ルックバックのレビュー・感想・評価
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1時間映画なのにハンパない
悲しくなったり、嬉しくなったり、切なくなったり、微笑ましく思えたり。
1時間でこんなに感情を動かされたアニメ映画は、大人になってから初めてです。
すごくいい映画でした。面白かったから2日連続でアマプラで観ました。
1時間で完成されたドラマティックストーリー
まさか見られるとは思わなかった。胸が熱くなる。藤野は最後まで、京本...
まさか見られるとは思わなかった。胸が熱くなる。藤野は最後まで、京本に嫉妬したことを話さない。空手のラストシーンはそれこそ漫画の夢だ。背中の凶器も含め。大事なコミュニケーションが4コマ漫画でやり取りされるのも素晴らしい。出なかったら死ななかっと嘆く気持ちもわかる。
1時間に込められた高い表現力と雄弁さ。
直向きな思春期のスピード感と熱量、直向きさ。そしてアニメーション業界のみならず社会を震撼させた、2度とあってはならない事件に対するオマージュ。
たった1時間なのに人生の大切な期間を雄弁に描けるチカラに、実写映画とは違うアニメーションのさらなる可能性を感じられた。
アニメ作品は積極的に観る機会はないものの、エールと良い余韻が残る作品だった。
つん、と立ち昇る女の子の汗感
あるきつづけよう
河合優美
評価の高さが理解できなかった
60分足らずでこんなに中身の濃い作品が出来るとは。
ここ数年で一番良かった
映画のレビューはいつもまあおもろいかな3点、うまい+0.5、すげーや+0.5点、個人的に好きすぎる+0.5~1点という感じでつけているが、これはすべてを計算して5点だった。それくらいよかったな。
ルックバックは読み切りが掲載されたときにも読んだのだが、「まあおもろいね、流石だね」という感じ。それから映画化して、レビューがいいというのは耳にしていたが、元来漫画派の私は「うーん、まあええやろ」と見るのを先延ばしにした。それからも先延ばしにしていたが、年が明ける瞬間寝る前、なにか映画を見よう。このタイミング、このおふとんがふかふかの状態に最適なものを見ようと思った。それがルックバックである。
正直最初はまあ、普通だなー、普通だなーという感じだった。まあ無難におもろいなーという感じ。それが衝撃的な事件がいきなりナイフのように降ってきて、おいおいハッピーエンド信者の私もそこからどうやってこっからハッピエーエンドになるんじゃと目が釘付けになった。後半は「ルックバック」というテーマとも伏線とも取れるすべてが回収され、「あーこれはこれはもう完璧や」となった。トドメを指したのはエンドロールである。
エンドロール丸ごと含めて、これは「映画」なんだと思った。単なるアニメ化じゃなくて、監督がクリエイターがアニメーターが解釈して、表現した映画なんだと思った。昨今は生成AIでそれっぽい映像がすぐ作れるぜ、アニメ制作にも取り入れようぜと新興企業がニョキニョキ出てきているが、このシーンのこの山の形、色味、このアングル、すべてが表現者の意図がある中で、それっぽいなにかじゃなくて、「これじゃないといけない」なにかがあるような「表現」が凝縮されていて、これが表現するということの一つの意味なのだろうと思った。
2025年のはじめにこれを見れたのはとてもいい感じだ。
内容、画、声の演技、音楽、すべてが見どころ、聞きどころ
アニメも含めて邦画の悪いところのひとつは、なんでもかんでもセリフで説明してしまうところだ。だが、このアニメは違う。
藤野は自分より画力が上の京本から慕われて優越感に浸っている。この作品のクライマックスは圧巻で、そんな藤野の京本に対する気持ちの変化を一切セリフでは説明しない。藤野が京本と過ごした日々を回想するシーンがすべてを物語る。藤野は「あなた(京本)がいたから、私はここまでやってこられた」と心で思ったに違いない。
泣くのは当然。
原作既読作品。
原作者の連載作品がどうも苦手で(ぶっとんでるところ)あまり触れてこなかったのですが、この読み切りは当時読んだ。毎日読んでたジャンプラで載ったからというのが大いにある。
それで泣いて読んで、こんなのも描けるんですか〜ってなった覚えがある。
泣く作品だったので、映画化と聞いた時も「泣くからなぁ…」と観に行こうとは思ってたなかった。
ただまぁラストにいいか!ムーブオーバーでやってるのも何かの縁!てことで観に行ったんです。
泣いたのは当然です。
線がガサガサ少し乱雑感があるのが、作品と合ってました。
藤野が小学生らしい万能感と無遠慮感で、家人が迎えてこない家に入っていくものだから、笑っちゃいました。田舎だからこそ出来る。そんな藤野が担当編集に電話でアシスタントのことを言葉選んで話してるところで「大人になって…」と感動してましたね、変なところで。
美大に行かなければ、じゃなくて、美大に行ってる京本を救う世界線な辺り、藤野の、京本を思う気持ちを考えてしまった。そんでもってやっぱ漫画に誘うんですよ。二人はそんな二人なんですね、どの世界線でも。
どこかの藤野と京本は幸せでありますように、最後に一人で机に向かう藤野の背中を見て、そう思いました。その世界線がある限り、この藤野も京本も生きていけると思う。
と、浸りました。
長過ぎずちょうど良い映画でした。
来場特典?色紙の二人が可愛かった…
ライバル
藤野が必死で絵の勉強をしてうまくなったのは京本の存在、やっぱり、ライバルって大事だなと思いました。ただ、藤野はお金に執着心が高かったり、美大に進学しようとする京本にあんたには絶対無理、漫画を続けようという上から目線のくだりはがっかり、わたしも一緒に美大に行くと言って欲しかった。
事件の後は夢か幻想か分からないが二人で漫画を描いている回想シーンが出て来たのでルックバックって回想のことかなと思ったのですが、気になったのは京本が藤野に「背中を見て・・」と言うと藤野の背中につるはしが刺さった4コマ漫画、実際に死んだのは京本ではなく藤野だったのか?なんて一瞬戸惑いました。盗用を逆恨みして美大生を襲う凶悪な事件ですが、動機がどこか京アニ事件を思い起こさせるところもあって被害者のアニメーター達へのレクイエム的な印象も受けました、名前を京本にしたのも京アニ事件へのオマージュだったのかしら・・。
単純な友情物語かと思いましたが不可解な展開、奇妙な映画でした。
伝えたい気持ち
中学の時の親友を思い出した。
めっちゃ仲良しなんだけど、対等じゃなくて、どこか相手のことを下に見てるような、それは素直になれなかったり、 照れくさかったりする感情から来るもので。そんな関係性がすごく身近に感じて共感、京本のこと見下したまま最悪な終わり方でお別れしたふたりなんだよな、、😢お互い出会えたから、良いように作用していたのよな
普段伝えられない素直になれないそういう気持ちを、ストレートに伝えられるといいなと思った
うまくなりたくて頑張っても届くか分からない不確実性。不安定さを抱えながら頑張る気持ちが強く伝わる。自分より才能がある人や、自分よりも努力してる人を目の当たりにすることもある、いくら自分がうまくなったと思っても、レベルが違うような人を見てしまうと、やっぱり自分下手すぎるってなっちゃう気持ちは凄く身に覚えがある。
先生!って尊敬してくれている人の前では、良い自分でありたいしプライドも芽生える。見栄を張ったりした藤本だったけど、実際は京本の絵を見て、強く感化されてたし敵わないと思って諦めようともしたし、京本の描く絵は藤本にとって凄く大きな力を持っていた。
変なプライドで伝えられなかった本当の気持ち、もう伝える事はできない。それがすごく惜しい。尊敬してた人が、自分の絵で心を動かされてた、一方通行の気持ちじゃなかったんだよ、ってことが分かったら嬉しかっただろうね、、
ふたりの間には更に強い結束も生まれてたんだろうなって思った。、でもそういうのってなかなか伝えられることではない。それがリアル。
テーマは無難、でも面白い
映画を振り返ると、テーマは王道でそこまで斬新さはないものの、面白いと感じさせられる力強い映画でした。思えば、藤本タツキ先生が描いているチェンソーマンも、あらすじを人に話すと「普通にありきたりだけど、何が面白いの?」と言われてしまうような内容なのに、面白いなと。
そう感じさせるのは、藤本先生や映画スタッフが人を描くのが上手いからなんでしょうね。特に映画でみると、映像の映し方がとても上手だと感じました。また、藤野ちゃんの小学生時代の言動は妙に恥ずかしくなるぐらいリアルで、ここも凄かったです。
一方で、やっぱり無難といえば無難なので、藤本先生とアニメスタッフで次回作を作るなら更にいい作品を期待しちゃいますね。そもそも原作が読み切りだったので、仕方がないですが。
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