と二人の別れに涙していたのに、後半はあまりにも日常から逸脱し過ぎて前半からの流れを無視し過ぎていると思った。
まあ、現実として京アニの事件みたいなこともあるのでありえないとは思わないけど、
あくまでも青春ストーリーの中に出すものではないと感じる。
そのため藤野が漫画を辞めてしまった後の立ち直り、タイトルにもあるシーンが
自然というよりは強引に感動に持っていく感があって多少興醒めしてしまった。
ルックバックの意味に込められたものがあのワンシーンにだけに込められたものがあるのならちょっと弱いかなと思う。藤野が立ち直るシーンに使われるのならば、後ろを見て、私はいつもあなたを応援しているよ的な意味がもっと含まれていて欲しい。いや、もちろんあのはんてんにその意味もあるとは思うのだけど、ルックバックという言葉はあんまり前向きな言葉じゃないからね。。ドントルックバックアップならまだわかるけど。
同じ死ぬにしても藤野が人気が出て自分のスタジオに招待した時に自動車事故に遭って死ぬとかの方が自然かなと思うし。立ち直るのにも京本の部屋を訪れて自分の漫画が揃っているのを見て私を見ていてくれたんだという思いと過去の友情から、京本が前を向けと言っていることを感じ取る方が自然じゃないかと思うけどね。まあ素人の安直な案ですけど。
ちょっと批判的なことも多くかいちゃったけど、良かった分ちょっと不満も大きかったかなという意味合いで。つまんない映画だと批判も何も出ないからね。
私はルックバックになれなかった側の人間
苦しくなりました。あまりにも2人が光すぎて。
彼女達はいずれも好きなことを追求して努力を怠らない胆力のある素晴らしい人間だと思います。
そしてこれを描く藤本先生も。
しかも2人とも結果が伴ってますもんね。ここですんなり成功を収める感じはちょっと藤本先生が描いている故なのではという感じはしてしまいます。
そもそも、冒頭、自分より絵が上手い存在を知って挫折経験を味わった後にやる行動から凄い。本買ってデッサンから始めるんですよ。小4が!すげー!努力の天才だよ。
それに比べて自分は……なんとなく大学行って、一般企業に就職して…本当は好きなことだってやりたいことだってあったはずなのに。
結局それを続ける努力も気概も才能もなかった時点で「ルックバックになれなかった側の人間」でしかないんですよね。こういう人達が大勢いて、社会を回してるんだと思います。
これを書いてる今だって、映画がそんなに好きなら映画監督なり映画評論家なり目指せって話なんですよ。
この作品の原作、映画の公開時に、Twitterで話題になってたのを思い出します。これを見て共感したり、それ故に苦しむ人間って好きな物に真っ直ぐで、妥協してなくて、創作物を生み出す苦しみを知っている人ですよね。本当に凄いと思います。なかなか出来ることじゃないと。
あと「才能があったらなぁ」は本当に無意味な言葉だとこの映画を見て実感しました。この2人をみていると才能は大前提のベースで、そこからどれだけ努力できるか、なんですね……
ここまで長々と語りましたが、映像作品としても素晴らしいです。藤本タツキ先生の漫画がそのまま動き出したかのよう。劇伴のピアノも凄く良かったです。
今年見たアニメ作品の中ではワンピースファンレターと並んで1位
喜怒哀楽、心をいっぱい揺さぶられました。
アマプラから新作のお知らせで上がってきて調べてみたら、アニメを観てファンになった『チェンソーマン』の作者藤本タツキ先生原作で、1時間に満たない作品だったので夕食までの時間潰しに観てみようと軽い気持ちで観始めました。
小学校卒業文集の「将来の夢」に「漫画家」と書いたことを思い出しました。
あの頃は得意分野で自分以上の才能と出会ったらなんかイラついてたなぁ~、でも認めてもらったらとんでもなくうれしかったなぁ~、それが会話の中の何気ない一言だったとしても。
すげぇ気持ちわかる…とドンドン引き込まれていきました。
声優初挑戦という主人公2人の演技の素晴らしさに心揺さぶられます。
その反動で、事件が起こった後のBGMだけでセリフ無しの2人の思い出がスライドショーみたいに流れるシーンが余計に際立ち、涙が溢れて溢れて止まりませんでした。
とにかく2人のキャラがそれぞれ引き立ち、愛おしくてたまらなくなります。
最初から最後までシチュエーションや時間軸、背景が変わっても全編を通して描かれる執筆中のずっと変わらないひたむきさが伝わる右肩下がりの後ろ姿、タイトルと相まって印象に残ります。
作画、音楽、演技、短い時間内に全てがうまくシンクロして、軽く観るつもりがだいぶ心を持っていかれ、いいモノみせてもらったという気持ちになれる満足感の高い作品です。
胸が締め付けられるような切ないラスト。 少女の頃からの二人を見てい...
胸が締め付けられるような切ないラスト。
少女の頃からの二人を見ているだけに悲しさと感動が入り混じる。
「もっと絵が上手くなりたい」と言った京本の心境を深読みするとその健気な気持ちに胸打たれる。
60分と短い作品だが上手くまとめられており映画を観たという充実感は高い。
手描きタッチのアニメーションも印象的で、何より音楽が効果的で素晴らしかった。
最後静止画だけの回想シーンを観てファンタジーだったらよかったのにな、と思いを馳せてしまった。
痛みと癒し、空想とリアル。
絵を描く事の好きな二人の少女の物語。
プライドが高く自信家の少女、藤野さんが主人公。
彼女の感情の動きの映像化が饒舌で、なんと素敵なことか!
彼女を変えた引きこもり少女、京本さん。
ただひたすらに引きこもって絵を描いていた彼女だけれど、藤野さんのファンとして、藤野さんの漫画を支えたいという不器用ながらも一途な心情。
ただただキレイなだけの友情じゃなくて、
クリエイターとしての微妙で複雑な心情まで描かれている。
最後に見つけた四コマ漫画、ほっこりしつつも目から汗が…
キャラクターの絵や、田んぼの景色に、雪国の雪の描写はリアルで美しかった。
痛みと癒し、空想とリアル、心に刺さった作品でした。
映画館で見たのですが、簡単に語りたくなかったので、そのまま寝かして...
映画館で見たのですが、簡単に語りたくなかったので、そのまま寝かして、寝かしすぎてました。このたび、アマプラで再見したので書きます。
一緒に見た奥さんは、いまいち話の後半が理解できなかったようで私なりの解釈を解説しました。(こういう事で合っているかな。)
京本の葬式の夜、藤野が京本の家を訪れ、小学生の頃に書いた4コマ漫画を破った。「出てこないで」というコマがドアの隙間にすいこまれていった所から、藤野の妄想(京本生存ルート)が始まる。それは漫画家の性で、どんどん面白いストーリーになってしまうが、そこで京本の描いた漫画が返事のように風で返される(現実世界で、京本が背景だけではなく、漫画の練習もしていた物が窓から剥がれた)。「藤野先生、背中を見て」つまりルックバック(振り返れ)。それはまるで、私たちの過ごした時間を無かったことにしないで、というメッセージのようで、藤野は再び立ち上がり、作品を作ることを始める・・・という事だと思います。
私が、この映画から感じた事は3つありました。もちろん京都アニメーションの事件を念頭においてですが、1つは「暴力には屈しない。私たちは作品を作り続ける」という強い宣言。2つは「あなたたちの事、あなたたちの作品は忘れない」という犠牲者への優しい言葉。3つは、これは本当にそうか分かりませんが、事件を怒りのままにではなく、冷静に分解して、作品に昇華してみせてやるというクリエイター魂でした。
以上は原作の力でしょうが、アニメーションの技術的にも素晴らしい映画でした。最初の1シーン(夜空が回るシーン)からして、単なる回転に視点移動もあり、これは疎かには見れないな、と感じさせるものでした。特に背景が素晴らしく、東北の美しい風景が、美しすぎるほどに描かれています。背景にも注目(ルックバック)という事なんでしょうね。音楽(特にLight song)も素晴らしい。京本の秋田弁も耳に心地良かった。途中から身じろぎ一つできなくなる程引き込まれる演出技法も、様々な技法を駆使した実験的手法も。。。
全然褒めたりないけど、キリがないので、この辺で。
今年ナンバー1映画です。
感情、表情の細部まで表現されてる...!凄い!
アニメでこんなに泣いたのは久しぶりです。
細かいモーションや表情から登場人物の感情がリアルに伝わってきて、心を動かされました。
2人の何気ない会話の中で京本さんが「もっと絵が上手くなりたい」と話していたことを
思いますシーンがめちゃくちゃ泣けました。
芸大にいきたかった理由がそこにあったんだって、
京本さんの想いに気付いた瞬間の描画が素晴らしかったです。
こういうことは現実にもあって、表現しづらい部分や忘れてしまいがちな感情をこのアニメではリアルに表現していて、これはアニメを超えて芸術のような感じすらしました。
京本さんが通り魔に襲われているシーン、犯人は「パーフェクトブルー」に出てきたストーカーを連想させられました。またトラウマになりそうな位怖かったですw
とにかく素晴らしかったー!!
なんか悲しくて現実を変えられないという現実に非力さや儚さを感じて凄く泣いてしまいました。
チェンソーマンも大好きだから、タツキさんのこれからの作品が楽しみだし、応援したいです...!
並みの並み、刺さらず…
評判が良かったのでアマプラにて鑑賞。
映画(総合芸術)としての評価は並の並み。
特にドラマチックでも無い生きていれば誰でも経験有りそうなストーリー(原作者の実体験??)に、アニメーションでなければ表現出来ないエモーションも特に感じず、実写TVドラマだったら埋もれてしまったでしょうね。
主人公より引きこもりちゃんの方が家庭で心配されてるはず、喪服再訪シーンでも家族が出て来ず、そこ描かないのはとても違和感有り。
「先生」も、他人との接し方が不器用な引きこもりちゃんから感情的に呼ぶ・名付けるのではなく、マウント気質な主人公から"先生と呼びな!"の方がしっくり来そうな…
しかし昨今の邦画作品、リアルかつナチュラルな少年少女を描けるクリエイターが居ないように感じます、子供同士の会話・行動が"大人目線で見た少年少女"を感ていまう事が多いんですよねぇ…
子供の頃の夢中だった感情を思い出す作品
藤野と京本の表情や声から、感情表現がとても伝わってくる映画でした。子供のキラキラした純粋さや、好きなことに熱中する事の素晴らしさが描かれています。
特に藤野が雨の中の帰り道、感情が溢れ出してスキップするシーンが素晴らしかったです。
子供はいつだって自分を褒めて、認めて欲しいと思っています。藤野にとって漫画を褒められる事は、自己の存在意義になっていたのでしょう。一度は諦めたそれを、自分が認めたライバルだった京本に褒めてもらえた事は、天にも昇る気持ちだったと思います。
自分にも絵を褒められた経験があり、その時の嬉しかった感情が蘇るようでした。
ハッピーエンドとは言えない最後でした。ですがそれは、作者の"漫画を書く"という事に対しての無力感から、行き着かざるを得ないラストシーンだったのではないかと思います。
しかし、ラストシーンの讃美歌が、京本の死と藤野の背中に祈りを捧げるような優しい曲でした。それにより、苦しくても哀しくても、前を向く良いラストとなったと思います。
間違いなんてない
あっ、おもしろい!
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