ルックバックのレビュー・感想・評価
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振り返る
四コマ漫画を描くことが好きな子供の成長、人生を描いた青春もの
ラストシーン、窓から見える空がだんだんと夜になるまでずっと藤野が漫画を描いている姿を見ると漫画家は孤独な仕事なんだと思う一方、その窓には亡くなった京本の部屋で見つけた4コマ漫画が貼られていて決して一人ではない、京本との思い出があるからこそ頑張れるのでないかと思った
たった58分なのにボリューミー
日本語字幕を付けられるAmazonプライムビデオで視聴しました。
漫画と空手という世界に誇れる文化がキーワードになっています。
藤野(声:河合優実)の小学生時代から大人までをモンタージュを使ったりして時の経過を簡潔にし、心地の良いテンポを持続しています。
東北訛りのある京本(声:吉田美月喜)の劇中での2016年1月のエピソードは、2019年当時アニメーターを守るために業界の問題点を改善しようとしていた池田晶子さんに降りかかった不幸を思い出さずにはいられません。
後悔からの展開はイマジネーションかパラドックスか、不思議な感覚に吸い込まれます。
何度見ても新しい発見が有りますね
公開直後に観に行ってから上手く言語化出来ず(数ヶ月経った今でも)何度も何度も劇場に行っても感想等を書く事は無かったのですが
Amazonプライムで公開された物を観て思った事を書いておこうと思いました。
スクリーンで見ていた時は物語に没入していて気付かなかったのですが、家で物語を見てみると押山監督や神アニメーターと言われ宮崎作品等でその高い技術を発揮されて居る井上俊之さんの原画の線がはっきりと分かりますね
見る人によっては線が雑、と感じる人も居るかな?
敢えて原画を清書して絵に起こす作業をせず、手で描かれた作品で有る事を観てもらうと言う監督の意図がよく分かりました
それにしても輪郭線や耳の線、絵を描いて居る手の爪の色を線では無く色分けで表現するって言うのは作画の方は大変だったでしょうね。
ディエゴ・ベラスケスの 『ラス・メニーナス』みたいな感じで始まった...
ディエゴ・ベラスケスの
『ラス・メニーナス』みたいな感じで始まった。4コマ漫画と言う事で、手塚治虫先生のある街角の物語の中のポスターの様なタッチが変化するアニメかと期待したら、別の方へ暴走したようだ。
閑話休題
『バック』をどの視点で解釈するかと言う事だが『振り返る』とか『背中を見る』とかだと思う。確かにそれも含まれていると思うが、少なくともこのアニメでは『背景』をさしていると感じた。
つまり、楽屋落ち的な内容だと思う。
背景とは非常に地味な部分で日頃日の目が当たらない。作者は『そこを見て』って言ってんじゃないかなぁ?
しかし、反面、日本のアニメの素晴らしさは背景にあると思う。それは世界的にも群を抜いて凄いものがあると僕は思っている。
つまり、このアニメはその自己主張とあの事件で命を落とした人達への鎮魂と思われる。
次回作に期待したい。
LGBTな解釈はどうしても男目線な所がある。全体的にも男目線だ。小学校六年から中学校の第二成長期が女性にとってどんな時期かを全く無視している。物理的に男には絶対に分からない神秘的な時期なんだと思う。
とにかく、次回作に期待する。
噂には聞いてたけど
いやー、ここまで良いとは。
わずか1時間余りのアニメなのに
女の子二人がマンガ家を志し、
さてどうなるか、という話なのに
画面にくぎ付けになった。
’
中学1年のときに書いた作文を
国語の先生に褒められて、クラスの友達も
何人か、「よくあんなこと書けるな」と
言ってくれて、それが嬉しくて
僕はいつしか、プロのライターになった。
あれから、53年(笑)。
有難いことにずっと仕事が続いている。
あってもなくてもいいよな
あぶくのような職業だけど、なんで
これまでやってこれたのか。
’
その答えを本作は教えてくれる。
唸り、だよなと何度も頷き、あの人に
喜んで欲しいからなんだよね、とひとり
泣いて、笑って、泣いた。
いやー、いい映画でした。
’
もはや文学。1週間経っても余韻が覚めない。気付けば考えてる
昔は自分にもこういう純粋でひたむきな気持ちがあったなって、観てて思い出した。
でも大人になるってちょっとずつ諦めていくことだから。忘れてた感情を色々思い出した。
60分ほぼ泣きながら観てた。めっちゃいい映画だった。
劇中の藤野のセリフ。「漫画書くのは好きじゃない。楽しくないしめんどくさいし地味だし漫画は読むだけでいい」藤野は虚勢はって本音を隠すキャラ。
「じゃあなんで描いてるの?」と京本が問う。
いつも藤野が描いたネームを最初に読むのが京本。処女作のメタルパレードの時は弾ける笑顔を見せ、その後もある時は泣き、ある時は笑い転げ、藤野にとって京本は最も身近にいる最高の読者で最高のファン。
つまり自分の漫画で京本を楽しませる。それが藤野の原動力だった。最もリスペクトしてるライバルが自分の漫画を楽しみにしてくれている。これほど嬉しい事はないはずだから。
だから京本が美大に行きたいから連載手伝えないって言った時、「美大なんか行っても就職出来ない、私に付いてくれば全部上手くいく、一人でやっていけるわけない」って、感情的になって京本をディスって引き留めようとした。
裏を返せば、京本が居なくなったら楽しくないってこと。ずっと一緒にやってこうよって、泣いて縋ってでも引き止めるべきだったと思うけど、強がりの藤野にはそれが言えない。
だから京本の意志が固いのを見て、ただ黙って絶望して諦めた。
悲惨な事件で京本を失って
「私のせいで京本が死んだ」「漫画描いても何の役にも立たなかった」って自分を責める藤野。
2人が出会わなかった別の世界線は藤野の後悔が生み出した世界。
でもその世界でも結局2人は出会う。漫画を描かなくても結局出会う。京本は藤野の漫画をずっと覚えていて、藤野の方も覚えていてくれてた事が嬉しくて、つい虚勢はってまた描き始めたって嘘をつく。何で嘘かって、だって漫画忘れるために空手続けてたんだろうから。
藤野は京本に出会ったら嫌でも漫画を描く運命なんだと思う。
なぜなら学校の友達も家族も漫画描くことを理解してくれない中で、唯一京本だけが藤野の漫画を理解して肯定してくれる存在だったから。
京本はずっと藤野の漫画のファン。別の世界線でもそれは変わらない。現実の京本の部屋も藤野の単行本がずらりと並ぶ。
物語前半、藤野が賞に出す漫画を描くって言った時、「見たい見たい見たい!」って興奮して食いついてきた京本の顔がものすごく象徴的でこれが全ての始まり。
京本の思いはその時からずっと変わっていない。そんな京本との思い出が藤野の背中を押してくれる。
藤野がいたから外に出れた京本。京本がいたから死ぬほど練習した藤野。お互いに刺激しあって高めあってプロになれた。
目の前の現実から京本はいなくなっても、振り返ればそこには京本との思い出が変わらずにある。
だからタイトルがルックバック。
60分の短編だけど、緻密に作り込まれた完璧なストーリーだった。子供の頃は自由に夢想してただ楽しいだけでやっていけた。でも大人になったら楽しいだけではやっていけない。
どんなに深い傷を負っても、漫画家だからやっぱり漫画を描かないといけない。そんな内面的な葛藤をきっちりストーリーに落とし込んだ傑作。
悲惨な事件を経験して自分を責めるのではなく、幸せな思い出に支えられて描き続けてほしい。京アニ事件で生き残ったアニメーターたちに対するエールのようにも感じられた。
※追記(11/14)
別の世界線で藤野が犯人に飛び蹴りしたシーン。足を骨折したって事はしばらく入院生活で運動は出来ない。⋯って事はやること無くて暇だからもう漫画描くしかない。
犯人に思いっきりグーパンチしたのに右手は無事だったわけだし。藤野はどの世界線でも京本に出会ったが最後、漫画を描く運命なんだと思うw
この映画って主人公の主観描写中心でほとんど説明がないけど、ストーリーの背景とか設定はしっかり作り込まれてる。原作の藤本タツキは間違いなく天才だと思う。
奴らは何も奪えない。何も変えられない。Don't Look Back !!
理不尽な暴力は何も奪えない
愛も情熱も絆も何もなくならない
なくなってたまるか。
苛烈な悲劇を通して、愛の実在を問いかける作品は幾多もある。
「ルックバック」はこう答える。
証明しないことが証明だ。
なぜなら、それがそこにあることは当たり前のことだからだ。
物語は二人の少女の小学生時代から始まる。
絵が大好きな藤野(河合優実)と京本(吉田美月喜)の二人は学級新聞の4コマ漫画を通じて知り合い、友達になる。
二人は協力して漫画を描くようになり、高校3年で連載デビューが決まる。
だが、京本は絵の上達のために大学進学を選び、藤野ひとりがプロ作家として上京を果たす。
数年後、藤野は京本の訃報を受け取る。
大学に現れた殺人鬼にツルハシで殺されたというのだ。
数年ぶりに訪れた京本の部屋の前で、藤野は立ち尽くす。
自分が京本を絵の道に誘ったりしなければ、京本は死なずに済んだんじゃないかと苦しみ悶える。
そもそも漫画を描くことだって一度は諦めていた。
何の気無しに再開して、京本を巻き込んで、京本の数年間を漫画に費やさせて、あげく喧嘩別れのようになって、絵の道に進んだ京本は死んでしまった。
「描いても何の役にも立たないのに」
藤野はかつて自分が描いた4コマを破り捨てる。
それは引きこもりの京本を部屋の外に出した4コマだ。
自分が4コマを描いたりしなければ、京本は死なずに済んだ。
この4コマさえなければ……、
その4コマの切れ端が、時間を超えて、引きこもりだった頃の京本に届く。
仕掛けの説明はない。
ただの奇跡だ。
こちらの世界を世界bとする。
世界bの京本は部屋の外に出ることはなく、藤野に出会うこともなく、大人になる。
だが、絵の道には進む。
藤野と出会おうと出会うまいと絵の道に進む。
いっぽう京本と出会わなかったことで、漫画を諦めたままになった藤野も大学へ進む。
そこで京本が殺されそうな現場に出会し、殺人鬼を撃退する。
なぜ藤野は美術大学に進学していたのか?
結局、漫画への夢を諦めきれず、また、描き始めたからだ。
二人は一緒に漫画を描く約束をした。
時間はズレたが、二人は出会える。
時間はズレたが、同じ夢を追えるようになる。
それはもうただの夢想でしかないではないか。
4コマ漫画が時間を超えて届くなんてあり得ない。
心を慰めるための癒しに過ぎないじゃないかと。
違う、と本作は言っている。
奇跡の部分は「殺人という理不尽な暴力」に対するカウンターであって「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の火炎放射器のようなものだ。理不尽と同じぐらいの乱数をぶつけ返しているだけだ。
京本は藤野と出会わなくても、絵の道に進んだ。
藤野は京本と出会わなくても、漫画への情熱を取り戻した。
説明はない。
なぜ? どうして? の説明をしない。
説明がないのが説明だ。
理不尽な暴力は何も変えられない。
二人は出会っても出会わなくても、自分の夢を失わない。
多少の回り道をしても、進むべき道を選ぶ。
4コマが時間を超えようと超えまいと、二人は出会う。二人は漫画を描く。二人の絆は変わらない。
理不尽な暴力は何も変えられない。
奴らが何をしようと、心にあるものまでは奪うことはできない。
できないんだ!!!
という断固たるメッセージだ。
今度は世界bの京本が描いた4コマが、世界aの藤野に届く。
ただの奇跡だ。
しかも今度は時間を超えるだけでなく、別の世界に届いている。
奇跡だから説明をしない。
4コマのタイトルは「背中を見て(Look back)」
京本が最後のコマの藤野の背中にはツルハシが刺さっている。
それは漫画のオチでもあり、
別の世界で救われた京本がいるという夢を藤野に与える仕掛けでもあり、
自分がそばにいなくても藤野に漫画を描き続けて欲しい京本の願いそのものだ。
藤野は、京本との会話を思い出す。
「じゃあ藤野ちゃんはなんで描いてるの?」
藤野の答えは説明されない。
きっとトボけた答えをしたに違いない。
映像はただただ京本と一緒に過ごした日々を、京本と一緒に漫画に打ち込んだ情景を、淡々と淡々と積み重ねていき、最後に完成した漫画を読んだ京本の笑顔で終わる。
その笑顔の、なんと嬉しそうなことか。
藤野の目には、京本の笑顔が、そんなふうに映っていたのだ。
小学生のとき、漫画を諦めた。
漫画をまた描こうと思ったのは、京本が喜んでくれたからだ。
自分の描いた漫画で、喜んでくれる人がいる。
京本がそれを教えてくれた。
京本がいたから自分を信じることができた。
自分ですら信じることができないでいた自分に水を注いでくれた、光を与えてくれた。
京本の出会えた世界の藤野は、京本がくれた愛情を背中に受けて、漫画を描く。
京本と出会わなかった世界の藤野も、別のかたちで夢を取り戻し、漫画を描く。
何も変えられやしないんだ、この野郎!!!
「ルックバック」は、運命に対する人の無敵さを証明する。
証明しないことで証明する。
プラスしか受け取らない。絆の力、思い出の力、愛情の力しか受け取らない。
マイナスは断固として拒否し、プラスがなくても、己自身の力で人生を進む。
勝利宣言の物語なのだ。
*
漫画を描くのは大変だ。
「メンドくさいだけだし、超地味だし、一日中ずーっと絵を描いていても全然完成しないんだよ? 読むだけにしといたほうがいいよね。描くもんじゃないよ」
それはアニメも同じだ。
「じゃあ、なんで描いてるの?」
京本の言葉に藤野が思い浮かべたもの。
それは監督脚本絵コンテキャラクターデザイン作画監督を務めた押山清高をはじめとするアニメスタッフの答えと同じものだろう。
説明なんていらない。
この作品に込められた愛情が何よりの証明だ。
少なくとも原作未読には響かない
凄い盛り上がってるから見てみれば、平凡な映画。
あれが、全てアナログ絵での作製とかなら凄いってなるかもだけど…
京アニ事件を彷彿させると言われてるけど、動機が同じなだけで、手口や状況は全く違うから…私はそうは思わなかったな。
恐らく面白いのは、原作である漫画の方で長編読み切りなのにあの内容は濃くて、作者の絵が凄いって話なのだろう。
河合優実が主人公の声を演じていたことは、 終劇後のクレジットで知った。 藤本タツキという才能に触れる機会に恵まれたことは自分にとっては幸運だったと思う。
動画配信で映画「ルックバック」を見た。
2024年製作/58分/G/日本
配給:エイベックス・ピクチャーズ
劇場公開日:2024年6月28日
河合優実(藤野)
吉田美月喜(京本)
押山清高、監督・脚本・キャラクターデザイン
「チェンソーマン」で知られる人気漫画家・藤本タツキが原作らしい。
どちらも知らないが、「ルックバック」という作品の評判が非常にいいことは知っていた。
早く見たいなと思っていた。
予備知識なしで見はじめる。
小学4年生の藤野と、同し学校の不登校の京本。
漫画を描く女子2人の人生が描かれる。
藤野は不登校の京本を見下していた。
しかし京本の描く絵は上手く他の生徒からも称賛された。
逆に藤野の絵は普通だと言われてしまう。
藤野は悔しくて、絵の本格的な練習を開始。
努力を重ねた。
それでも、京本の画力には届かず、
3年生の時から続けたマンガの連載も6年生の途中で辞めてしまった。
教師から京本に卒業証書を届けるよう頼まれた藤野は、
この日初めて彼女と対面した
藤野は京本から「藤野のファンだ」と告げられた。
それが2人の転機だった。
再び漫画を描き始めた藤野は京本に漫画のネームを読んでもらうようになり、
京本が作画に加わり、2人は藤野キョウという名前で漫画賞の受賞を目指した漫画の創作を始めた。
13歳で応募した作品が準入選となり、
17歳までに7本の読み切りを掲載。
アマチュアの漫画家として成功を収める2人だったが、
高校卒業に際して2人の進路は分かれた。
京本は美術大学へ進学し、藤野は漫画雑誌での連載を開始してプロの漫画家になった。
ここで2人のコンビは解消となった。
一人になった藤野は順調に連載を続け、
藤野の漫画は既刊11巻でアニメ化するまでになる。
そんな藤野に衝撃的なニュースが飛び込んできた。
わずか58分の作品だが、
大きく心を揺さぶられた。
河合優実が主人公の声を演じていたことは、
終劇後のクレジットで知った。
藤本タツキという才能に触れる機会に恵まれたことは自分にとっては幸運だったと思う。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
被害者サイドの反撃の狼煙である
恐れず単刀直入に評価するなら、内容としての新しさは存在してないアニメである。
この手のストーリーはエンタメ界のみならず何処の世界にもゴロゴロとしているからだ。
それは作品としてもリアルとしても何方でも存在する話で特段の感動なんてのは無い。
が、この映画はタイミングだけを狙っていた。
2019年7月18日、京都アニメーション放火殺人事件。第1スタジオに男が侵入しガソリンを撒いて放火したことで多くの死傷者を出した。
当然、事件以前に上映しても意味が無い普通のお涙頂戴アニメだし、事件以降も時期によっては押し付けがましくなり印象が強過ぎる向きにもなり兼ねない。
この事件の裁判は京都地方裁判所で開かれ死刑判決が言い渡されましたが、控訴しています。
2審の裁判は大阪高等裁判所で開かれます。
一応の決着として死刑が言い渡され、おそらく2審でも覆る事は難しいと思われる京アニ事件、多くの日本人がどんな大事件でも毎度の如く忘れてゆく中で、今しか無かったのよこのアニメは。
この映画はアニメ界からの答えでもあり、文芸界からの答えなのだよ。
『全ての暴力に於いて絶対屈しない!』
画面からマ王はそう受け取りました。
忘れる事は無い事にするのとは違う。
想いを内に残したまま、我武者羅に前へと前のめりに生きなくてはならん人生の苦しさや辛さ。
忘れる事とは、何でこんなに頑張ってんだろ、と疑問を持った時に思い起こす起爆剤なワケで使い方を誤れば毒薬にも匹敵してしまう←マ王のように夢半ばにして倒れてしまうから恐ろしい
京アニ事件の被告は多くの人間にこの毒薬を持たせてしまった責任を感じなくてはならない。
もう普通の人生なんて歩めやしないのさ。
被害者の普通を破壊した行為は何かしらの代償を伴うのを充分理解した上で今後の裁判に臨んでほしい。
んで日本人だけでなく世界規模でも、この事件に限らずどんな事件や戦争において「忘れる事」を余儀なくされる行為を他人にしてはアカンのよね。
怒りが爆発する寸前に0.1秒くらいでも逆の立場になって考えられたら、どんな悪行でも抑えられるハズだとマ王は思うんだけど。
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
オンデマンドでの鑑賞オススメ度★★★★★
短い時間の作品だからこそ伝えられる内容度★★★★★
絵、話、間、音、全てが退屈
私には合わなかった。
まず絵が気持ち悪い。
かわいいばかりの絵柄に慣れているからか。
話は特筆すべき展開はない。
タイムリープ?回想?は唐突感あり。
そして間が悪い。
サイレント多すぎ。音楽に乗せたスナップシーンは眠くなる。
音量もバグってる。
小さい音から大きい音までの振り幅が大きすぎてストレス。
あと、電車での会話シーン、山形のワンマントレインは東京の地下鉄みたいな優雅なエレカじゃないんだし、あんな小声で話してたら「ガタンゴトン」で全部消えますよ。
オチも思った通りで全然弱い。
そしてもうそろそろ、人の理不尽な死でお涙頂戴するのはやめていい。
古い。
何回か飽きたり寝落ちした。
頑張って最後まで観てみたけど、私には時間の無駄でした。
普通に二人の少女が漫画家を目指す物語かと思いきや、、、後半からは泣...
普通に二人の少女が漫画家を目指す物語かと思いきや、、、後半からは泣けてくるシーンもあったりで、なかなか良かった。
あのドアを挟んだ、やりとりをどう解釈すればいいのかわからなかったけど、別の世界線からやってきた四コマをガラス窓に貼り付けて頑張ろうとしてたから、あの世にも不思議な物語は事実として起きた事であって並行宇宙って事なのかな?
続編があるのかも知らないんですが、あのドア挟んで、また不思議なやり取りが続いて二人が交わる世界線を見てみたいな
夢追い人が見た幻
アバンのアニメーションからして心を鷲掴みにされた。
空撮から民家、その中でひたすらに漫画を描き続ける主人公の背中。一心不乱にペンを走らせる姿を長尺で、定点カメラで見せてからのタイトル。
もうこの時点で100点満点だ。
この際ストーリーには触れないでおく。
前情報なしに作品に触れてほしいから。
色んな要素が刺さりすぎて思いが込み上げてきて、私は泣きながらずっと見てました。
58分の作品で良かったです。
こんな濃度で120分なんて心が持ちません。
それくらい、刺さりました。
唯一無二の作品です。
創作が魅せてくれた最後の夢に心が震えました。
まるでタランティーノのワンハリのような一瞬の夢。
そこからの逃れようのない現実にも震えました。
見終わった後しばらくは放心状態。
もうなんだよこれ。
こんな刺さりすぎる作品だなんて聞いてない。
全く他人事じゃない。
自分事。
見なきゃ良かった。
もう2度と見たくないし、なんなら見るのが怖い。
それでもどんな作品よりも愛おしい。
絵を描く全ての人に絶対に見てほしい。
夢を追う人、夢を諦めた人、全ての人に見てほしい。
見たら最後、もう後戻りはできない。
ドント・ルック・バック
この作品を見終わると、無性にボストンの「ドント・ルック・バック」が聴きたくなった。最近、音楽というものに夢中になってきたので映画鑑賞欲が遠のいてしまった私をお許しください。ということで、久しぶりに映画(アマプラだけど)を観たので投稿します。
あー、なるほど。タイトルの「ルックバック」には過去を振り返ることと、単純に背中を見ろというダブルミーニングが隠されていたのですね。裏を返せば、実は過去を振り返るなという前向きなことを訴えているようでもあり、奥が深いです。
今の時代にしては手描き風の要素もあり、時代の流れとともにパソコンを使った漫画制作の現場がよく伝わってきます。冒頭のヘタウマアニメなんかもセンスあるし、デッサン画の勉強シーンからはアニメーションの動きに目を奪われてしまいました。
とにかくストーリーが秀逸!京アニの事件をも想起させる事件によって藤野と京本の人生が大きく変わる瞬間に感情を揺さぶられ、その後のパラレルワールド展開を想像させておきながら現実の厳しさを訴えてくるのですよ。もう涙が止まらんやん・・・人生振り返りっぱなしのおっさんにはきつい。単に短めだから鑑賞リハビリにはもってこいだと短絡的に考えてたので、後頭部にガツンとキックを食らった感じ・・・てな感じで、ぼちぼち映画を観ていきます。
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